竜王戦第3局付記
54角の意味3

54角の意味3-2
MashudaBBS2203.11.20


先週の竜王戦第3局 54角の意味3-2 羽生の感想戦  No: 3349 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/20 Thu 12:03:17

メガネのレンズにはガラスとプラスチックがある。ガラスは薄いが重い。プラスチックはぶ厚いが軽い。しかし傷つきやすい。
フレームには様々なデザインがある。
どれを選ぶか迷った時には値段が安い方を選べばよい。
羽生はそのようにしてメガネを選んだ。
しかし値段でメガネを選んだとは他人には言えない。
そして羽生は未成年らしい健全な勘違いをした。
レンズが大きければよく見えると思った。
頑丈なフレームならば壊れる心配はないとも思った。
今年のメガネドレッサー賞を貰った羽生はそのように語っている。
物質の特性とは見た目の判断と大抵逆である。
レンズが大きければ乱反射が多い。
頑丈なフレームは重くて壊れやすい。
ところが最初の動機と結果はことごとく換るのが世の常。
当初ダサイ極致であったハブメガネは羽生のおかげでまたメガネ店で市民権を得た。値段が一番安いのがハブメガネ。ところがチタン製の同デザインは高価である。材質が違うので見た目は重いが中味は軽い。
動機は換わりまた戻る。ところが再現された動機は同じようでもすでに違う。それを鑑賞する者が人間なのでね。カッコイイ人は何をしてもカッコイイと世間では思ってくれる。だからその幻想はすでに商品価値に換算されてしまった。

昨日我々が紹介した康光の54角第三変化は、良く見れば米長がHP日記に暴露した康光変化と一箇所違う。康光変化では85歩と桂馬を取らずに単に75歩であった。85手めの問題手なので85歩で語呂合せをした為に康光もメガネを外して苦笑していたであろう。
どうもこのメガネには違和感があるはずであった。
85歩ならば89手めは77同玉と馬を取らずに森内は黙って57金。以下67金打から94手め87銀打で投了。玉が下に逃げて77角成に41銀と詰めろをかけても78銀打ちから87銀成まで。だから康光は85手めは75歩とし57金には76玉と逃げられるようにした。
そこでメガネを換えて復元し直すとこうなる。

85手め75歩変化
米長が森下から聞いて昨日暴露した康光手順
▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲7八金 ▽3二金
▲6九玉 ▽4一玉 ▲5八金 ▽5二金 ▲6六歩 ▽3三銀
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩 ▲6七金右 ▽7四歩
▲6八角 ▽9四歩 ▲7九玉 ▽9五歩 ▲3七銀 ▽9三香
▲4六銀 ▽9二飛 ▲5五歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽4三金右
▲5八飛 ▽9六歩 ▲5四銀 ▽同 金 ▲同 飛 ▽5三銀
▲7四飛 ▽7三銀 ▲8三金 ▽7四銀 ▲9二金 ▽9七歩成
▲同 桂 ▽5一歩 ▲5二歩 ▽4九飛 ▲8八玉 ▽6二銀
▲9三金 ▽同 桂 ▲5九香 ▽6四角 ▲5一歩成 ▽3一玉
▲5二と ▽2二玉 ▲7二飛 ▽7三銀 ▲5三と ▽同 角
▲7三飛成 ▽5八歩 ▲7四龍 ▽5九歩成 ▲6三龍 ▽5八と
▲7九角 ▽9七角成 ▲同 香 ▽8五桂 ▲5四角 ▽4三香
▲8六歩 ▽7九飛成 ▲同 金 ▽9九角 ▲7八玉 ▽5五桂
▲7五歩 ▽6七桂成 ▲同 玉 ▽7七角成 ▲5六玉

上記変化後の90手めは53歩が後手の最善と康光研究会は断定。その後は康光にもわからないそうである。迷ったときには点数を数えればよい。森内は大駒を取れば持将棋に必要な24点が確保できる。しかし45銀の王手角取りは手番を渡して41銀から詰まされてしまう。そこで自陣を受けつつ手番を握るために康光達は53歩をひねり出した。すでに作図終了した譜面をコネくり回すと大抵基本デザインが汚れる。だからその先は誰も作図しない。最初から持将棋を作図して楽しんでいた者はマシュダ一家ぐらいであろう。我々は持将棋のルール改正をずーっと待っているのでね。現行の24点は23点とするべきである。そうでないと後手は永遠にハイミス。

一昨日のスカパーの小野解説では聞き手の山田史生が感想戦の羽生デザインを紹介している。54角の意味は76歩と突けば65地点へ玉が逃げることができると羽生は述べた。山田が嘘つきでなければこれは羽生が八百長をしたことを自ら認めるような発言となる。康光がそれを聞いて慌てて75歩変化を作成しなくとも羽生は69分で54角を指す時に上記変化も読んでいたというのが明白なのでね。
最後の敗着となる羽生の85手め68銀打はノータイムで指された。これは衛星放送でも生中継されている。羽生は15分も時間を残していた。そしてそのまま一直線に進み投了。
だから羽生は八百長をしたのだと米長は昨日揶揄した。
昨日の将棋関連の掲示板が冷え切っていたのはその為。羽生応援HPはおろか日頃元気な2ちゃんねるの将棋板もこの話題を避けた。羽生八百長疑惑を煽りたくないということであろう。我々とて羽生が棋界にいなくなっては楽しみが半減してしまう。
そこで喉につっかえているモノが何か考えてみよう。
連盟棋士は相変らず同じ事を延々と繰り返している。最終盤でどこをミスしたかハイエナのように嗅ぎ回り告知する快楽地獄。
最終盤のミスなどそんなに面白いのであろうか?
我々はミスジャパンの太股の方が面白い。
我々は人間はミスをするから面白いと言っている。
それとも羽生が本当に八百長をしたか本人の口から聞きたいのであろうか?ミスジャパンは本当にミスなのか聞きたいのであろうか?
王位戦で谷川羽生が何を表現したか米長は忘れてしまった。あれは素敵なラインである。
米長は康光と違って一棋士ではない。今年専務理事になって真っ先に米長が公言したことは「八百長疑惑をもつ棋士を呼んで叱りつける」ということ。米長が疑念を抱いたならばコソコソとオマヌケを装って世論を煽らずに羽生を呼んで疑惑を晴らしたらよい。しかしそれもできない。米長は単なる自己保身で康光や森下を利用しただけなのでね。彼は73手め79角の時点で大差で羽生が勝つと実況していたからである。それが間違いとわかると「依然として羽生が苦しい」などと健全なファンをゴマカす。我々はこのような欺瞞を時代の性格として楽しんでいる。

俺のメンツをメンチカツにするなって?
ではハッキリ言おう。
貴様等が何を隠し何をゴマカしているか自分に聞いてみろ。

将棋の健全な鑑賞法はまた逆戻りしてしまった。
さて今日は事実上の名人位挑戦者決定戦となる。
A級順位戦谷川浩司VS森内俊之が行なわれている。


先週の竜王戦第3局 追記54角の意味3   No: 3346 [返信][削除]
 投稿者:マシュダ一家  03/11/19 Wed 17:48:10

せっかく12年前の竜王戦における森下の活躍ぶりを分析鑑賞しているというのに、その真っ最中に森下はマゾヒストになってしまったのであろうか?
森下は昨日王将戦で当日負けた米長に康光手順を話した。
負けたはずの米ちゃんがそれを嬉しそうに公開してしまった。
それは以下で羽生が勝つ手順。

対局日:2003/11/13 竜王戦第3局羽生勝ち手順
先手:羽生
後手:森内

▲7六歩 ▽8四歩 ▲6八銀 ▽3四歩 ▲7七銀 ▽6二銀
▲5六歩 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽4二銀 ▲7八金 ▽3二金
▲6九玉 ▽4一玉 ▲5八金 ▽5二金 ▲6六歩 ▽3三銀
▲7九角 ▽3一角 ▲3六歩 ▽4四歩 ▲6七金右 ▽7四歩
▲6八角 ▽9四歩 ▲7九玉 ▽9五歩 ▲3七銀 ▽9三香
▲4六銀 ▽9二飛 ▲5五歩 ▽同 歩 ▲同 銀 ▽4三金右
▲5八飛 ▽9六歩 ▲5四銀 ▽同 金 ▲同 飛 ▽5三銀
▲7四飛 ▽7三銀 ▲8三金 ▽7四銀 ▲9二金 ▽9七歩成
▲同 桂 ▽5一歩 ▲5二歩 ▽4九飛 ▲8八玉 ▽6二銀
▲9三金 ▽同 桂 ▲5九香 ▽6四角 ▲5一歩成 ▽3一玉
▲5二と ▽2二玉 ▲7二飛 ▽7三銀 ▲5三と ▽同 角
▲7三飛成 ▽5八歩 ▲7四龍 ▽5九歩成 ▲6三龍 ▽5八と
▲7九角 ▽9七角成 ▲同 香 ▽8五桂 ▲5四角 ▽4三香
▲8六歩 ▽7九飛成 ▲同 金 ▽9九角 ▲7八玉 ▽5五桂
▲8五歩 ▽6七桂成 ▲同 玉 ▽7七角成 ▲5六玉 ▽投了

89手で先手の勝ち

マシュダ一家実況変化ではと金をはずす手順で羽生の54角に意味を与えたが、康光は一昨日の研究会で54角第三変化を作成。
そこでマシュダ一家としてもそれを「羽生の54角の意味3」として追加しなければならなくなった。上記89手めの局面は羽生が77手めに65角打とした場合に45金で詰んでしまうが、見たとおり54角の為に65地点へ脱出できる。
この単純な変化を当日の森下はおろか二日後の囲碁将棋ジャーナルでもタコトラは紹介しなかった。これで将棋世界のメンツはしばらく保てるかもしれない。しかしこれは八百長将棋であったことを連盟の専務理事が公言したようなものである。羽生はすでに54角の長考で上記変化を読んでいたからである。
康光。
実は我々も大笑いしている。
連盟の専務理事がマシュダ一家に対抗するためだけに羽生が八百長をしていると公言したのでね。これがヨネちゃんの素敵なオマケ。
羽生に谷川同様に自虐的自戦記を書かせたらいかがであろう?大受けであろう。