マシューとミツたんの幻想対談 第5回
大差と僅差
2003.09.18



ミツたん「才能より努力ですか?」
マシュー「自由意志が最も貴いからね」
ミツたん「でも生まれつきのモノってありますでしょ」
マシュー「それ言い出したらキリない」
ミツたん「持続力が一番大切と言いますけど」
マシュー「自由意志の連続性ね。持続力だけの話だと生まれつきの個人差がある」
ミツたん「やっぱりそうですか」
マシュー「脳の活性化にも酸素供給量の個人差が大きい」
ミツたん「三浦雄一郎さんなんかすごい酸素供給量だそうですね。70歳過ぎて二十歳代の肉体並とか」
マシュー「ありゃ生まれつきじゃろ」
ミツたん「スーパーヘモグロミンの持ち主だそうですが」
マシュー「生まれつき死なん人間もおるらしー」
ミツたん「本当ですかね」
マシュー「世間が知っとる人間なんてほんの僅か」
ミツたん「猿と人間はDNAが0.7%しか違わないとか」
マシュー「そりゃ大差じゃね」
ミツたん「棋士の実力も差はわずかと言いますけど結果は大差が多いです」
マシュー「将棋はどんなに優勢を築いても逆転する。結果は大差どころか勝ちか負けしかない」
ミツたん「秒読みで指運とか言いますけど」
マシュー「秒読みでは脳への酸素供給量が影響して当然。だから棋士は体験的に努力だけでは勝てんと知っとる」
ミツたん「運とかよく言う中身は酸素供給量でしたか」
マシュー「スーパーヘモグロミンね」
ミツたん「羽生さんはスーパーヘモグロミンの持ち主かもしれません」
マシュー「ヒフミンなんか最終盤は部屋中の酸素吸いつくしとる」
ミツたん「それで鼻鳴らすんですか」
マシュー「ありゃ勝手に鳴るんじゃね」
ミツたん「酸素吸入器を脇に置いて対局なんかどーでしょ」
マシュー「病人のフリしてやりゃイケル」
ミツたん「ペットボトルの脇にスプレー式の酸素吸入器置いとくとか」
マシュー「ミネラルエアーとか書いときゃわからん」
ミツたん「炭酸水のかわりに酸素水飲んじゃおーかな」
マシュー「自然と不自然って何かね?」
ミツたん「よく言いますよねー。自然体とか」
マシュー「不自然な棋士は?」
ミツたん「やっぱり丸山さんです。体温からして違います」
マシュー「冷凍室で対局したらどーかね」
ミツたん「ドライアイスでも体に巻きつけてほしーですね」
マシュー「連盟のエアコンは16度まで設定できんの?」
ミツたん「設定は最低が18度なんですが丸山さんは気合いで16度まで下げちゃうんです」
マシュー「将棋は自然に指せるよーになると境地などと言うがホントかね?」
ミツたん「自然と天然とどー違うんでしょ」
マシュー「自己認識機能とU認識機能の違い」
ミツたん「将棋で言うと?」
マシュー「振り飛車か居飛車」
ミツたん「振り飛車は自然ですか」
マシュー「玉が囲いやすい。極めて自然」
ミツたん「振り飛車にはU認識機能はありません?」
マシュー「U認識機能に面と向かい合うと考える」
ミツたん「相手を鏡に映して指すと?」
マシュー「柔軟性と読む。マイムに近いね」
ミツたん「やわらかいですよねー」
マシュー「森下も振りゃえーのに」
ミツたん「向かい飛車はたまにやっていますが」
マシュー「ヒフミンの十字架銀封じ見た?」
ミツたん「あれは物凄い発想ですね。見たことないです」
マシュー「慶太も面食らっとったね」
ミツたん「なんであんなことができるのかと」
マシュー「玉の囲いじゃね。あれで棒銀をタコにして美濃に組める」
ミツたん「やっぱり囲いですか」
マシュー「島は終盤に時間残せってナベラに説教垂れとったね」
ミツたん「しかし横歩取りですからねー。ひとつ間違えたら地獄行きですし」
マシュー「最初から囲いを優先すりゃ時間はたっぷり残る」
ミツたん「それもなんか」
マシュー「若いモンに貯金しろって言ってるジジイかね」
ミツたん「ボクらの世代はまだ居飛車が王道という先入観ありますね」
マシュー「小川誠子なら楽しく遊べと能書き垂れる」
ミツたん「なんでもアリですか」
マシュー「オッパイ小さけりゃパットでごまかしゃなんとかなる」
ミツたん「それで初手は26歩と?」
マシュー「パットは76歩。26歩はファルス指向」
ミツたん「飛車先ですものねー」
マシュー「先週小石川植物園のアモルフォファルス・ギガスが花咲かせとるね」
ミツたん「あれデッカイ花ですよねー」
マシュー「4メートルある」
ミツたん「名前も長いです。どんな意味ですか?」
マシュー「愛の巨根」
ミツたん「見たまんまですか(爆笑)」
マシュー「見たまんまを学名とするのが最善。自分の名前つけたがる学者はタコ」
ミツたん「将棋界では周囲が努力を称えて個人名をつけちゃうんですけど」
マシュー「本物には個人名なんかつかんね。特殊なモノだけ名前つけて差別化する」
ミツたん「あれは差別でしたか」
マシュー「島は妙なコンプレックスあるね」
ミツたん「誰が最初に名前つけたかこだわりますね。だから十字架銀もまだ名前が付いていないって嘘ぶいてます」
マシュー「自分の子には名前つけたのかね?」
ミツたん「それはフツーつけますよね」
マシュー「私生児には名前がつかん。だからカスパーハウザーなどと呼んだりする」
ミツたん「どんな意味ですか?」
マシュー「太郎冠者」
ミツたん「今風にいうとナナシのゴンベエですか」
マシュー「今風なら顔ナシのウッチーじゃろ」
ミツたん「森内さんもかわいそーですね。鉄板流が今度は読売に鉄壁流にされちゃいました」
マシュー「棋風なら無手勝流。なーんもせんで勝つ」
ミツたん「無手勝流はいーですねー。それで勝てたら最高です」
マシュー「剣術では最高の極意じゃね」
ミツたん「それが鉄板や鉄壁では」
マシュー「森内将棋がわからんタコが考えそーな名前。それでも突撃と呼ばれるよりマシ」
ミツたん「島さんなんかズラですものねー」
マシュー「奨励会員もそう呼んどるの?」
ミツたん「将棋関係者であることは間違いないんですが。誰でしょうか?」
マシュー「みたまんま感じたまんまを露骨に表現するのは本能じゃね。本能の変態児」
ミツたん「子供はよくダイレクトに表現したがるの好きですけど」
マシュー「そう。幼児は自分のオシリの穴を人に見せたがる」
ミツたん「クレヨンしんちゃんなんか、あれでいーのか?って思いますけど」
マシュー「自分の子がそーなんでアレ見てお母さんが安心するんじゃろ」
ミツたん「自分の子は変態児じゃなかったと(笑う)」
マシュー「そうやって子供の本能を確認しあう」
ミツたん「大人だと本能の変態児ですかぁ」
マシュー「電子掲示板が好例。人前で言えない事言っとる」
ミツたん「卑怯じゃないですか」
マシュー「カーニバルと同じじゃね。仮装して一年の怨念を沈静化しとる。年中やっとるのはビョーキ」
ミツたん「カーニバルと言えば近所の商店街で毎年やってるんですが」
マシュー「オシリだしたネーちゃんたち見せとんの?」
ミツたん「確かに年中やっていたらビョーキです(笑い)」
マシュー「電子掲示板なんか読んどる?」
ミツたん「青野先生に読まなきゃ遅れると脅されました」
マシュー「読むだけ?」
ミツたん「デパート地下の食品売り場でつまみぐいしてるのと同じです(笑う)」
マシュー「ありゃワシも好き。お茶付きもある」
ミツたん「それだけで生きていけるよーな錯覚覚えちゃいますよねー」
マシュー「そこまでは思わん」
ミツたん「すいません。買わなきゃ悪いと言う罪悪感だけはあるんですが」
マシュー「タダとわかりゃどーしても手が延びるじゃろ」
ミツたん「昨日は中原先生よくあの44歩が取れましたねー」
マシュー「タダだからじゃろ。羽生も取れんのに」
ミツたん「谷川さんだって取りませんよ」
マシュー「唖然としたかね?」
ミツたん「控え室騒然でした。一瞬狂ったのかと」
マシュー「55飛は?」
ミツたん「わが目を疑いました。凄い手だなとは一目でわかるんですけどどーいう意味かさっぱり」
マシュー「そんな手あるワケないと思って読み始めるとアルってことない?」
ミツたん「いやー、それ実はしょっちゅーです」
マシュー「だから戦法にいー加減な名前定着するとあとの者が大変」
ミツたん「アモルフォファルス・ギガスいーですねー。中国じゃそのまま漢字に?」
マシュー「愛的巨根では植物園におけんな」
ミツたん「カタカナって便利ですねー」