森内攻略法 竜王戦挑戦者決定戦三番勝負へ向けて

2003.08.29 マシュダ一家



さて来週の火曜日はいよいよ竜王戦挑戦者決定戦三番勝負で中原と森内の大決戦である。同日には羽生王座に19歳の渡辺明が挑戦する王座戦第1局。なぜ将棋界の目玉商品をバッティングさせるのか?連盟の手合い係がクソッタレと思ってはいけない。クソッタレは恍惚ジジイと世間の相場は決まっている。クソッタレが多すぎるので手合い係までクソマミレとなるのである。質より量、中身より賄賂、実力より人脈、気品より下品と言うのが将棋連盟なのである。一言で言えばファンよりスポンサーということである。もっと短く言えば普及より給料である。
櫛田に昨日負けたような精神状態のナベラが羽生に勝てるワケがない。羽生は先手番四間飛車で退治したらよろしいかと思う。そこで当日は我々は中原森内戦を見る。たまに裏番組を見るかもしれない。

中原は森内に勝てるか?森内はすでに名人戦のあの孤高森内ではない。対谷川戦と同じように逃げ回るであろう。旧島研の悪しき習性がまーだこびりついている。粘りに粘って中原が息切れしたところで駒を数え、自玉が詰まないことを確認し、最後に中原の駒を取って即詰みというパターンである。つまり体力勝負なのである。大物棋士は忙しい。研究している暇がない。しかし森内相手には序盤の研究などいらない。序盤も中盤も中原が圧倒的有利。発想から仕掛けのタイミング、一段落後の厚み、どれを取っても今の森内は相手ではない。森内にはダンボール箱のような厚味しかない。だからいくら叩いてへこませてもなぜか虚しい。なぜか?森内は相手が疲れることをひたすら待っているだけなのである。即ちくたびれない「かぐや姫」。最終盤の技術だけならワナは簡単明瞭である。
どこから最終盤へ移行するか。まずはどちらが先に首を差し出すかという選択である。そこで双頭手が最後にあるかないかだけが勝負の分岐点となる。森内相手の場合、最終盤への移行を中原は自分で決断しなければならない。手堅く指そうとすると森内には勝てない。処女の方が先天的に手堅いからである。そこで森内攻略法。サンプルは同条件を考慮し例の竜王戦準決勝谷川森内戦
中原の現在の終盤力は対康光戦で立証されたように谷川以上である為に99手めは谷川のように逃げずに果敢に最終盤へ移行すると設定する。ではここから中原は森内に勝てるか? 以下完全シミュレーション。

まずはすでに紹介済みの谷川勝ち手順の基本型。

▲2七飛変化基本型
棋戦:2003年竜王戦16期本戦準決勝
戦型:横歩取り85飛 73角型
先手:谷川浩司王位+マシュダ一家児童部
後手:森内俊之九段+感想戦モード

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8四歩
▲2五歩 ▽8五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽7三角 ▲6六角 ▽2四歩 ▲4六歩 ▽3五飛
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6五歩
▲7七角 ▽3四飛 ▲7九銀 ▽3三桂 ▲6八銀 ▽9四歩
▲3六歩 ▽6四角 ▲3七桂 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽7六歩
▲8八角 ▽7五角 ▲4八金 ▽7三桂 ▲7七歩 ▽同歩成
▲同 銀 ▽9三角 ▲7五歩 ▽6六歩 ▲同 銀 ▽2四歩
▲5五銀 ▽8四飛 ▲3五歩 ▽7七歩 ▲同 角 ▽5四歩
▲6六銀 ▽6五歩 ▲3四歩 ▽2五桂 ▲3六飛 ▽3七桂成
▲同 飛 ▽6六歩 ▲同 角 ▽5五桂 ▲4五桂 ▽4二金上
▲5六歩 ▽4四歩 ▲3三歩成 ▽同 銀 ▲同桂不成 ▽同金直
▲3四歩 ▽4七桂成 ▲同 金 ▽4三金寄 ▲3五桂 ▽3四金
▲4三銀 ▽3六歩
▲2七飛 ▽3八銀 ▲2八飛 ▽4七銀成
▲同 玉 ▽3七金 ▲5八玉 ▽2八金 ▲4二銀成 ▽同 玉
▲4三金 ▽3一玉 ▲3二歩 ▽2一玉 ▲2二歩 ▽同 玉
▲2三銀 ▽2一玉 ▲3一歩成 ▽同 玉 ▲3二金 ▽投了

119手で先手の勝ち

106手め以下は13手詰めなので森内は中原相手ならば間違っても106手めに▽2八金とは取らない。読む以前に中原が避妊具を外した時は詰みと決まっているからである。仮に森内が自玉は詰まないと誤判断しても森内はこの程度の局面では実戦で決して首を差し出さない。
森内はどんなに頭が混乱してもハッキリするまで粘るのが習性である。康光と違って往生際が悪いのである。しかし介錯を間違えると谷川のように自分の手許を切ってしまう。まず森内がやりそうな相手を切らす手順から。即ち104手めは王手飛車取りに金を打たずにじっと要の桂馬を外す手順。そして108手めは森内が逆にじっと詰めよを掛けて中原に首を差し出した局面。

棋戦:竜王戦16期本戦準決勝
戦型:横歩取り85飛 73角型 要の桂馬を外す手順
先手:谷川浩司王位+慌てた中原誠
後手:森内俊之九段

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8四歩
▲2五歩 ▽8五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽7三角 ▲6六角 ▽2四歩 ▲4六歩 ▽3五飛
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6五歩
▲7七角 ▽3四飛 ▲7九銀 ▽3三桂 ▲6八銀 ▽9四歩
▲3六歩 ▽6四角 ▲3七桂 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽7六歩
▲8八角 ▽7五角 ▲4八金 ▽7三桂 ▲7七歩 ▽同歩成
▲同 銀 ▽9三角 ▲7五歩 ▽6六歩 ▲同 銀 ▽2四歩
▲5五銀 ▽8四飛 ▲3五歩 ▽7七歩 ▲同 角 ▽5四歩
▲6六銀 ▽6五歩 ▲3四歩 ▽2五桂 ▲3六飛 ▽3七桂成
▲同 飛 ▽6六歩 ▲同 角 ▽5五桂 ▲4五桂 ▽4二金上
▲5六歩 ▽4四歩 ▲3三歩成 ▽同 銀 ▲同桂不成 ▽同金直
▲3四歩 ▽4七桂成 ▲同 金 ▽4三金寄 ▲3五桂 ▽3四金
▲4三銀 ▽3六歩 ▲2七飛 ▽3八銀 ▲2八飛 ▽4七銀成
▲同 玉 ▽3五金 ▲4二銀成 ▽同 玉 ▲2四飛 ▽5九銀

この局面は先手玉に以下5手詰めがかかっている。
▽4八金 ▲5七玉 ▽4五桂 ▲同 歩 ▽4六銀

もしここで中原が慌てて王手をすると桂合いで失敗である。
▲2二飛成 ▽3二桂

詰めよ逃れの詰めよを掛けたつもりで▲4四角とでると以下9手詰めで先手玉は死ぬ。

▲4四角 ▽3七歩成 ▲5七玉 ▽6五桂打
▲5八玉 ▽5七銀 ▲6九玉 ▽6八金 ▲同 金 ▽同銀引成

ではどうすれば良いかと言うと要の▽3五金を手順に抜いてしまえばよい。しかしそれは不可能である。以下の手順で金を抜くと先手玉は22手で詰まされる。

▲2二飛成 ▽3二桂 ▲3一銀 ▽5一玉 ▲5二金 ▽同 玉
▲3二龍 ▽6三玉 ▲3五龍 ▽3七金 ▲5七玉 ▽6五桂
▲5八玉 ▽4八金 ▲6九玉 ▽6八銀打 ▲同 金 ▽同銀成
▲同 玉 ▽7六桂 ▲7九玉 ▽6八金

以下の手順も20手で詰まされる。

▲2二飛成 ▽3二桂 ▲5二金 ▽同 玉 ▲3二龍 ▽6三玉
▲3五龍 ▽3七金 ▲5八玉 ▽4八金 ▲6九玉 ▽6八金
▲同 金 ▽同銀成 ▲同 玉 ▽7六桂 ▲7七玉 ▽8八銀
▲7八玉 ▽7九金

遡ると森内に初手76歩を角で取られ76地点に桂馬を打たれる空間を作った中盤に欠陥がある。森内も羽生同様にこのワナは良く知っている。64手めの66歩はこの桂打の空間を作る為のサクリファイスなのである。森内がじっとチャンスを待つときは必ず最終盤変化で有利な穴を作成する。そして自分からは攻めない。駒入手を待っているだけである。

上記変化では▲2四飛に欠陥があったことがこれで判明する。素直に44角と出ればどうか?残念ながらこれは詰めよではない。そこでもうひとつ前に遡ると敗着がすぐにわかる。森内は康光や谷川と違って切らしにかかるとだけ覚えておけば要の桂馬が先に取られることはウッカリしないであろう。101手めは飛車を逃げずに先に王手をすればよい。

▲2七飛 ▽3八銀 ▲4二銀成 ▽同 玉
▲4三金 ▽5一玉

この局面は厳密に言えば先手が負けているがそんなことはどうでもよい。そんなことを言っていたらいつまでたっても終盤へ移行せずに森下森内戦のようになってしまう。果てには将棋を腐った鯛にする91手め55歩まで戻ってしまう。或いは過激に初手まで遡ってしまう。そもそも谷川が与えた局面はすでに銀損でイケイケなのでそのように指すのが人間である。森内の弱点はギリギリの一手争いになると顔が硬直し紅潮するということ。この肉体的欠陥をまず知らなければならない。つまり頭に血が昇って固まっている。最終盤はいかに相手が興奮しそうな筋に入るかだけを考える。
そこでまず駒を入手しつつ首を差し出す手順。

▲2八飛 ▽4七銀成 ▲同 玉 ▽3七金
▲5八玉 ▽6一玉

そう。驚くかもしれないが森内はここでも迷わず逃げるのである。この程度の切りあいではまだ寄せに来ない。しかしここで先手も同様に飛車を逃げてはすでに先手に勝ちはない。

▲2九飛 ▽3八金 ▲5二銀 ▽7二玉
▲7九飛 ▽6五桂 ▲6八金 ▽3七歩成 ▲7四歩 ▽5七銀
▲同 金 ▽同桂成 ▲同 角 ▽4八と ▲同 角 ▽同 金
▲同 玉 ▽7四飛

上記変化では森内の切り札▽7四飛で簡単にお陀仏となる。そこで先手の唯一の勝ち筋はこの切り札▽7四飛を逆用する以外にない。森内の頭には「▽7四飛▽7四飛▽7四飛」と念仏の如く最初から唱えられているからである。▽7四飛を実現させてはいずれの変化でも先手は負ける。以下74地点を逆用した玉の遁走夢幻劇

74地点を逆用した玉の遁走夢幻劇

棋戦:竜王戦16期本戦準決勝
戦型:横歩取り85飛 73角型
先手:谷川浩司王位+勝手にしやがれ
後手:森内俊之九段+「▽7四飛▽7四飛▽7四飛」の念仏


▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8四歩
▲2五歩 ▽8五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽7三角 ▲6六角 ▽2四歩 ▲4六歩 ▽3五飛
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6五歩
▲7七角 ▽3四飛 ▲7九銀 ▽3三桂 ▲6八銀 ▽9四歩
▲3六歩 ▽6四角 ▲3七桂 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽7六歩
▲8八角 ▽7五角 ▲4八金 ▽7三桂 ▲7七歩 ▽同歩成
▲同 銀 ▽9三角 ▲7五歩 ▽6六歩 ▲同 銀 ▽2四歩
▲5五銀 ▽8四飛 ▲3五歩 ▽7七歩 ▲同 角 ▽5四歩
▲6六銀 ▽6五歩 ▲3四歩 ▽2五桂 ▲3六飛 ▽3七桂成
▲同 飛 ▽6六歩 ▲同 角 ▽5五桂 ▲4五桂 ▽4二金上
▲5六歩 ▽4四歩 ▲3三歩成 ▽同 銀 ▲同桂不成 ▽同金直
▲3四歩 ▽4七桂成 ▲同 金 ▽4三金寄 ▲3五桂 ▽3四金
▲4三銀 ▽3六歩
▲2七飛 ▽3八銀 ▲4二銀成 ▽同 玉
▲4三金 ▽5一玉 ▲2八飛 ▽4七銀成 ▲同 玉 ▽3七金
▲5八玉 ▽6一玉 ▲2九飛 ▽3八金 ▲5二銀 ▽7二玉
▲7九飛 ▽6五桂 ▲6八金 ▽3七歩成 ▲7四歩 ▽5七銀
▲6九玉 ▽6八銀成 ▲同 玉 ▽5七銀 ▲7八玉 ▽6八金
▲8八玉 ▽7九金 ▲7三銀 ▽8一玉 ▲9六歩 ▽7八飛
▲9七玉 ▽8五桂 ▲8六玉 ▽7七桂右成▲7五玉 ▽8七飛成
▲6四玉 ▽6六銀成 ▲6二銀成 ▽7五角打 ▲6三玉 ▽8三龍
▲7三歩成 ▽8四龍 ▲7二成銀 ▽9二玉 ▲6一銀成 ▽8八飛成
▲8三歩 ▽6四龍 ▲5二玉 ▽8三龍 ▲同 と ▽同 玉
▲6六歩 ▽8四玉 ▲9七桂 ▽投了

159手で先手の勝ち

上記手順にはわざと森内側に緩手と悪手が挿入してある。少なくとも緩手さえ引き出せばイケイケ路線でもなんとかなる。ここまで煽らないと森内に勝てないのかと思ってはいけない。最後の数十手分は名人戦をみてもわかる通りすでに森内は錯乱状態のはずである。ベルカントオペラの狂乱の場なのである。すでに谷川のように55桂を取らずに寄せに入った場合、今の開き直った森内相手ではこの位開き直った覚悟をしないと容易に勝てない。森内が用意した罠は76地点への桂打と74地点への飛車のサクリファイスだけである。そこで9筋がいかに重要かわかるであろう。昨日の王位戦第4局の羽生の思考法とソックリである。渡辺明ならクリソツですと言うであろう。羽生は昨日森内のように指したから勝てたのであった。最終盤で96歩と突かないと先手は勝てないのではすでに谷川は負けていたはずと言うのはたやすい。しかし駒損覚悟で一度仕掛けたら飛車をかわいがってはまず勝てない。中原が康光に勝てたのは飛車を見捨てたからであった。あとは詰むまで決して諦めないという気迫しかない。相手に冷静に指されると例の切り札▽7四飛の念仏が霧散し単に▽8七飛成とされて以下のように負ける。


棋戦:竜王戦16期本戦準決勝
戦型:横歩取り85飛 73角型
先手:谷川浩司王位
後手:森内俊之九段

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8四歩
▲2五歩 ▽8五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽7三角 ▲6六角 ▽2四歩 ▲4六歩 ▽3五飛
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6五歩
▲7七角 ▽3四飛 ▲7九銀 ▽3三桂 ▲6八銀 ▽9四歩
▲3六歩 ▽6四角 ▲3七桂 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽7六歩
▲8八角 ▽7五角 ▲4八金 ▽7三桂 ▲7七歩 ▽同歩成
▲同 銀 ▽9三角 ▲7五歩 ▽6六歩 ▲同 銀 ▽2四歩
▲5五銀 ▽8四飛 ▲3五歩 ▽7七歩 ▲同 角 ▽5四歩
▲6六銀 ▽6五歩 ▲3四歩 ▽2五桂 ▲3六飛 ▽3七桂成
▲同 飛 ▽6六歩 ▲同 角 ▽5五桂 ▲4五桂 ▽4二金上
▲5六歩 ▽4四歩 ▲3三歩成 ▽同 銀 ▲同桂不成 ▽同金直
▲3四歩 ▽4七桂成 ▲同 金 ▽4三金寄 ▲3五桂 ▽3四金
▲4三銀 ▽3六歩 ▲2七飛 ▽3八銀 ▲4二銀成 ▽同 玉
▲4三金 ▽5一玉 ▲2八飛 ▽4七銀成 ▲同 玉 ▽3七金
▲5八玉 ▽6一玉 ▲2九飛 ▽3八金 ▲5二銀 ▽7二玉
▲7九飛 ▽6五桂 ▲6八金 ▽8七飛成 ▲8八歩 ▽5七銀
▲同 金 ▽同桂成 ▲同 玉 ▽6五桂 ▲6八玉 ▽5七銀
▲同 角 ▽8八龍 ▲7八銀 ▽5七桂成 ▲同 玉 ▽7五角
▲6六桂 ▽4八角 ▲6八玉 ▽5七金 ▲6九玉 ▽5九角成
▲同 玉 ▽4八金寄 ▲6九玉 ▽5八金寄 ▲投了

142手で後手の勝ち

▲6八金をしない場合は切り札▽7四飛の念仏復活

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8四歩
▲2五歩 ▽8五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩
▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀
▲8七歩 ▽8五飛 ▲2六飛 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽6二銀
▲3六歩 ▽5一金 ▲3八銀 ▽7四歩 ▲3五歩 ▽8八角成
▲同 銀 ▽7三角 ▲6六角 ▽2四歩 ▲4六歩 ▽3五飛
▲2四飛 ▽2三歩 ▲2六飛 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6五歩
▲7七角 ▽3四飛 ▲7九銀 ▽3三桂 ▲6八銀 ▽9四歩
▲3六歩 ▽6四角 ▲3七桂 ▽7五歩 ▲同 歩 ▽7六歩
▲8八角 ▽7五角 ▲4八金 ▽7三桂 ▲7七歩 ▽同歩成
▲同 銀 ▽9三角 ▲7五歩 ▽6六歩 ▲同 銀 ▽2四歩
▲5五銀 ▽8四飛 ▲3五歩 ▽7七歩 ▲同 角 ▽5四歩
▲6六銀 ▽6五歩 ▲3四歩 ▽2五桂 ▲3六飛 ▽3七桂成
▲同 飛 ▽6六歩 ▲同 角 ▽5五桂 ▲4五桂 ▽4二金上
▲5六歩 ▽4四歩 ▲3三歩成 ▽同 銀 ▲同桂不成 ▽同金直
▲3四歩 ▽4七桂成 ▲同 金 ▽4三金寄 ▲3五桂 ▽3四金
▲4三銀 ▽3六歩 ▲2七飛 ▽3八銀 ▲4二銀成 ▽同 玉
▲4三金 ▽5一玉 ▲2八飛 ▽4七銀成 ▲同 玉 ▽3七金
▲5八玉 ▽6一玉 ▲2九飛 ▽3八金 ▲5二銀 ▽7二玉
▲7九飛 ▽6五桂 ▲7四歩 ▽5七銀 ▲同 角 ▽同桂成
▲同 玉 ▽7四飛 ▲6六桂 ▽4八角 ▲6八玉 ▽5七銀
▲6九玉 ▽5九角成 ▲同 玉 ▽4八金 ▲6九玉 ▽5八金
▲投了

132手で後手の勝ち

このように冷たく指されたら客は帰る。狂乱の場でルチアが直立不動で歌うようなものである。中原ならば特大の扇子をバッコンバッコン鳴らしながら恫喝する必要はない。森内にはフザケルナなとハッキリ面前で言ってもらいたい。旧島研モドキの腰抜け将棋ばかりでは谷川がかわいそうである。それでも相手がわからないようなら最後の手段である。じっと91手めは55歩と桂馬を取ればよい。我々なら最初からそう指す。これで駒アタリ奇数番を( σ・∀・)σゲッツし楽勝である。これが最大の必勝法でありここから負ける棋士は連盟の会員ではない。しかし王者達は進む。勝敗は二の次である。渡辺明の健闘も祈る。