将棋世界という将棋を読む 7月号検証4 29-45P
第4回「朝日オープン第4局」深浦のポン引き解説1
マシュダ一家 2003.06.08


029=時間表示では敗着となった79玉に4分。最大長考は26歩。
030=島の中の羽生「横歩取り=減点方式に誘導する将棋」=減点パパ。
031=森内が79玉とした理由は不明。「ハブさんどーぞ」と書けない。
032=島「名人戦史上でも歴史に残る一戦に控え室、取材陣、解説場のファンも憑かれたようにその場から動けなかった」=一族郎党の猿芝居。
ネットの観戦者を彼らはとことん無視したいということである。
033=NHK杯対大山の羽生の棋譜による広告。明解な羽生解説。
034=おしっこの悩みはみんなの悩み。オムツの広告も欲しい。
035=市販PCの盲点を突く難解な内藤詰め将棋。
036=朝日O第3/4局写真。名人戦カラーより雰囲気がある白黒。
037=シーザー、実力不足で後悔なし。
038=4枚対比ポートレートが素晴らしい顔。
039=不世出の人間国宝ヒフミンは踏ん張っている。
040=待望の深浦解説。朝日オープン第4局。角換りは気分転換などと言うが明らかに丸山を意識。
041-45=先後同型ではなく45歩型で個性をアピール。

棋戦:朝日オープン第4局
42手めに92飛から後手が雀刺しを目指した場合の深浦ご都合主義変化
戦型:角換り腰掛け銀
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽9二飛
▲1五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲2五桂 ▽3四銀
▲4四歩 ▽同 歩 ▲6一角
ここで深浦は▽3四銀変化しか記さない。後手が都合よく桂馬を取りに行ったらどうなるであろうか?
棋戦:朝日オープン第4局42手め92飛から初級者糞粘り変化
戦型:角換り腰掛け銀
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽9二飛
▲1五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲2五桂 ▽4二銀
▲4四歩 ▽2四歩 ▲4三歩成 ▽同銀引 ▲4四歩 ▽5二銀
▲4五銀 ▽2五歩 ▲3四銀 ▽5一桂 ▲4三歩成 ▽同銀右
▲同銀成 ▽同 銀 ▲6一角
もっとひどい。やはり83角成はつきまとう宿命であった。そして本局も83角成と深浦にされてしまうのである。では▽2四銀とすればどうであろう?
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀▽9二飛+▽2四銀変化1
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽9二飛
▲1五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲2五桂 ▽2四銀
▲4四歩 ▽同 歩 ▲6一角 ▽3六歩 ▲8三角成 ▽3七歩成
▲4九飛 ▽4二飛 ▲9三馬 ▽2七角
これは後手が優勢となる。深浦はわざと▽2四銀変化1を書かないのである。では▽2四銀変化で桂馬がただで取られないからと飛車で歩切れを解消したらどうなるであろうか?
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀▽9二飛+▽2四銀変化2 歩切れ解消変化
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽9二飛
▲1五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲2五桂 ▽2四銀
▲4四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽4五歩 ▲同 銀 ▽4三銀
なんと飛車が▽4五歩で生け捕りにされてしまうのであった。
そこで先手は▽9二飛+▽2四銀変化1に戻ることにする。
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀▽9二飛+▽2四銀変化3 と金阻止変化
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
戦型:角換り腰掛け銀
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽9二飛
▲1五歩 ▽同 歩 ▲3五歩 ▽同 歩 ▲2五桂 ▽2四銀
▲4四歩 ▽同 歩 ▲6一角 ▽3六歩 ▲4七金
この53手めの局面解説はプロ棋士はしないのである。実戦でバレた手順しか本や雑誌などには書かれないということがおわかりであろうか?しかもプロ棋士はそれをさも自分達が教えたかのように威張っている。教えているのではない。商売した結果を間引いて再利用しているだけなのである。

さてシーザーはマシュダ一家秘伝「銀の泡踊り」で千日手を披露している。そこでプッツンした深浦は56歩としたのであった。これは悪手である。その証拠に下記変化を読んでいたと深浦は告白する。
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀 千日手打開後の33銀変化
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽3三銀
▲4六角 ▽6二金 ▲5五歩 ▽6三銀 ▲5六銀
なんと調子のよい棋士であろう。こんなラクチン変化を読んでいたのであった。▲4六角にシーザーが ▽6二金と本当にすると思っていたのであろうか?しかしこれからが深浦の底意地の見せ所であった。本譜▲5五角に対してシーザーの▽6四角がうまい切り返しであった為に次回も後手のこんな手順でこられたのでは困る。そこで深浦の工夫は端歩であった。
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀 55角打変化1=端歩を先に突く
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲1五歩 ▽同 歩 ▲6五歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角
▲6六歩 ▽5四銀 ▲1一角成 ▽3七角成 ▲1八飛
これならば後手の切り返しは空を切る。ここでさすがはプロの読みと拍手する者は相当なお人よしであろう。上記手順もまた嘘っぱちであった。今度は端で先に歩損をしているのでシーザーは今度は角など打たずに先に歩を打つのである。
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀 55角打変化2=端歩を先に突く嘘を暴く
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲1五歩 ▽同 歩 ▲6五歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6六歩
55角打変化1で「はっきり先手が指せる」などと書く深浦は甘い。
ところが、ここまで書いてきて深浦はズルイことをしている。1歩先に渡すので75歩や85歩からの継ぎ歩攻めを心配して端歩を突かなかったと最後の最後に書いている。噴飯物である。それでは今までの変化はなんだったのであろうか?最後にそんな告白を数行でしているのである。しかも対局中にそこまで考えて端歩は見送ったと言う捨てゼリフであった。ここで唾を吐かれた読者はハッキリ馬鹿にされているのである。オマンコみせたあとで本番やりたければ追加料払えと言っているのが深浦であった。

さて深浦はシーザーの▽6四角に大長考であった。何を考えているのかと思ったら下記変化である。本人がそう言っている。

棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀 ▽6四角に対抗する▲1一角成変化1
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀
▲1一角成 ▽3七角成 ▲1八飛 ▽2七桂 ▲1五歩 ▽1九桂成
▲1六飛 ▽1五歩 ▲同 飛 ▽1三歩
これで「攻めきれるか疑問が残る」などとわざわざ言うのである。これでは攻めきれない。しかしそれでは身も蓋もないので何かを言わなくてはならないのである。攻めきれるという者は下記変化のような場合を平然と本に書くであろう。華麗な飛車捨てである。
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀 ▽6四角に対抗する▲1一角成変化2
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀
▲1一角成 ▽3七角成 ▲1八飛 ▽2七桂 ▲1五歩 ▽1九桂成
▲1六飛 ▽1五歩 ▲同 飛 ▽1三歩 ▲5五歩 ▽1四香
▲2五飛 ▽3三桂 ▲5四歩 ▽2五桂 ▲5三歩成 ▽同 銀
▲2五歩
冗談ではなくこのように手前みそな変化が本当に本には沢山載っている。このような変化をもう少しまともに書くと以下のようになる。
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀 ▽6四角に対抗する▲1一角成変化3
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座

▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩 ▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀 ▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩 ▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩 ▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉 ▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金 ▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀 ▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩 ▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀 ▲1一角成 ▽3七角成 ▲1八飛 ▽2七桂 ▲1五歩 ▽1九桂成 ▲1六飛 ▽1五歩 ▲同 飛 ▽1三歩 ▲5五歩 ▽同 銀 ▲5六歩 ▽6四銀 ▲6五歩 ▽同 桂 ▲6六銀直 ▽7七桂成 ▲同金右 ▽1四香 ▲2五飛 ▽3三桂 ▲6五香 ▽同 銀 ▲同 銀 ▽6四歩 ▲5五桂 ▽7三金 ▲6四銀 ▽同 金 ▲7三銀 ▽9二飛 ▲6四銀成 ▽2五桂 ▲4四歩

これでは面白くもなんともない。そこでこのような変化は書いても売れないのでどこかでハッタリをかます必要があるのであった。

61手め ▲4四同飛の問題局面である。先手はすでに歩を突き捨ててイケイケ体勢なのであとは角打ちと飛車切りナンデモありの段階に突入している。言わばヤケクソである。そこで深浦はシーザーが先受けの▽6三金を指すだろうと想定したと言う。本当であろうか?
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀61手め ▲4四同飛変化
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀
▲6四角 ▽同 金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽6三金 ▲7五歩 ▽同 歩 ▲7四歩 ▽同 金
▲7一角 ▽8三飛 ▲5四飛 ▽同 歩 ▲7二銀
他の変化でも同じである。こう言うときは受けても仕方ない。そこで当たり前の本譜の28角となる。駒を補充しつつ馬で対抗するという実に当り前の手であった。深浦が28角を「受けの勝負手」などと言うのが自己反省の弊害であろう。上記変化に対しても「当たり前の手」である。

さてここで深浦は控え室の検討をコケにする。控え室が読んでいた▲9一角変化は下記となり「先手が大変」と言う。
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀63手め ▲9一角変化
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀
▲6四角 ▽同 金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽2八角 ▲9一角 ▽7二飛 ▲5四飛 ▽同 歩
▲8三銀 ▽7一飛 ▲8二角成 ▽4一飛 ▲7三馬 ▽3七角成
▲6五歩 ▽3三銀 ▲6四歩 ▽4九飛成
「先手が大変」どころではない。先手は23点しかゲットできない為に後手の点数勝ちが確定している局面である。ここで点数計算ができなければ後手番など指していられない。控え室など点数計算さえできないタコばかりである。今後は控え室をタコ部屋と呼ぶべきであろう。

さて先手は暴れるだけなので▲7一角には▽9二飛などと香車を守ってはいけない。▽9二飛と貪欲に先手を抑え込もうとするとどうなるかを深浦がわざわざ丁寧に述べている。

棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀64手め ▽9二飛の貪欲変化
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀
▲6四角 ▽同 金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽2八角 ▲7一角 ▽9二飛 ▲4三歩 ▽同 金
▲同飛成 ▽同銀引 ▲8二金
これは後手が勝てない。そこでシーザーは▽5二飛と逃げる。ではなぜ深浦はこれに対して下記変化を選択しなかったのか?
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀64手め ▽5二飛の貪欲変化1
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀
▲6四角 ▽同 金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽2八角 ▲7一角 ▽5二飛 ▲5五歩 ▽同 銀
▲6四飛 ▽同 銀 ▲6二金
深浦の理由は「いろいろ激しい変化。攻めあい負けになるかも」と述べているだけであるので検証する。もし後手が金を自陣に投入すると負けるはずである。
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀64手め ▽5二飛の貪欲変化2
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀
▲6四角 ▽同 金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽2八角 ▲7一角 ▽5二飛 ▲5五歩 ▽同 銀
▲6四飛 ▽同 銀 ▲6二金 ▽同 飛 ▲同角成 ▽3七角成
▲5二歩 ▽4一金 ▲8一飛
しかし74手めを先に22玉と逃げておくと先手が捉えるのは不可能である。入玉を阻止できない。「いろいろ激しい変化」というのは嘘っぱちである。深浦が選択した93角成は「じっくり行こうと腹を決めた」のではなく当然の手となる。

さていよいよ深浦の嘘っぱちも真骨頂を迎える。68手め▽3三銀が下記変化でシーザーの小ミスだと言うのである。
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀68手め▽3三銀変化1
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀
▲6四角 ▽同 金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽2八角 ▲7一角 ▽5二飛 ▲9三角成 ▽3七角成
▲8三馬 ▽3三銀 ▲4九飛 ▽6三金 ▲3五歩 ▽同 歩
▲6一馬 ▽8二飛 ▲3四香
深浦はこの筋を実戦で見落としたと言う。そこまで言われるとつい騙されてしまう。しかし次のように進行して▲3四香の筋などないのである。
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀68手め▽3三銀変化2
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀
▲6四角 ▽同 金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽2八角 ▲7一角 ▽5二飛 ▲9三角成 ▽3七角成
▲8三馬 ▽3三銀 ▲4九飛 ▽6三金 ▲3五歩 ▽4八歩
▲3九飛 ▽2八馬 ▲7九飛 ▽4二飛 ▲6一馬 ▽4七飛成
▲3四歩 ▽4二銀
これは後手が楽勝である。もし先手が飛車を見捨てても攻めはない。
▽2八馬 ▲3四歩 ▽3九馬 ▲3三歩成 ▽同 金
▲6一馬 ▽4二飛

感想戦とはいい加減である。とここまで検証したところでまたしても深浦は最後に「じっくり行くつもりなので▲3五歩のように決めに行く順は考えていなかった」などと一言でご破算にする。すると深浦が言う「シーザーの小ミス」とは一体何だったのであろう?いい加減な男である。深浦の解説を読む時には最後から読むことをお勧めする。彼の書く変化をそのまま信用して盤に並べると「それはないので」と必ず最後に言われるからである。

ついにクライマックスを迎える。シーザーの88手めの大ポカである。我々もさすがにこれは実況であきれ果てた。ところが深浦はこれで自分が勝ちを拾ったと認めるのが許し難い。そこで88手めが正解手▽4八飛成であったとしても下記変化で「きわどい寄せあい」などと言う。
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀 88手め正解手▽4八飛成変化1
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀
▲6四角 ▽同 金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽2八角 ▲7一角 ▽5二飛 ▲9三角成 ▽3七角成
▲8三馬 ▽3三銀 ▲4九飛 ▽6三金 ▲5五歩 ▽同 銀
▲7五歩 ▽4八歩 ▲3九飛 ▽2八馬 ▲7九飛 ▽7五歩
▲7四歩 ▽6五桂 ▲同 歩 ▽4二飛 ▲7三歩成 ▽5四金
▲6四歩 ▽4九歩成 ▲6三歩成 ▽4八飛成 ▲5八金 ▽3九龍
▲7四馬
次に先手は53とを見て指せると深浦は言っている。しかも75馬で龍金取りまであるような書きぶりである。何で自分に都合の良いことしか言えないのであろう。次は後手の手番であることさえ無視するのである。先手に都合よく下記変化となったとしよう。
棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀 88手め正解手▽4八飛成変化2
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座
▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀
▲6四角 ▽同 金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽2八角 ▲7一角 ▽5二飛 ▲9三角成 ▽3七角成
▲8三馬 ▽3三銀 ▲4九飛 ▽6三金 ▲5五歩 ▽同 銀
▲7五歩 ▽4八歩 ▲3九飛 ▽2八馬 ▲7九飛 ▽7五歩
▲7四歩 ▽6五桂 ▲同 歩 ▽4二飛 ▲7三歩成 ▽5四金
▲6四歩 ▽4九歩成 ▲6三歩成 ▽4八飛成 ▲5八金 ▽3九龍
▲7四馬 ▽4四銀上 ▲7五馬 ▽1九龍 ▲4五歩 ▽同 金
▲5三と ▽2二玉 ▲5四と
これは後手が簡単に持将棋にできる。指直しということで後手には願ったり叶ったりであろう。深浦、朝日オープンのレベルを下げるようなことをホイホイ喋るな。

しかし深浦は最後にようやくまともな変化を述べてくれた。今までのポン引き解説を忘れてもよい。素晴らしい一手が最後の最後になってようやく披露されたのであった。

棋戦:朝日オープン第4局
戦型:角換り腰掛け銀 102手め幻の65銀変化
先手:深浦 康市
後手:堀口 一史座

▲2六歩 ▽8四歩 ▲7六歩 ▽3二金 ▲7八金 ▽8五歩
▲7七角 ▽3四歩 ▲8八銀 ▽7七角成 ▲同 銀 ▽4二銀
▲3八銀 ▽7二銀 ▲9六歩 ▽9四歩 ▲4六歩 ▽6四歩
▲4七銀 ▽6三銀 ▲6八玉 ▽5二金 ▲1六歩 ▽1四歩
▲5八金 ▽7四歩 ▲3六歩 ▽4一玉 ▲7九玉 ▽3一玉
▲5六銀 ▽5四銀 ▲4五歩 ▽7三桂 ▲6六歩 ▽6三金
▲3七桂 ▽3三銀 ▲4八飛 ▽9三香 ▲8八玉 ▽4二銀
▲6八金右 ▽3三銀 ▲6七銀 ▽4二銀 ▲5六歩 ▽6五歩
▲同 歩 ▽同 銀 ▲5五角 ▽6四角 ▲6六歩 ▽5四銀
▲6四角 ▽同 金 ▲1五歩 ▽同 歩 ▲4四歩 ▽同 歩
▲同 飛 ▽2八角 ▲7一角 ▽5二飛 ▲9三角成 ▽3七角成
▲8三馬 ▽3三銀 ▲4九飛 ▽6三金 ▲5五歩 ▽同 銀
▲7五歩 ▽4八歩 ▲3九飛 ▽2八馬 ▲7九飛 ▽7五歩
▲7四歩 ▽6五桂 ▲同 歩 ▽4二飛 ▲7三歩成 ▽5四金
▲6四歩 ▽4九歩成 ▲6三歩成 ▽6六歩 ▲4七香 ▽4六歩
▲5六銀 ▽4七歩成 ▲5三と ▽同 金 ▲4五桂 ▽5六銀
▲同 馬 ▽5四金 ▲3三桂成 ▽同 金 ▲6三と ▽6五銀
▲5三と ▽5六銀 ▲4二と ▽同 玉
これは持将棋となる。▽5六銀は素晴らしい一着である。深浦が強い理由はこの一手を最後に取っておくところにすべて集約されている。シーザーは102手めにタコ桂を打って勝負を諦めたのであった。実に6ページに及ぶ深浦解説の中身はこの▽6五銀の指摘だけしか読む所はない。しかしこの一手が素晴らしい。ポン引きのボッタクリ解説であるが最後はキチンと落とし所を用意していたのであった。