MashudaBBS2003.0608-15


NHK杯 畠山成VS深浦 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月15日(日)19時42分18秒

三間VS穴熊は流行である。阿部の解説は鍛え方が甘い。「穴熊は固いのではなく遠い」などと一度テレビで喋ったことをまたも同じ言葉で繰り返す。その言葉は飽きた。穴熊は遠いから固いのである。だから阿部自身も自分の言葉に一貫性がない。後手玉が固いなどと突然言ったりする。穴熊観披露をしたり顔で繰り返す芸人は、吉本興業の一発屋と同じである。
深浦も阿部も一発屋でよいのであろうか?中身がスケスケと思わないのであろうか?


囲碁将棋ジャーナル 羽生解説 棋聖戦第1局 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月15日(日)19時20分19秒

羽生はマシュダ一家と全く同じ形成判断であったが、あれから一週間も経つのに相当いい加減な解説である。康光の飛車切りもヒドイが羽生解説はそれ以下である。丸山は簡単に勝ちにできたが将棋が醜くなるので気前よく同調したのである。だから何も語らないのであろう。細かい部分は将棋世界8月号で77桂の立て役者康光に披露してもらうしかないであろう。
横歩取りの根本思想は羽生でも語れないのである。しかし言いたいことはすべて沈黙の中に封印されている。そこがテレビ解説の怖いところであろう。みーんな顔に書いてある。


本日の竜王戦1組決勝 康光vs谷川 横歩取り 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月14日(土)04時23分07秒

二人の将棋は美しい。呼吸をあわせて作っている。攻防手が互いに交差する。素直に指せば先手が最初から有利であるが後手がねじる地点は序盤の82歩。これは最善手。 なぜかというと序盤中盤最終盤まで三段構えで大活躍するトリプル手だからである。この一手が後手の最後の救いとなる。それに対して康光の12馬変化は82歩最善手に対抗したもの。素晴らしい閃きである。後手62銀型の盲点を突きつつ37手めの24歩に連動させた双頭手。最後に92玉と逃げた形が飛車利きと連動して首の皮一枚残すように指すのがこの形の後手の最善だったが、これは先手の最善かもしれない。82歩に対して37手めの24歩を礎石に康光が構築したものであった。先手はいずれの変化も成桂が52地点へ来れば勝機がある。後手に渡すのが桂馬である為に即詰みがない。本譜もそのような進行となった。後手はいずれの変化も56歩が切り札だが角打ち双頭手が収束の要という変化はどれもすべて共通。従って後手は手順に92玉と逃げる展開にすれば時間差によるトリプル手完遂であった。82歩or28歩はG効果として中原や康光が愛用しているが谷川トリプル手が見られなくて残念である。康光の構想に協調しすぎて最終盤は一方的な負け方を畏れたのであろう。直接手による攻めの連携では後手は見せ場を作っても勝てないはずである。最終地点で受けきるのは確かに怖い。しかし最後は攻め駒を飛車でもぎとって受けきれる。飛車は受けのみで8筋で使用すると最強の守護神。飛車を先手に取らせた瞬間に先手陣が詰む形を作るということが基本構想となる。後手の飛車は受けのみに使うと最初から思えば迷いはない。82歩G効果の為にもともと香車と交換したいくらいの飛車であった。後手の攻めはいずれの変化もこの戦形では5筋中心に側面からの援護射撃という明解なもの。ただし先手玉を直線変化で上に逃がすといずれの変化も捕まらない。24歩の礎石が大きいためである。従って後手の敗因1は単発の57歩成ということになる。敗因2は角が二枚もあるのに飛車を動かすような贅沢な思考。角は二枚連動させて二段構えの攻防手となるのが最強。角一枚の攻防手だけでは勝てない。もしこの最終地点での受け切りを最初から畏れるなら32手め62銀が「鬼殺し戦法」でそうであるように12馬変化に対して悪手ということになる。32手めを工夫しても先手には別の攻め筋が発生する。従ってどこの地点で受けきるかという事だけを首尾一貫して後手は考えなくてはならない。82歩は角打ちへの対抗或いは将来的な8筋香打への対抗として読んだのであれば悪手となる。これを飛車と連動させた最終盤の三段階活用として読めば最善手なのであった。


本日のNHK杯戦 神谷広志七段VS渡辺明五段 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 6月 8日(日)17時27分34秒

素晴らしい内容であった。王座戦が一層楽しみである。解説の中川には渡辺の将棋が全くわからない。渡辺はイヴの王位戦における地獄門を経て今年急速に延びている。それをなぜ見られないのであろう?
中川が意外だった48手め62飛は当たり前の手である。この将棋を10年前の頭でしか見られない中川はここで85歩や94歩果ては22玉などしかないと言う。だからこの矢倉を最初から自分達が創ってきたオールドファッションのように解説するのであった。こういうバカがいるから矢倉が廃れたのである。渡辺のおかげで矢倉が将棋の魅力を限界まで引きだす戦法であることが今日再認識されたことが素晴らしい。52手め14歩がこの飛車や玉の位置に対応している構造が中川には全く理解できない。玉が広くなるから受けたと言うだけでは極めて曖昧な思考法である。
この将棋は一手の無駄もなく実に明解である。表層比較は能の序破急でもよい。組み立ては明確にみっつに分かれている。その明解の裏に渡辺は艶をもつ。この艶とは94手め14同香。14同香は62飛同様我々が真っ先に想定した手であった。覇者となる者はこのように指せなくてならない。そしてそのようになった。ウレピー。相手にも攻めさせ首の皮一枚で凌ぐ芸を艶と言う。神谷のオハコを奪ったのがこの19歳の青年であった。羽生の若かりし頃を彷彿させる。見せる将棋を指せるということがこの時代いかに困難であることか。今の棋士は恵まれているとジジイどもは言うが棋譜群を見るととてもそうは見えない。羽生以上に苦労は多いはずである。この将棋はあらゆる方向に色彩として輝いている。
ここまで褒めすぎてカツオ中毒では困る。そこで最後に万能ネギの代りにワサビが付く。この棋譜は青春の青汁であった。喰わず嫌いでは谷川になってしまう。これをひっくり返して喰う日は近い。
棋戦:2003王位戦リーグ・ホワイトデー青汁決戦
戦型:対四間棒チョコ
先手:羽生善治
後手:渡辺 明

▲7六歩  ▽3四歩  ▲6六歩  ▽8四歩  ▲1六歩  ▽6二銀
▲6八飛  ▽1四歩  ▲3八銀  ▽4二玉  ▲7八銀  ▽3二玉
▲4六歩  ▽5四歩  ▲5八金左 ▽5二金右 ▲4八玉  ▽7四歩
▲3九玉  ▽4二銀  ▲2八玉  ▽8五歩  ▲7七角  ▽5三銀左
▲6七銀  ▽4二金直 ▲5六歩  ▽7三銀  ▲9六歩  ▽8四銀
▲7八飛  ▽6四歩  ▲9七香  ▽7五歩  ▲6八角  ▽7二飛
▲4五歩  ▽6五歩  ▲同 歩  ▽7六歩  ▲4六角  ▽9九角成
▲9一角成 ▽8九馬  ▲6八金  ▽7七歩成 ▲同 飛  ▽同飛成
▲同 金  ▽7三桂  ▲2六香  ▽6五桂  ▲6六金  ▽7三歩
▲8一飛  ▽4一飛  ▲8四飛成 ▽9一飛  ▲5五歩  ▽6四歩
▲8二龍  ▽4一飛  ▲6三歩  ▽同 金  ▲5二銀  ▽6二銀
▲4一銀不成▽同 金  ▲4四歩  ▽5七桂成 ▲4三歩成 ▽同 玉
▲2二飛  ▽4二歩  ▲2一飛成 ▽3二銀  ▲1一龍  ▽6七成桂
▲4七香  ▽4四桂  ▲4五歩  ▽6六成桂 ▲4四歩  ▽5二玉
▲7五桂  ▽7一金  ▲4一龍  ▽同 銀  ▲7一龍  ▽同 銀
▲4三金  ▽6二玉  ▲5三金打