マシューとハブたんの幻想対談
第2回「筋と飾り」
2003.06.02


ハブたん「朝日オープンでは今年もアマが大健闘でした。昨年はプロが初戦は負け越しで大敗でしたが、今年はなんとか五分ぐらいにまで(笑い)」
マシュー「笑えんね」
ハブたん「アマチュアは強くなりました」
マシュー「プロが弱すぎんのとちゃう?」
ハブたん「全体的に底あげされているはずなんですが」
マシュー「中身が少なくなっとんの」
ハブたん「なるほど。あげ底のビンですか」
マシュー「プロが穴熊で勝ちに行くのは見苦しいと思わんかね?」
ハブたん「やはり結果を出したいのかと」
マシュー「人事のように言うね。結果を出せてよかったと名人も10年言う?」
ハブたん「それしか言葉が浮かばなくて」
マシュー「それしか考えておらんからね」
ハブたん「そうかもしれません」
マシュー「結果だけをすぐに出して楽しませるのが商業将棋なら棋譜に著作権などいらん」
ハブたん「おっしゃる通りです」
マシュー「その空き缶捨てるの?」
ハブたん「ア、私がゴミ箱に捨ててきます」
マシュー「ワシにくれ。筆立てに改造する」
ハブたん「ア、どーぞ」
マシュー「サインはせんでえーよ。筆立てには必要ない」
ハブたん「名前も幻想でしたか」
マシュー「筆に名前書くのは小学生」
ハブたん「筆ならまだいいんですけど、学校では教材用の点棒にまで名前をいちいち書かせますから親も大変です」
マシュー「何本くらい書くの?」
ハブたん「マッチ棒のようなものが100本くらいあるんじゃないですか?そこに小さく名前を書くらしいんです。妻にまかせているんですが」
マシュー「点棒でもなくすと先生が持ち主探すときに困るからね」
ハブたん「みんなで共有すればいいと思うんですが」
マシュー「棋譜も?」
ハブたん「そうきましたか」
マシュー「どこまでが誰それの著作などと言えるかね?」
ハブたん「うーん、点棒に名前書くより大変ですか」
マシュー「藤井システム/No.123と登録する?」
ハブたん「2年前の投稿でしたね。どなたも話題にしませんでしたが」
マシュー「今でも避けておるね。せめて棋譜に署名はせんと」
ハブたん「プロ棋士は盗むのが得意ですから(苦笑)」
マシュー「泥棒集団でも著作権は主張できるのかね?」
ハブたん「アイデアというものは難しいですね」
マシュー「昨日米長が日本はプーチンと仲よくしろと書いとったのはウチのサイトのマネじゃね。半年以上遅れとるけど。石原が今掲げているカジノプランなどもワシらのマネ」
ハブたん「政策にも知的財産権があると?」
マシュー「与党が野党の政策を盗むだけ盗んで利権だけ保持していたら野党など干上がる」
ハブたん「やはりプロ棋士は泥棒集団ですか(苦笑)」
マシュー「盗まれた方には怨念が残る」
ハブたん「怨念は困りますかね」
マシュー「プロ棋士など怨念集団そのもの。相手に負けてパンツ引き裂いた者もおる」
ハブたん「モモヒキを引き裂いたお方は知っていますが」
マシュー「そんなに負けて悔しいかね?」
ハブたん「負けてくやしいハナイチモンメ程度ならいいんですが」
マシュー「勝って嬉しいハナマルキーとちゃう?」
ハブたん「初めてききました。ミソですか?」
マシュー「マルキーは貴族の称号。ハナマルキーは貴族の豚鼻」
ハブたん「勝って嬉しいのは高慢な鼻ですか」
マシュー「貴族とは階級なんじゃね。マルキーは男爵。他の階級は知っとる?」
ハブたん「伯爵とか公爵とかですね」
マシュー「こう言う称号はシャクにさわらんかね?」
ハブたん「血筋とお金で買ったものとありますでしょ」
マシュー「お金で買った者は成り上がりとすぐにわかる」
ハブたん「血筋ですとどうなんですかね」
マシュー「血筋は怨念を生む。生まれついて差別意識が血にあるんじゃね」
ハブたん「将棋の段位は実力でもぎとったものですが」
マシュー「ならば実力が下がれば段位も落ちるのかね?」
ハブたん「プロ棋士は落ちませんね(苦笑)」
マシュー「段位が血筋になっとるわけ」
ハブたん「それで怨念を生むと?名誉もありますが」
マシュー「名誉は金に直結しとる」
ハブたん「確かに」
マシュー「名人の称号は時給でいくらかね?」
ハブたん「マクドナルドでは774円でした」
マシュー「そりゃ高い」
ハブたん「計算間違えました。名人の分は387円です」
マシュー「まあ血筋に払うのはそんなもんじゃろ」
ハブたん「道場の手合い係の時給以下ですね(笑い)」
マシュー「値段より問題なのは?」
ハブたん「年齢制限ですか」
マシュー「そっ。連盟職員募集にワシ応募しようと思ったら年齢制限があるからと断られた。名人の時給でもえーのに」
ハブたん「シルバーとは言え時給387円でもやりたい方いらっしゃいますかね?」
マシュー「そんなジジイはワシしかおらんね。連盟にメールだしたら返事がすごかった」
ハブたん「なんと?」
マシュー「一言<そうです>でおわっとる」
ハブたん「なんて質問されたんですか?」
マシュー「募集の年齢制限は絶対条件ですかと丁寧にお尋ね申しあげた」
ハブたん「<そうです>が返事ですか(笑い)」
マシュー「プロ棋士と似とるね。短手数が好きらしい」
ハブたん「プロ棋士よりやり手かも知れません(苦笑)」
マシュー「プロ棋士は隔離されとる。これこれこのような理由で中原誠のメルアド教えてとお願いしたら連盟からの返事はやはり一言」
ハブたん「ア、それは知っています。棋士のメールアドレスは教えないそうで」
マシュー「ファンレター送るのに住所は教えとるよ」
ハブたん「住所とメールアドレスは違うんですかね(苦笑)」
マシュー「郵送の方が怖い。タンソ菌送られたらどうすんのかね」
ハブたん「確かに。今ではSARSのおかげで香港からの手紙も敬遠されるそうで」
マシュー「メールなら引き裂いたパンツの写真程度の被害で済む」
ハブたん「負けた対戦相手から送られてきそうですね(爆笑)」
マシュー「それで康光は棋聖を防衛できんのかね?」
ハブたん「いきなりそっちですか(笑い)。挑戦者が丸山さんですからかなり接戦かと」
マシュー「丸山は負けたらフンドシ引き裂くかもしれん」
ハブたん「佐藤さんなら靴下ですかね」
マシュー「アレは引き裂くの大変じゃね」
ハブたん「丸山さんなら楽勝じゃないですか?」
マシュー「縦に引き裂くか横に引き裂くか悩む」
ハブたん「縦系の相掛りは受けずに横歩取りでは?」
マシュー「斜めに引き裂くかもしれん」
ハブたん「斜め系の角換りは必ず出ると思うんですが」
マシュー「なんで棋王戦は負けるかねえ」
ハブたん「負ける気はしなかったんですが(笑い)」
マシュー「理由は簡単。第2局でファンサービスしたからじゃろ」
ハブたん「(真顔になり)四間飛車ですか」
マシュー「あそこでリズムが狂ったんじゃね。熊本ファンを恨む?」
ハブたん「うーん」
マシュー「公衆便所は向こう岸」
ハブたん「マシュダ一家さんのおかげで最近プロ棋士も随分リズムという言葉を使っていますが、あれはなんなのでしょう?」
マシュー「まずテンポ設定。チンポ設定じゃない」
ハブたん「ええわかります(笑い)」
マシュー「プロ棋士が使うリズムという言葉はテンポ設定だけなんじゃね。ワシらはそれにスタイルがあると言っとんの。タンゴとワルツはリズムが違う」
ハブたん「清水さんの昨日の講座では<ダンスの歩>がワルツと言っていましたが」
マシュー「歩を三枚使うからね」
ハブたん「それで三拍子と」
マシュー「ワルツの三拍子はそのようなものではない」
ハブたん「と言いますと?」
マシュー「ウィンナ・ワルツは二拍目が延びる」
ハブたん「なぜですかね?」
マシュー「ワルツを踊る時に右足で大きく輪を描く分が長くなる」
ハブたん「なるほど。踊りに一致させる為と」
マシュー「ところがアメリカナイズされたエーデルワイスは同じ三拍子でも均等拍となる。チャイコフスキーのワルツなら三拍目が延びる」
ハブたん「ワルツにもいろいろありますね」
マシュー「チャイコフスキーの花のワルツと同じリズムでウィンナ・ワルツを教えておるのがアホな先生」
ハブたん「将棋もそうかもしれません(笑い)」
マシュー「日本のお経でもウィンナ・ワルツ式がある。二拍目が延びるんじゃね」
ハブたん「どのお経でしょうかね」
マシュー「そんなこと聞きたい?誰も知らんし誰も関心ないじゃろーに」
ハブたん「関心がないということは将棋でもよくありますね(笑い)」
マシュー「缶コーヒー飲むのにウンチクいらんからね」
ハブたん「ラーメンはどうでしょう?」
マシュー「シナチクはないと困る」
ハブたん「ナルトはどうですか?」
マシュー「飾りはいらんのとちゃう?」
ハブたん「飾り扱いですか(爆笑)」
マシュー「シナチクは歯の為によい」
ハブたん「なるほど、味だけじゃないと」
マシュー「歯に質感ないとね」
ハブたん「確かに柔らかいものだけでは歯が丈夫になりませんね」
マシュー「本物の歯を埋め込む人体模型がキモイのはなぜかね?」
ハブたん「見た目の質感だけを露骨に追及したからでしょう」
(続く)