漂流の回想1-8

MashudaBBS2003.04.15


漂流の回想8 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月15日(火)16時55分18秒

書記官は妻にだけは真相を話した。
あれは幽霊船ではなかったと。
そして賢者が残した書類には自分の名も記されていたことに驚き焼いたのだと。
妻は夫から聞いた話を胸の奥にしまい夫を労った。
童話は恐ろしい話が多いと夫を慰めたのであった。


漂流の回想7 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月15日(火)16時51分09秒

村の書記官は賢者からある書類を預かっていた。
その日が来るまでに決して開封しないようにと言われていた。
それは幽霊船のことに関する記述であると書記官は勘づいている。
ある日自分だけこっそり見るのならばよいだろうと封を開けてしまう。
書類を読んだ書記官は恐ろしさの余り辞職し隣村へ逃げてしまった。
その書類は焼き捨てられた。


漂流の回想6 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月15日(火)16時45分00秒

幽霊船から聞こえてくる声は透明であった。
時折聞いたこともない旋律を伴っている。
村の賢者はあれは幽霊船ではないと知っていた。
しかしその賢者はいつしかあれを幽霊船であったことにしようと考えた。
策略を巡らすうちにその賢者は落雷で死んでしまった。


漂流の回想5 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月15日(火)16時38分34秒

少女の父親は娘の驚きを怒りに変えた。
幽霊船の本は焼かれ隣村にもそのようにさせた。
次に生まれる者達に決して幽霊船の本を見せてはならないと言う義憤であった。
ところが海は消せない。
その海にまだあの幽霊船が漂流している!


漂流の回想4 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月15日(火)16時33分48秒

それでも幽霊船の話を書いた本は書架にまだあった。
何も知らない少女はこの幽霊船の船長が本当にいると信じていた。
ところがある日いつものようにこっそり頁をめくっていると驚いた。
そこには自分のことが書かれているのであった。


漂流の回想3 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月15日(火)16時16分32秒

村議会で幽霊船を否定しても村の酒場は活気づいていた。
酒を片手におもしろおかしく幽霊船長のことを話す者もいた。
やがて一斉に押し黙ってしまった。
村ではいつしか幽霊船のことは禁句となっていたからである。


漂流の回想2 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月15日(火)16時09分18秒

幽霊船の相手は空と海だけであった。
暴風雨に荒波。
どこかで漂流民が乗船したようだがいつしか消えている。
海賊船と間違い砲撃を試みる商船もいた。
彼らには奪われる財産などもともとなかったというのに。


漂流の回想1 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月15日(火)15時47分46秒

長い航海ではない。
羅針盤と寄港地がもともとない漂流であった。
彼らは岬で幻の幽霊船を見たかもしれない。
しかし村議会ではそのようなものはなかったともみ消された。


航海の第二ステージへ 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月15日(火)15時34分54秒

横浜事件では出版サイドの多数の人々が投獄された。マシュダ一家への弾圧はその逆である。出版サイドの人々を保護するために姑息な自主規制を検索提供者が行ったことは本日諸君等も目撃した通り。マシュダ一家サイトの全文へは全ての検索で昨日までこの半年間以上有効であった。それがたった一日でどの項目へのリンクも抹消されたということである。即ち検索サイトではマシュダ一家へのアドレスを一切受け付けないようにさせた者達が昨日居たということである。このような告発をした者達は我々の正当な発言の蔓延が不愉快なのではない。畏れたのである。その申し立て内容はこのようなものであった。
「あそこの診療所では麻酔をかけて患者に猥褻行為を行なっています」
この告発によって我々は免許を剥奪された無免許医に昇格した。
そこで我々をチェックしている君に教えよう。
我々のサイトを本当に楽しめるのはもともと我々だけだったのだと。
わかったかね?
この船はもともと入口を開いたまま決して世間には見えないように出来ていたのだと。
この船には鳥が糞をまき散らしに来る。
この鳥は罵り声にしか反応しなかったということである。


治安維持というスリカエ定跡 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月15日(火)14時46分56秒

イラクにおける米軍は攻撃体勢から治安体勢へ移行した。この侵略攻撃の大義であったイラクとテロ組織との関連や大量破壊兵器や化学兵器の存在はいまだにあいまいである。それどころかサダムの行方さえ不明である。そこで博物館の略奪を故意に放置し治安維持という別の大義で統治を行なうのである。スリカエ定跡と呼ぶ。


言論弾圧の怨念 横浜事件の場合 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月15日(火)14時14分15秒

第二次世界大戦中に言論弾圧事件として有名な「横浜事件」の第3次再審請求が本日横浜地裁で受け入れられた。治安維持法違反で当時検挙された被告は全員死亡しており、再審請求を行なったのは遺族である。治安維持法による判決は敗戦後のポツダム宣言受諾によって効力を失ったと大石真京都大教授は鑑定意見書で述べる。矢村裁判長は、この鑑定意見書に従い再審開始を決定したということである。


本日はマシュダ一家が検索から抹消された記念日 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 4月15日(火)13時07分55秒

今日突然インターネット上の全検索からマシュダ一家は抹殺された。昨日までの投稿に不快を持つ者がそのように手配したということである。誰がこのようなことを行なったか諸君等にはわかるであろうか?