2003.04.03朝日オープン将棋選手権五番勝負第1局

横歩取り地獄門定跡34飛型

堀口一史座選手権者VS深浦康市七段

深海の王道

実況MashudaBBS2003.04.03

持ち時間3時間 残り時間=堀口選手権者1分、深浦七段=2分  終局午後6時10分


128手まで指したようである。朝日はボキャ貧大介のセリフを真に受けて熱戦などと書くが序盤から深浦の完勝譜。横歩取り地獄門定跡34飛型で深浦は血沸き肉踊る序盤戦術を誇示した。これが王道である。同じく王道を歩むシーザーにはひとつもいい所はなかった。シーザーは陸の王道を歩くが深浦は深海の王道を泳ぐ。杉本ならギャラリー好みの殴りあいにつきあったろうが今回は相手を間違えている。途中で事の重大さに気がつき65歩と突っ張ったが身を引き裂いただけであった。このように惨めな棋譜をタイトルホルダーが晒すくらいなら47手めで千日手とすべきである。朝日の中継にはこまめに時間表示を期待したい。記者室情報は指し手から数時間遅れで的外れな大局観だけでは虚しい。終局時間の表示さえもなかった。いずれも出し惜しみというより手抜きである。控え室には中原誠がいる。中原囲いの総本山がこの序盤を見てなんと言っていたか、観戦記担当の東公平ならば巧みに聞き出していることであろう。


▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽8四歩 ▲2五歩 ▽8五歩 ▲7八金 ▽3二金 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽8六歩 ▲同 歩 ▽同 飛 ▲3四飛 ▽3三角 ▲3六飛 ▽2二銀 ▲3八金 ▽4一玉 ▲5八玉 ▽8四飛 ▲8七歩 ▽6二銀 ▲2六飛 ▽5四歩 ▲4八銀 ▽5五歩 ▲3六歩 ▽3四飛 ▲3七銀 ▽4四角 ▲2八飛 ▽3三桂 ▲6八銀 ▽5一金 ▲6六歩 ▽7四歩 ▲6七銀 ▽7三桂 ▲4六歩 ▽2三銀 ▲6五歩 ▽2六歩 ▲同 銀 ▽3六飛 ▲3七金 ▽3四飛 ▲3五歩 ▽1四飛 ▲4七金 ▽5六歩 ▲同 銀 ▽8八角成 ▲同 金 ▽7五歩 ▲3七銀 ▽2六歩 ▲同 飛 ▽2五歩 ▲2八飛 ▽7六歩 ▲6七銀 ▽7四飛 ▲7五歩 ▽2四飛 ▲7六銀 ▽3八歩 ▲4九玉 ▽6九角 ▲3八玉 ▽5八角成 ▲7七金 ▽6四歩 ▲6七金 ▽6五歩 ▲2七歩 ▽3一玉 ▲7七桂 ▽2一玉 ▲8六歩 ▽6六歩 ▲同 金 ▽5九馬 ▲6八歩 ▽6四飛 ▲6五桂 ▽同 桂 ▲同 金 ▽2四飛 ▲1六歩 ▽3六歩 ▲同 銀 ▽4四桂 ▲4八桂 ▽6八馬 ▲4五歩 ▽5六歩 ▲同 歩 ▽3六桂 ▲同 桂 ▽8四飛 ▲8五歩 ▽9四飛 ▲5五金 ▽4六銀 ▲4九玉 ▽7九馬 ▲5八玉 ▽4七銀成 ▲同 玉 ▽4六金 ▲5八玉 ▽5七馬 ▲6九玉 ▽5六金 ▲同 金 ▽同 馬 ▲1五桂 ▽6七歩 ▲2三桂成 ▽同 金 ▲4四歩 ▽6八金 ▲同 飛 ▽同歩成 ▲同 玉 ▽7八飛


80-95手め すでに深浦温泉 No: 1895 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 17:51:10

すでに深浦温泉郷に入っているので以下の指し手は転記するのも馬鹿らしい。そこで控え室を覗く。なんと島がどうしようもない69手め49玉を絶賛している。玉砕手順が好きというよりもパンチドランカーを見るのが好きな残虐性むきだしである。すでに島は興奮してかぶりつきだったようである。大介はイッテルかもなどと言う。こういう表現はパンチラである。そういえば大介も今期からA級入りであった。


71-79手め 老後の散歩に追い打ち No: 1894 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 17:37:56

71手め38玉=すでにパニック。
72手め58角成=老後の散歩に追い打ち。76銀に当たっている。
73手め77金=涙をこらえて仕打ちに耐える。
74手め64歩=余裕で歩の補填へ。
75手め67金=投げられない。
76手め65歩=歩切れ解消。嬉しいおみやげ。
77手め27歩=耐えるのも苦痛だが投げ場もない。
78手め31玉=投げろと催促。
79手め77桂=控え室ではヒェーという声であろう。


64-70手め 深浦絶妙の糸筋 No: 1893 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 17:22:39

64手め74飛=あとはなんでもアリ。先手が先に角を手放せば55角。
65手め75歩=同飛ならば22歩。しかし31玉-86角の甘い夢はない。
66手め24飛=横利きを通しつつ敵陣の乱れをじっと待つ。
67手め76銀=これで歩は4枚貯蓄。使う場所も時間もない老後の散歩。
68手め38歩=惜しみなく最後の一歩を投資。
69手め49玉=同飛では26歩。と金を作られては泣けない。覚悟の玉砕。
70手め69角=露骨な金取り。48銀なら26歩。48金なら26歩-同銀-36角成。或いはいきなり65桂で歩を補填し36歩で銀を殺すも気分次第。


57-63手め すでにタコ踊り No: 1891 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 16:38:03

57手め37銀=なりふり構わぬ粘り。深浦23銀効果。82角打ではじり貧。22歩には31玉で手も足も出ない。
58手め26歩=敵に紛れを与えない鉄壁の歩。
59手め同飛=必然。24飛と回られては27角の打ち込で崩壊。
60手め25歩=惜しみなく手番を取りに行く。
61手め28飛=必然。
62手め76歩=歩切れ補填。深浦絶好調。
62手め67銀=見苦しい。シーザーの泡踊りはすでにタコ踊りとなる。


50-56手め 後手必勝体勢顕在化 No: 1890 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 16:00:23

シーザーが千日手を47手め37金で避けた為に後はほぼ必然的な変化。
50手め14飛=必然。
51手め47金=右桂を使う空間作成。16歩ではただの緩手。
52手め56歩=地獄門切り札。
53手め同銀=当初の予定。同歩は57歩で先手崩壊。
54手め88角成=再度1歩損したために当然。
55手め同金=必然。
56手め75歩=次に36角で飛車が殺されるので逃げ道開通と桂跳ね後の継続手準備。


我々と控え室の見解の決定的な相違 No: 1889 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 15:32:06

どうやら49手めの局面UPと同時に控え室の見解がようやく記事となった。島も大介も後手のさばきを封じて先手が押さえ込めるかという将棋だと言っている。我々は全く逆だと考える。後手が先手を封じ込めてきた将棋なのである。先手は歩損を取り返されることを覚悟で対抗するべきであったがシーザーの方針は65歩によりことごとく一貫性を欠き後手に丸め込まれてしまっている。大介が言う46銀-35歩など有り得ない。その為の後手の34飛であった。後手は飛車角銀桂で攻防しつつ理想の陣形を築き先手陣が乱れることを待てばよいだけである。従ってこれは後手が抑え込む将棋であり、先手が打開しなければ千日手となる。


49手め35歩 No: 1888 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 15:21:58

シーザーは千日手にするべきであった。37金には当然34飛と逃げられる。この35歩の追い打ちには14飛でなんでもない。15歩から飛車を殺しにかかると56歩から角交換後下段への角打が厳しい。すべて43手めの65歩が招いた自滅手順。


47手め37金! No: 1887 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 15:15:25

思わず唸ってしまう。シーザー、そこまでやりたいか?


45手-46手め シーザーの苦悩 No: 1886 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 14:52:44

深浦は恐ろしい。シーザーに千日手にしろと恫喝している。
45手め同銀=必然。次に24飛と回られては56歩地獄門切り札から角交換後27角とぶち込まれる。
46手め36歩=26の銀が標的に。36銀と下がると34飛-36歩となり再び26歩打から千日手を先手は強いられる。


44手め26歩! No: 1885 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 14:46:57

深浦は56歩地獄門切り札を保留しあくまでも23銀の顔を立てる。56歩に同歩なら57歩打で以下角交換となり先手は崩壊するが、56歩に同銀だと88角成-同金の角交換後手番は握っても明解な継続手がない為に歩損だけが残るという判断。
そこで角交換後の玉筋を確保するために26歩とした。しかし千日手手順がある。


43手め65歩! No: 1884 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 14:30:50

一転してシーザーの攻撃手。次に65銀から55銀を狙う捨て身の逆襲。シーザーらしくなってきた。この一手ですでに逆行相は皆無。次に65銀を許すと深浦は角銀交換を強いられる。それを避けるにはここで56歩の地獄門切り札。
23銀とあがった為に先手からの22歩の垂らしが残る他21飛打の傷があるために後手からは飛車交換しにくい。


42手め23銀 No: 1883 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 14:21:25

深浦らしい。53角で飛車の横利きを拡げるとすぐにシーザーの25歩-26銀からの圧迫がある為に警戒した手。2筋を抑え込まれてから47金38飛と先手に回られると35歩からの桂頭狙いがある。


深浦42手めを考慮中2 No: 1882 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 14:10:57

朝日サイトの解説は鈴木大介であるがこれまでに一言しかコメントがない。「熱戦が期待できる」としか解説がないのであった。これでは深浦のヤリマンがサゲマンとなる。立ち会いは島である。何かいいたげであるがどこにも反映されないので青筋を立てている頃かもしれない。
尚振り駒で歩を三枚だしてシーザーを先手にしたのは記録係の片上大輔三段であった。


深浦42手めを考慮中 No: 1881 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 13:56:03

次に47金から26銀或いは35歩と反撃するのが先手の唯一の逆襲パターンとなる。二手の間に後手はやりたい手が満載=やりマン状態。先手が至ってシンプルである為後手は多重戦術が可能。47金と先手が開き直れば25歩から24飛と2筋の逆襲。先手がもっと開き直って47玉なら飛車交換を狙って勝ち。先手が何もしなければ53角から5筋8筋への飛車の展開を目指す。一番楽しい時間。端歩は最後の快楽。


昼食後再開 41手め46歩 No: 1880 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 13:40:54

41手め46歩=シーザーにはこれしか手がない。37の銀を動かしたいが36歩を取られては負ける。そこで36歩を死守しつつ47金からの駒の繰り換え以外に進展する手だてはない。


シーザーはなぜ作戦負けに陥ったか? No: 1879 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 13:35:04

18手め22銀=すでに先手は横歩を取った。後手が85飛型を目指すならここは41玉の方が手が広い。あえて22銀とし先手の意図を確認。
19手め38金=シーザーの問題手。この手によって後手に玉の移動権利が渡る。
20手め41玉=どちらが玉の移動を先に開始するかが問題点。
21手め58玉=後手に追従する玉となる。
22手め84飛=後手からの戦形表示。囲いと攻撃において後手が主導。
23手め87歩=後手に追従。
24手め62銀=先手の問題手38金に対応。これで54歩地獄門開帳が可能。
25手め26飛=87歩からの継続手。一歩得の換りに手損を明示。
26手め54歩=地獄門定跡。
27手め48銀=58金のつけ。
28手め55歩=主導権が後手に。飛車の横利きと縦の攻めを見せる十字制御。
29手め36歩=シーザーは次の手を見落とした。
30手め34飛=これで後手は雁字搦め。


40手めで昼食休憩 No: 1878 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 12:46:02

38手め74歩=後手至福のひととき。ここで先手が75歩なら53角で飛車の横利きで桂頭を守れる仕組み。攻防の大駒の働きのみならず玉の囲いと両桂を跳ねた攻撃性において後手が圧倒的布陣を誇る。
39手め67銀=これしか手がない。66歩を突かずに陣形を低く構えて千日手を狙うべきだったがシーザーにはできない。後手は千日手を強いる権利を有するだけでなく先手が動けばいつでも反撃できる為に以下は先手自滅の順のみが残る。
40手め73桂=これで両翼は整う。


37手め66歩 既に先手の最善は千日手 No: 1877 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 12:16:42

この66歩に41分の長考。駒の進展をめざすには作戦負けを自認しこの閉塞手を双頭手と読む以外にない。67地点へ銀を繰り上げると共に後手からの右桂活用を防ぐ守りだけの双頭手。しかし後手の角までも閉塞し先手陣形は駒の繰り換え手順をすべて読まれてしまう。先手の最善は千日手。


32-36手め 深浦作戦勝ちから優勢へ No: 1876 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 12:05:43

32手め44角=飛車を追いつつ33地点に形跳ね空間をつくる双頭手。
33手め28飛=ここに下がるしかない。
34手め33桂=すでに後手優勢。
35手め68銀=他に指す手がない。右銀を進出したいが36飛と歩を取られる。
36手め51金=中原囲い完成。深浦見事な序盤戦術。
先手はすでに右辺は硬直。後手は74歩から右桂まで使える展開に。 (付記/午後4時頃になって追加付記された記者室情報ではこの51金までの消費時間は、堀口17分、深浦12分だったそうである。ならばなぜ36手めまで朝日は早々にUPしなかったのであろう?この消費時間が事実ならばシーザーは横歩取り84飛-34飛を甘く見ていたということになり完全に勉強不足。タイトルホルダーの資格さえない。その場で帰ってもらいたい)


31手めシーザー苦吟の37銀! No: 1875 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 11:55:32

やはり次の25歩-同飛-36飛は許せない。じっと耐える。すでに先手は時間を失い作戦負け自認。先の角切り変化は実は後手の地獄門特有の恫喝。丁寧に受ければ先手必勝。一手の読み間違いで即地獄に落ちる為にこの当然の37銀に時間を費やす仕組み。深浦34飛効果すでに一本取った形。


31手めシーザー長考中? No: 1874 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 11:44:09

ここで37銀だと以下に地獄門変化有り。即ち24飛からの飛車交換。以下同飛同角。ここで先手84飛で角桂取りだと57角成-同玉-59飛の王手桂取り。桂を取ったあと38地点の金に龍があたる。それを防いで48玉と逃げると56桂の追い打ち。これを防ぐには飛車交換後48銀の泡踊りか68銀。後手は以下33桂で5筋地獄門狙い。先手の反撃は8筋。これを後手は一旦受けることになる。


朝日オープン実況 シーザーVS深浦 横歩取り No: 1873 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 11:23:10

深浦の地獄門定跡特異点!
現在30手め34飛までの速報。次に25歩で36歩と76歩を飛車で食う狙い。これを防いで37銀なら5筋が薄くなり第一逆行相転化で地獄門定跡へ回帰。


これまでの流れ再掲載


シーザーはなぜ作戦負けに陥ったか? No: 1879 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/03 Thu 13:35:04

18手め22銀=すでに先手は横歩を取った。後手が85飛型を目指すならここは41玉の方が手が広い。あえて22銀としたことで先手の意図を確認する。
19手め38金=シーザーの問題手。この手によって後手に玉の移動権利が渡る。
20手め41玉=どちらが玉の移動を先に開始するかが問題点。
21手め58玉=後手に追従する玉となる。
22手め84飛=後手からの戦形表示。囲いと攻撃において後手が主導する。
23手め87歩=後手に追従。
24手め62銀=先手の問題手38金に対応。これで54歩の地獄門開帳が可能。
25手め26飛=87歩からの継続手。一歩得の換りに手損を明示。
26手め54歩=地獄門定跡。
27手め48銀=58金のつけ。
28手め55歩=主導権が後手に。飛車の横利きと縦の攻めを見せ先手を制御。
29手め36歩=シーザーは次の手を見落とした。
30手め34飛=これで後手は雁字搦め。