ゴキゲン中飛車分析1-10 第三ドメインの欠陥

MashudaBBS2003.04.01-02

サンプル
2003.03.08朝日オープン準決勝 羽生善治VS山崎隆之
2003.03.01順位戦最終局 青野照市VS羽生善治
2002.12朝日オープン2回戦 森下卓VS谷川浩司


ゴキゲン中飛車分析10 最も重要な特性 No: 1872 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/02 Wed 04:26:07

王手は自己保存機能を最大限に脅かす。これは将棋の最も重要な特性である。王が危険な時には救急処置を取ることになる。それが準備されたものであればよいが、大抵急患の為に医者も看護婦も臨戦態勢である。山崎が期待した後手の第3ドメイン74歩はこうして慌ただしく応急処置を強いられ絶命したのであった。


ゴキゲン中飛車分析9 第三ドメインの欠陥 No: 1871 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/02 Wed 04:23:52

後手の26手め74歩は羽生が青野に指した手である。その一週間後に山崎が模倣をしたということは、山崎が羽生の75角第二ドメインまでは認めたということになる。そして下部構造が未解明であった26手め74歩を第三ドメインと判断した証拠である。ところがこの26手め74歩は後手が所有する第三ドメインとしては重大な欠陥があった。それが29手めの95角である。この王手によって第三ドメインであった26手めの74歩は第三帝国の鉄槌であったことが判明する。後手の山崎はこの王手によって手番と歩を失い、貴重な銀までも盤上に手離してしまった。


ゴキゲン中飛車分析8 特異的な結合 No: 1870 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/02 Wed 04:20:51

21手め以後特異的に結合した変化を期待する事はできる。それが後手に有利になるとすれば、58金と75角という二つの先手所有ドメインを介してその末端付近に特異的な結合を期待するという構図になる。それが発現するという期待が後手にあり、先手には特異的な結合を活性化させる二番目の指標が自分にあるということで58金ドメインがいまだに有効と成っているのである。従ってこの期待度の優位性も先手にある。


ゴキゲン中飛車分析7 先手優勢の基本原理 No: 1869 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/02 Wed 04:16:51

38手めの局面はすでに先手優勢である。先手は龍を作り持ち駒は角香歩が3枚。後手は角桂のみとなる。後手は銀を一枚得しているが、この銀は歩と3枚替えとなるので先手駒得である。何より後手が歩切れの為に先手の持ち駒である香の価値が大きい。そして相変わらず手番を掌握しているのは先手である。
山崎は谷川研究所由来のライブラリーから、先手側が58金ドメインとその末端側に森下フィンガー由来、青野経由の75角打ドメインを2つ有することは既に研究済である。羽生が指した27手めからコード変更があり37手めまでに変異体を生じてしまったことになる。この変異体というものは優劣が決定する全ての実験プロセスにおいて出現する。プロ棋士は勝率でその善悪を最終的に判断する習性がある。しかし基本図の分岐地点をみればこれは研究に従い先手優勢になることは明解である。ゴキゲン中飛車におけるふたつのドメイン所有者はどのように変化しても先手だからである。


ゴキゲン中飛車分析6 第三ドメインで対抗 No: 1868 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/02 Wed 04:12:17

谷川千勝局から分岐する21手めの75角打も先手の制御領域にある。すなわち後手がゴキゲン中飛車を指した時点で先手が21手めまでにふたつの分岐点を支配することになる。なぜ山崎がこの大勝負でわざわざ先手が主導権を握れる戦法を選択したのか?それは山崎が先手所有の第一ドメイン58金と第二ドメイン75角に対して第三ドメインで対抗できると思ったからである。


ゴキゲン中飛車分析5 先手の制御領域 No: 1867 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/02 Wed 04:07:31

20手めまでは昨年の王位戦第1局の谷川千勝局と同じである。
これ以後谷川への信頼から先手の7手め58金は指されないのではないかとさえ言われた。この7手めが分岐点でありこれで優劣が決定するかどうかという将棋になる。つまりこの将棋の全体像が見えた時に先手に58金を選択する権利があるということになる。後手番戦法であるべきゴキゲン中飛車はその制御領域においては先手の戦法になってしまうのである。

http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/020713oui1.html


ゴキゲン中飛車分析4 第一ドメイン58金 No: 1866 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/02 Wed 04:04:26

いずれの三局も極めて未熟な実験的な将棋である。ところが先手の58金以後このような不完全燃焼の変化を棋士達が求めるのはなぜであろう?彼らは未熟な将棋とは思わずに特異的な展開と思って研究している。未熟児を育てるような愛情というよりそれは論理的な欲求である。ところが根本的な思想が未熟な為に奇をてらった一発狙いの将棋となってしまう。だからいずれの三局とも不完全燃焼となるのであった。我々はこの58金をゴキゲン中飛車の第一ドメインと呼ぶ。


ゴキゲン中飛車分析3 第二ドメイン75角 No: 1865 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/02 Wed 03:59:22

2003年3月8日の第21回朝日オープン 準決勝では羽生先手に対して後手の山崎はゴキゲン中飛車を選択した。昨年12月の朝日オープン予選-森下谷川戦で出現した森下の75角打が主題となる。対ゴキゲンに対抗する為の先手の75角打は2003年3月1日A級順位戦最終局でも青野が羽生相手に採用した。羽生はその時に74歩で角を追い森下谷川戦から変化したが青野は57角と逃げている。今回は羽生が先手が負けた順を踏襲し57角ではなく86角と逃げている。以上が対ゴキゲン75角打の骨子である。この75角打ちを我々は第二ドメインと呼ぶ。


ゴキゲン中飛車分析2 75角打が主題 No: 1864 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/02 Wed 03:54:50

2002.12
棋戦:第21回朝日オープン 2回戦
先手:森下 卓 八段
後手:谷川浩司 王位

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲5八金右 ▽5五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽5六歩
▲同 歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽3三角 ▲2一飛成 ▽8八角成
▲5五桂 ▽6二玉 ▲7五角 ▽3二銀 ▲1一龍 ▽5一金右
▲2二歩 ▽5四歩 ▲6三桂成 ▽同 玉 ▲6六香 ▽7二玉
▲2一歩成 ▽9九馬 ▲3一と ▽6二香 ▲4一と ▽同 銀
▲5三金 ▽同 飛 ▲同角成 ▽6五歩 ▲3一飛 ▽4二銀打
▲5四馬 ▽6三金 ▲4一飛成 ▽5四金 ▲5一龍 ▽同 銀
▲同 龍 ▽2七角 ▲6一銀 ▽8二玉 ▲7二銀打


2003.03.01
棋戦:順位戦
戦型:中飛車
先手:青野照市 九段
後手:羽生善治 竜王

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲5八金右 ▽5五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽5六歩
▲同 歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽3三角 ▲2一飛成 ▽8八角成
▲5五桂 ▽6二玉 ▲7五角 ▽3二銀 ▲1一龍 ▽5一金右
▲2二歩 ▽7四歩 ▲5七角 ▽4五銀 ▲6六香 ▽7二銀
▲1三角成 ▽8九馬 ▲4八玉 ▽3五桂 ▲5七金 ▽5四歩
▲6三桂成 ▽同 銀 ▲同香成 ▽同 玉 ▲3六歩 ▽5五歩
▲同 歩 ▽9九馬


ゴキゲン中飛車分析1 No: 1863 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/02 Wed 03:47:40

朝日オープン準決勝羽生山崎戦のゴキゲン中飛車分析

対局は3月8日であった。以下は棋譜。
棋戦:第21回朝日オープン 準決勝
先手:羽生善治 竜王
後手:山崎隆之 五段

▲7六歩 ▽3四歩 ▲2六歩 ▽5四歩 ▲2五歩 ▽5二飛
▲5八金右 ▽5五歩 ▲2四歩 ▽同 歩 ▲同 飛 ▽5六歩
▲同 歩 ▽8八角成 ▲同 銀 ▽3三角 ▲2一飛成 ▽8八角成
▲5五桂 ▽6二玉 ▲7五角 ▽3二銀 ▲1一龍 ▽5一金右
▲2二歩 ▽7四歩 ▲8六角 ▽5四歩 ▲9五角 ▽8四歩
▲同 角 ▽7三銀 ▲6六角 ▽同 馬 ▲6三桂成 ▽同 玉
▲6六歩 ▽7二玉 ▲8六香 ▽6四桂 ▲6七金 ▽7六桂
▲2一歩成 ▽8八桂成 ▲3一と ▽9四角 ▲7六歩 ▽8五歩
▲同 香 ▽同 角 ▲7七桂 ▽9四角 ▲6五桂 ▽6二銀引
▲6四角 ▽8二銀 ▲3二と ▽同 飛 ▲5三桂成 ▽7三銀右
▲6二成桂 ▽同 飛 ▲5三角成 ▽5二香 ▲6二馬 ▽同 銀
▲9五銀 ▽5五歩 ▲8四銀打 ▽8三歩 ▲9四銀 ▽同 歩
▲4一龍 ▽同 金 ▲8三銀成 ▽同 玉 ▲6一角 ▽7二銀
▲8五飛 ▽7三玉 ▲8三金 ▽6四玉 ▲7二角成 ▽5三玉
▲3三銀 ▽4四歩 ▲5五飛 ▽4三玉 ▲6二馬 ▽3三玉
▲5二馬 ▽同 金 ▲同飛成 ▽2七角 ▲4三金 ▽2四玉
▲2二龍 ▽2三銀 ▲3三龍 ▽1四玉 ▲2五銀 ▽同 玉
▲2三龍 ▽2四桂 ▲2六歩 ▽3五玉 ▲3六香


将棋というゲームの本質 脳を活性化する構造 No: 1862 [返信][削除]

ハ投稿者:マシュダ一家 ハ03/04/01 Tue 13:06:23

本日米専門誌ネイチャー・ニューロサイエンスのオンライン版にUPされた大阪大学産業科学研究所黒田俊一助教授らの寄稿によると、ENHをラット脳神経細胞に組み込んだ場合、PKC遺伝子だけを組み込んだ脳神経細胞より、刺激を伝える反応速度が2倍速い。棋士がENHをうまく利用すれば二倍も早く将棋の収束を迎えることができることを示唆する。
ENHとはEnigma Homologueのことである。エニグマとはよく言う。アナグマではない。信仰告白の意味で宗教公会議で使用されてきた言葉である。PKCとはProtein Kinase Cのことである。これがラット脳内にあることは神戸大学がすでに1970年代に発見している。
このような構造はアポトーシス抑制、細胞の増殖、分化、シグナル伝達機構など詳細に調べられる。まあ宗教公会議と同じである。ネットで使用されるドメインという言葉も「多機能タンパク質ドメイン」などとして使用される。このようなメカニズムはネットも哲学も生物もそして法律もまったく同じとなる。それを象徴化できるものが将棋というゲームの本質となる。