3月14日順位戦B1最終戦

MashudaBBS2003.03.26


3月14日B1最終戦6 大介久保戦 相振り 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月26日(水)03時24分52秒

何か忘れていると思ったら大介久保戦であった。久保は最初からやる気ない。今週放映のあった早指し選手権決勝で羽生に負けた藤井と同じである。序盤からして後手は負けましたと言っているのである。相振り本番はA級でということになる。


3月14日B1最終戦5 田中南戦 矢倉 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月26日(水)03時17分47秒

B1最終戦では最も完成度が高い序盤をタナトラが披露した。飛車先をふたつ突いて玉の早囲いを確実にするという格調の高さである。無論矢倉の西の大家である南がそれをそのまま許すはずがない。そこで端に工夫をすることになる。98歩と謝ることが矢倉にとって致命的であるはずがタナトラの場合は違う。後手に攻めさせることで香車を吊上げて満足するのである。鉄壁の受けで敵に傷を残したまま5手角を後半部で成立させてしまうという一見オチョクリ戦法である。無茶苦茶な終盤戦でも南が本当にコケにされてしまったほど完璧な序盤であった。タナトラは誰でも真似したくなってしまうのであるが下町の玉三郎には誰もついて行けないはずである。


3月14日B1最終戦4 深浦加藤戦 相掛り28飛 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月26日(水)02時52分59秒

深浦のテーマである相掛り28飛。相手が加藤一二三では深浦も棒銀はできない。そこで後手はひねり飛車となる。この相掛り28飛型はその4日後に行なわれた朝日挑戦者決定戦での深浦羽生戦でも主題となる。その主軸は先手の15歩に尽きる。これを先手に許したまま駒組したのでは後手は難しい。加藤一二三はそれを嫌って1筋から逆襲したのであったが深浦にことごとく咎められた。羽生は加藤一二三とは全く逆の思考法で15歩を緩手にする順でやはり深浦研究にハマったのであった。先手26歩が最善であると言われた時に誰がこの28飛型でそれを予期したであろうか?いまだに28飛型を先手の受け身と思っているのは大介である。


3月14日B1最終戦3 阿部中村戦 先手四間飛車 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月26日(水)02時35分49秒

序盤から華やかな構図が錯綜している。中村不思議ワールドへ対抗する阿部の眩惑手順。中村の米長玉に対し1筋に飛車を展開する先手布陣。これは阿部が右桂を早々に跳ねた為であり中村も桂には桂で対抗する以外ない。そこで桂離宮ではなく極めて変則的な手の殺し合いとなる。1歩の均衡をめぐり中盤が展開するが結局この桂馬に収斂する仕組み。中村が飛車角交換から切りあいを目指したが序盤の斥候で残った歩の位置の為に攻防の角が打てずに敗退した。底無しの変化手順を含有。興味深い。


3月14日B1最終戦2 先崎神谷戦 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月26日(水)02時08分15秒

先崎は頭がおかしくなっていた。そのようなポカであり既に将棋ではない。NHK杯決勝の対三浦戦も同様であった。双方見た目は最初からやる気がない負け方である。イメージチェンジに失敗した為に棋譜が壊れた眼鏡となってしまった。


3月14日B1最終戦1 高橋井上 横歩取り 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月26日(水)01時52分50秒

前局バレタイン決戦で慶太は大介を切らしにかかり敗れた。大介が龍を引いて粘りに出たが慶太は73手めに37桂打とし飛車交換後のG効果を狙っている。37桂馬と跳ねることもできるが29地点に駒がいることで19の香車を死守した手となる。歩切れのため香車を渡せないという判断。しかしこの桂馬を温存しておけば終盤の寄せあいが見込めた。あの時慶太は震えたのであった。しかし最終戦で勝てばA級昇級。相手は絶不調のタカミチ。慶太のA級入りは目前であった。
迎えた3月14日のB1最終戦。横歩取りで例の羽生丸山の棋王戦第1局進行になるかと思ったら双方の右金が動くべき21手めからタカミチが87歩とした為に慶太は26手めに25飛と回ってしまった。そこで26歩と打つ手が一見先手の屈辱であるようでいてこれは実は後手からの26歩を終盤で防ぐG効果となっている。同時に飛車を24に追いやる双頭手となるために飛車を8筋に戻して使う展開にしにくい。タカミチが最も得意な戦い方となり井上はたった1歩の為に9筋が破壊され一方的に敗れた。25飛がタカミチを甘く見すぎていたのであった。手損を回復され先手の1歩得が残れば後手は勝ちようがない。最近はこの端の意味が横歩取りの主軸となる。