朝日オープン挑戦者決定戦 深浦康市VS羽生善治 相掛り

為替相場の過信-深浦Dタイプの罠

MashudaBBS2003.03.18-19


相転換 番外 羽生が誤読した真相3 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月19日(水)16時54分57秒

諸君等にもこれでなぜ羽生が誤算したかわかったであろう。34手めの55歩という羽生の傲慢な一手を深浦は待っていたのである。30手め54歩の羽生の第一変奏を許してしまった形がこの34手めであった。これは遡ると中原囲いを拒否した32手め52金が問題となる。52金は羽生自身による筋の位相転化であった。転換ではない。53銀となれば後手番として自然な応対である。それほど先後にはハンデがある。この先後という格差がある為に55歩が相手を見下した傲慢手となった。羽生が深浦との棋力をこのように算段した仕訳の中身はすでに実況で述べた通りである。この55歩を正当化しようとしたのが36手めの74歩。正当化する言葉は美辞麗句となる。74歩という先天的な美しい響きをここで非難する者はいない。経済原理を唯一の力とする集団は、このような美的力を単に自我を正当化するという目的だけで利用する。羽生の敗因はこの単発的な美的力による自己正当化。
ベトナム戦争で米国は精神的に痛手を背負った。今回の正当化を後世の歴史が正しいと判断するとすれば、その時世界はまだ羽生式世界観を信用しながら生きているということである。
深浦。いい将棋をありがとう。それから米長。貴様の今回のイラク攻撃に関する自画自賛にはウンザリである。


相転換4 羽生が誤読した真相2 筋の位相転換 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月19日(水)16時20分45秒

羽生が信用するのは経済原理だけである。その根底は正当な競争による損得勘定である。この貧しい思想を敷衍すると経済格差が生じる。日本では正社員とアルバイトの賃金格差という構図である。中東なら市民と外国人労働者という主従の関係となる。
なぜこれが貧しい思想かと言うと健全な力がマネーすべてに反映されてしまうからである。そこには美の力というものが計算に挿入できない。米国が典型である。人間行為として醜悪であっても、経済原理の力が浄化すると期待するのである。羽生もこの浄化作用を期待して55歩としたはずである。この歩に美的力はない。すでに66歩で筋の位相転換を計る深浦にとって醜い歩である。


相転換3 羽生が誤読した真相1 為替相場 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月19日(水)16時06分11秒

羽生に対して深浦がなぜ強いのか。総合成績では羽生が断然リードしているのになぜ深浦が圧勝できたのか。それは将棋はこうあるべきという羽生の経済学的思考法から発している。新聞を見れば米ドルとユーロ、円の為替相場はどの新聞にも出ている。これが経済のコンセンサスである。各新聞のイラク攻撃に対する論説に相違はあっても、この為替相場は共通である。羽生がもっている強さはこの為替相場と同じと考えると分かりやすい。絶対的な数値を信用するしかないという発想である。これは美学ではなく経済学の態度である。


相転換2 相転換誘発 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月19日(水)15時54分11秒

35手め68銀と36手め74歩の交換考察。先手は矢倉式自陣整備であるが、後手74歩は飛車の横利きを止めるマイナスと73桂跳ね空間作成のプラスが縦横に交錯した手である。この部分的なクロス効果はより大きなクロス効果から派生している。すなわち大クロス効果=深浦の66歩は相掛りという戦形において相停滞手でありながら、戦形の筋というグランドデザインにとって相転換を誘発する手となる。


相転換1 昨日の深浦羽生戦 相転換点における融合 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月19日(水)15時42分39秒

昨日の将棋は不思議であった。深浦は41手めまでに作戦勝ちを納めていた。なぜこうなってしまったのか?
筋の相転換点は33手めと34手めにあった。相掛りという戦形が矢倉の筋と横歩取りの筋を融合した瞬間であった。深浦が66歩と角筋を止め羽生が強硬に55歩と交換したことでこの奇跡的な融合が果たされたはずである。


深浦完璧な作戦勝ち 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)20時47分53秒

負け方がアマ初心者のようなので羽生がわざと負けたと思っている人も多いであろう。実際ここまで叩きのめされた羽生は珍しい。そこで夕食会後なぜあそこで33角が成立しないか検討してみたら明解であった。深浦の深遠な構想に我々は脱帽する。33角は同角-同桂に飛車にあてる66角打の絶好の双頭手があったのである。それを深浦が用意していたことは本譜の展開からも明解である。66角と打てば羽生に受けがない。飛車を横に逃げては歩損が厳しく9筋攻めが無意味となる。ところがあくまで9筋を生かそうと飛車を8筋に下がると34銀で後手陣は瞬く間に崩壊であった。受けがないのである。深浦の構想はすべての手が素晴らしい。無駄がない。
羽生は我々同様に深浦の1筋の二手分を緩手にしようと思ったはずである。それが深浦の仕掛けた最初のワナであった。羽生は無理攻めを強いられていたことに95歩と指した時点まで気がつかなかったはずである。深浦の16歩-15歩はなんと藤井の12香-13香と同じディレイとなる。しかも後手が最善の粘りを見せた場合にこの端が威力を発揮する順となり藤井ディレイ以上の効果であった。この深浦Dタイプは攻撃的であり尚且つ敵に攻めさせる絶好手である。シビレる。羽生はこの二手に騙されたのである。羽生はすでにあの時点では95歩が仕掛けられなかったということになる。深浦は恐ろしい。これほど念入りに研究されていたのではさすがの羽生も為すすべがないのは当然である。恐るべき深浦、鬼のごとき研究の勝利であった。
シーザー。深浦は心底変身している。羽生以上と思ってかからないと負ける。




33桂馬以後 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)17時25分02秒

どうやら101手まで指したようである。83手めまで一挙にUPされた時点で誰がみても投了図であるが、羽生も悔しくて投げるに投げられなかったのであろう。33桂馬以後は羽生の惨敗譜である。深浦の鬼気迫る妖術がこの将棋で最後まで見られなくて残念である。羽生の将棋は52手め以後は小学生の初心者のようであった。素直に指してきたはずが33桂馬以後は深浦に片手で強姦されてしまったのである。羽生にとって今期最低の内容であった。


なぜ羽生は血迷ったか 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)17時07分20秒

52手めの33桂はひどすぎた。なぜ羽生はここで33角と角交換を強要しなかったのか?同角-同桂で同じく銀あたりとなるはずである。そこで銀が逃げれば、丸山のように98角で後手優勢であったという97歩のはずである。
自分が負けにした丸山と同じ手では嫌だったのであろうか。そこで全軍躍動させようとして桂馬を手拍子で跳ねてしまったとしか考えられない。54桂や46桂の反撃を事前に阻止できると思ったのであろう。あとは火に油となった。敗戦覚悟で自爆するだけの玉砕となる。飛車まで取られ万事休すとなってしまった。


深浦が挑戦者に 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)16時52分50秒

52手め以後はひどすぎる。羽生が一挙に負けにしてしまった。1歩足りないだけで切れ筋に陥ってしまった。深浦。おめでとう。


午後の指し手UP 52手めに33桂? 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)16時49分10秒

驚いた。たった今83手めまで一挙にUPされた。羽生が負けにしてしまった。何があったのであろう。
深浦が仕方なく51手めは同香としたが、なんと羽生は52手めに33桂としている。


50手め97歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)16時38分12秒

嫌な歩である。この前の棋王戦第3局で丸山が羽生に指した手である。羽生は早速あの時の屈辱を消化してしまった。これを同桂なら無論96歩で壊滅。同香なら33角と角交換を強要し丸山がやった98角打がある。しかし香車で取るしかない歩である。


49手め95同歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)16時34分42秒

これを取りこまれて98歩を打つに値する攻め筋がない。そこで兄弟子の森下を思い出しながら駒得は裏切らないと念仏を唱えつつじっと取るのである。


48手め95歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)16時31分06秒

当然の手である。後手にはこれしかない。それでも羽生は手ごたえを感じている。普通の手の連鎖だけでこのような手筋へ自然に導いてしまった。羽生は歩と手番だけを勘定していただけである。


47手め45銀 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)16時26分24秒

歩ごしどころか丸ごと飛んでいる空中銀である。桂馬を交換すれば54桂、もしくは46桂をやはり狙いたくなるのである。羽生が角を切った時には56銀という空中楼閣造営となり入玉も可能かもしれない。しかし見た目は雲の上の星である。この瞬間先手は曖昧な空中遊泳を強いられている。84飛効果で34銀とは出られない。74歩と打っても同飛である。手筋の72歩打はと金活用まで3手かかる。そこで先にお荷物の銀を進出させたのであるが深浦の望んだ手ではないはずである。やけにできすぎている。


46手め42角 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)16時16分24秒



羽生の手は稜線が実に明確である。このような角引きでさえ手渡しではなく双頭手となっている。76金からの角あたりから42角では歩得を主張されて抑え込まれる。ここで42角ならば尚且つ2筋の継ぎ歩攻めを牽制している双頭手となるのであった。攻めのコントラストも次に95歩がある為に明確である。先手の金が離れれば33角と角交換を強要する権利も後手に生じている。一方深浦の方は肝心の36銀が出遅れているために桂馬も使えない状態で羽生に2歩渡してしまった。敵の桂馬を逆用して46桂か54桂を打てる筋に期待する為に45銀とでたくなってしまうがこの銀は朦朧としている。本筋は1筋とからめて使いたいからであった。


44手め75同角 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)15時07分42秒

必然手である。ここで手が滑って55歩を死守しようと54飛などとすると攻めては45銀、守っては66金と上がられ後手は完敗となる。羽生は75同角で歩を二枚持つことになりいつでも95歩の端攻めが成立する。朝日記者が好きな塚田スペシャルも全く同じ手筋である。それを後手から行なえるところが36銀の欠陥でもあり、84飛型の特権ともなる。


午後の対局再開 43手め75同歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)14時59分55秒

現在双方が飛車先歩交換をした為に1歩づつもっている。もう1歩先に入手した方に端攻めの権利が譲渡される。ところが後手は14歩と付き合わなかった為に先手が腰を落とす展開を強いられた。一方後手は歩が二枚あるといつでも95歩からの先攻が可能である。これは先手が96歩とお付きあいを強要された為に羽生が12手めから狙っていた手筋である。この先攻がある為に後手は14歩とは受けなかった。その換わり深浦は歩得を主張できる。先手がわざわざ2手もかけた55歩をタダで入手できるのである。そこで43手めもじっと75同歩と取れるのである。


42手め75歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)14時42分23秒

ここまでが昼までに指されている。
持ち時間各3時間のうち午前中の消費時間は
深浦=59分
羽生=45分
深浦が王道を行く将棋である。即ち攻めさせてその力で反撃する。


41手め65歩! 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)14時38分40秒

最近の深浦は踏み込むことに躊躇しない。堂々65歩と突いて55歩を角で狙う。頼もしい。実に頼もしい。ここで筋を間違えると即負けである。1筋が生きない展開ではまずい。この65歩は1手で主導権を手順に取りに行く勇猛果敢な先手の咆哮である。


40手め42角 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)14時31分30秒

羽生も他に指す手がここでない。次に75歩と仕掛ける直接手である。ところがこの見え透いた角引きは深浦が待ち受けていた手でもあった。42角により伸びすぎた55歩が宙に浮いたからである。


39手め67金右 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)14時26分51秒

深浦往年の深海魚流全開である。この駒組は一旦受けに回るようだが深浦だからこそ頼もしく思えるのである。結局このような大一番では最も指し慣れた棋風で戦うのが全力を尽くすことになる。後手の攻めは銀が不参加の為に反動がきついヨという堂々とした手である。


36手め74歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)14時20分48秒

先手が最も指したい手であった。全ての戦形でこの74歩と先手の36歩は最も鋭利な響きを盤上にもたらすのである。ところが先手の深浦はすでに36銀が27歩の上にウンコ座りしている為に36歩とは突けない。それを先手がやる為には46歩-47銀の二手がどうしても必要となる。すると今度は16歩-15歩の二手が無駄となってしまう。羽生は74歩から二手で右桂の活用を計れるという理想的な布陣になりつつある。


34手め55歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)14時14分56秒

そうは言っても69玉とすれば68銀と自陣整備をする以外にない。角交換できなければ66歩と止めるのは当然の成り行き。ところがこの自陣整備の手数が問題である。先手の角は展開できない。後手は角筋が止まれば42角からの展開が容易である。すると15歩の端詰めが二手損になるような玉頭での急激な展開に先手はしにくいのである。当然羽生に仕掛ける権利が譲渡されていることになる。あの54歩の第一変奏を深浦は結局許してしまった形がこの34手め。思えば先手26歩からの主導権掌握という意欲に36銀の響きは中和法である。康光のように27銀で保留か、郷田の26銀初志貫徹は先手の棋理に添ったものであった。しかし深浦の強靭な受けが通用すれば最も着実な先手手順となる。羽生がそれを許すかという問題である。


33手め66歩! 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)14時03分50秒

深浦はここに至ってついにかつての故郷へ里帰りをしたのである。深海魚が帰る故郷は海の底。


32手め52金 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)14時01分38秒

54歩に連動した羽生の勝負術。わざわざトリトヌス空間53地点に二重の響きをもたせるのである。中原囲いならば51金だが、自ら指した54歩を停留させることで先手の36銀をさらに硬直させようとする手となる。この52金は36銀に働きかけている。このように敵がはるか以前に指した手をマイナスにする働きを逆行相転化マイナスタイプと呼ぶ。日本が国連決議を遡って米国を支持した手法である。


31手め15歩! 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)13時54分11秒

深浦の初志貫徹である。羽生が14歩と受けなかった為にここで先手から突き越さなければ25手めの16歩が無駄手となってしまう。このまま地獄門開帳の54歩を第一変奏にしてしまっては先後が入れ替わったことを自認してしまうことになる。しかし15歩が無駄手となってしまえば深浦は二手損となり勝てない。この15歩は36銀-69玉という地獄門封じに対してしばし硬直した手となる。郷田の26銀の硬直手と違って最終盤で意味をもつかという手なのである。


30手め54歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)13時47分56秒

盤上最も過酷なトリトヌス空間を開く。羽生らしい。後手は中原囲いに特有の地獄門開帳がここでできるのである。しかし次に55歩と地獄門定跡続行とはいかない。深浦には46歩から47銀と下がる地獄門封じがあるからである。その為の36銀でもあった。


29手め69玉 第一変奏の権利が譲渡 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)13時43分02秒

そう。これが普通の感覚である。郷田は68玉としたのであった。68玉は横歩取りの感覚である。この交換で玉の進路が決まった。康光は右玉構想を見せて先後逆転のトリックを企んだが、羽生が先に41玉と王道を行くので最近血走っている深浦も同調して対象形の位置に玉を移動したのである。このシンクロは羽生に発言権が与えられたと考えるべきである。なぜならば先手の16歩が無駄手のまま戦形が決定し後手に第一変奏の権利が譲渡されたためである。


28手め41玉 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)13時36分09秒

最も自然な手。なぜ先手の角と飛車が直撃する危険地帯へわざわざ玉が自ら出向くのか不思議であろうか?それが将棋なのである。矢倉も角換わりもそのようにわざわざ玉が危険地帯へ行くのである。だからこれらの戦形を王道と呼ぶ。ただし相振り飛車は例外である。


27手め76歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)13時32分13秒

深浦はここですぐには15歩と突き越さない。これは羽生が86歩を保留して94歩としたように響きを増やす手である。先手から角交換ができる為にここまでで最も過激な手となる。後手はすでに33角と一手費やした為に後手からの角交換はない。62銀とした為に74飛からの縦歩取りも無論ない。


26手め22銀 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)13時27分15秒

羽生はここで14歩とは受けない。受けると先手に先攻権利を譲渡してしまう為である。かわりに33角が双頭手であったことを先手に見せつける22銀。これで先手の36銀を圧迫する。


25手め16歩 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)13時23分07秒

すでに9筋は突きあっている。12手めに羽生から94歩としたのであった。この12手めは羽生らしい。飛車先の歩交換は先手が28飛とした為に後手からはいつでもできる。そこで盤により多くの響きを持たせる為にこの94歩を先に突いておく。美しい響きである。先手はここで手抜きができない。ここで突きあうと後に後手から95歩とぶつける権利が生じる。そこで深浦はこの13手めの損を1筋で補う必要がある。それがこの25手めの16歩。


24手め33角 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)13時14分48秒

次に25銀の棒銀を事前に防ぐ。これを予防接種と呼んではいけない。これも双頭手でなければ作戦負けになる。この33角は積極的な駒組である。この手が双頭手となるのは後手が84飛としているからである。25銀には35歩となり飛車の横利きで棒銀を防ぎ逆に銀挟みにできる。郷田は降級がかかった大一番でよくも26銀としたものであるが、康光がまたその棒銀を挑発するという凄まじい展開であった。深浦はそこまでしない。というより今日はやけに慎重である。羽生は素直に付き合うだけとなる。


23手め36銀 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)13時07分32秒

これは郷田の単刀直入の26銀という純情一直線に対して露骨な双頭手である。羽生次第で46歩から47銀へ下がれる含みをもたせながら棒銀の筋までみせつける。かわりに36歩の美しい響きを自ら消しているために郷田の純情な風はそこには吹かない。


21手め27銀 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)13時01分48秒

この手が再び流行したのは昨年の康光が王将戦第2局で羽生相手にみせたショッキングな27銀の使い方以来であろう。
http://www.bekkoame.ne.jp/i/yusai/020126ohsho02.html
昨年から随分指されてきた。康光は27銀をダミーとして羽生のひねり飛車構想を誘ったのであった。羽生もあれ以来ひねり飛車がどうも指しにくいと見て飛車は8筋で使うのである。郷田は異常とも頑固とも見える26銀から康光を挑発して順位戦最終局を飾って陥落したのであった。


深浦相掛かりへ 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)12時53分43秒

塚田スペシャルが好きな懐古趣味の朝日へのサービスではない。当然28飛型となる。しかも棒銀模様である。さすがに順位戦での郷田のように26銀などとはしない。だから模様なのである。狂気の郷田のように68玉ともしない。穏やかに36銀であり69玉であり66歩と角筋まで止めてしまう。羽生は慎重に応対し康光のようには指さない。深浦も慎重である。


深浦への期待 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)12時29分42秒

深浦は準々決勝で康光相手に地獄門定跡からの変化で最高の芸を披露している。後手番横歩取りで132手の素晴らしい内容であった。羽生より派手で華麗な駒さばきであった。最近の深浦は鬼神にとりつかれている。今日の対決は今期最高の決戦であることを期待してしまうのである。


朝日オープン挑戦者決定戦 深浦VS羽生 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月18日(火)12時11分09秒

振り駒で深浦先手となった。 決勝の棋譜は午後0時30分ごろ、午後2時30分ごろ、午後4時30分ごろの計3回に朝日サイトにUPとのこと。
朝日の論説委員高成田享は将棋ファンである。昨日のコラムで「無理が通れば、道理は引っ込む」米国を「無理筋」などと書く。塚田スペシャルを指しているブッシュは時代遅れと言いたいのであろう。ついでに小泉の米国支持は失敗したとして「情けない」と情緒的に敗者扱いにする。政治経済的内容の全くないタコ文にしか読めないのであるが、道理なき戦争は予防接種にもならないということがその論旨である。日本で三種混合ワクチンで障害が発生したようなものである。ヤクザの抗争なら道理を通せとしか言えない論説委員では読売以下かもしれない。朝日オープンの切りあいはどうであろうか。