4つの形勢判断

MashudaBBS2003.03.10


形勢判断4 メンデルの法則 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月10日(月)18時30分35秒

将棋というのは生命の連鎖と同じ構造をもつ。そこで我々が思い出すのはメンデルの法則である。優性遺伝劣性遺伝という用語である。形勢判断にこの言葉を使った方がいい場合がある。なぜならば将棋というモノは二重の螺旋構造を有しているからである。優性遺伝か劣性遺伝かを方向付ける因子は歩である。


形勢判断3 おかしな話 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月10日(月)18時25分58秒

プロ棋士が51対49で先手優勢などと言うことを良く耳にする。しかしおかしな話である。すでに先手であるというだけで51対49以上の差があるのである。するとプロ棋士が51対49で先手優勢などと言うこと自体全く意味をなさないということである。このような解説は先手のハブさんが好きと言っているのと同じである。


形勢判断2 盤筋を決定するのは玉型 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月10日(月)18時14分23秒

盤の筋を決める主駒は玉である。プロ棋士の間では戦法は飛車の位置で決まるように思われているようだが、我々は玉の位置で戦法の骨格が決定されると考える。同じ事ではない。四間飛車と言うが、この飛車は何度も移動する為に盤筋を決定するものではない。玉型が盤筋を決定するのである。これは簡単なことである。ドミソの三和音の性格を決定するのは基調音であるドであるということである。これは人間が決めたことではなく自然の摂理である。将棋にも同じ摂理が働く。飛車や角がこの基調音を決定する場合は、最初から玉を詰ます将棋ではない。持将棋や千日手がこれに該当する。玉を詰ます将棋の場合、ミやソが見た目で基調音である場合がある。これらは基調音に対する第一転回形、第二転回形と呼ばれる。


形勢判断1 盤筋 投稿者:マシュダ一家  投稿日: 3月10日(月)17時59分31秒

形勢判断の三大要素は駒の損得、駒の働き、手番である。プロ棋士はそれしか解説しない。
我々は形勢判断にもうひとつの要素を加える。盤の筋である。偶数マス奇数マスか、或いは先の棋王戦第4局分析で使用した用語で言えば白マス黒マスかということである。盤の筋は角や桂馬という駒にとって最も重要な判断要素になる。阿部が昨日のNHK杯対谷川戦での先崎の桂打を褒めていたが、あのような手は羽生も指している。羽生が河口相手に指した時は角を打つ場所まで同じである。あの最後の角打ちというものはパターン化された筋となっている。これを桂打の時点で形勢判断に入れておけば谷川はあのような収束にはしなかったであろう。