未来の将棋の楽しみ方 現状をまずどうするか
MashudaBBS2003.02.23
1コマ映像を撮ることに違和感を感じる棋士に説明しよう。すでに述べたように棋譜には著作権保護がない。諸君等が精魂込めてつくった芸術品には印税収入さえ期待できないのである。それを阻止するためには、棋士諸君の人格同一権を利用する以外にない。棋士の映像を棋譜と共に残すことを即座に始めるべきである。残念ながら現在のHDや圧縮映像技術ではフル撮影はコストがかかる。しかし小さな1コマ映像なら市販のHDに保存できる。これを未来の為に残しておくのである。無論同時に1コマ配信でNSNのサイトに乗せることもできる。全期戦がリアルタイムで見られるとすればすぐにでも会員は増加し黒字収入であろう。新聞社への協力要請以前に棋士諸君の意識の問題が一番大きい。まずこれができるかどうかということである。別に今のままの対局場でもよい。ネット配信がすぐにはできなくともよい。対局場にまずこのようなスタンド式の簡易カメラを設置してよいのかという問題である。コストはかからないものである。
現在NSNが困窮しているが、根本からやり方をかえれば再生はすぐにでもできる。
1=タイトル戦以外の全棋戦をネット対局とする。拒否した棋士のみ交通費と記録費用自費負担で対局場で指すようにする。
2=将棋連盟にアーム式スタンドカメラを設置し全棋戦の1コマ映像をパソコンに取り込む。予算がなくとも、パソコンショップで1万円で売っている。その金さえも惜しければマシュダ一家が寄附しても良い。
3=リアルタイムで棋譜と1コマ撮り映像をNSNのオンラインに乗せる。
4=会員制と非会員制のサイトに分割する。
新聞社への理解を求めるために。
無論新聞社への独占掲載権はそのままである。ネットを独占契約の一部に繰り込めばよい。新聞社のメリットは多い。新聞社経由の広告をいれればよい。新聞社の宣伝ではない。新聞社が勧誘した広告主の広告を最初は無料で配信してあげるのである。無料で広告を掲載するオマケをつけて広告元拡大を目指せばよい。最初は無料ならどこでもクライアントは飛びつくはずである。恩を売って新聞広告までの道筋をつけるということである。広告代理店の営業マンは大喜びであろう。それをNSNが無料で行うと言えば、広告代理店の営業マン経由で新聞社は棋譜配信を認めるであろう。
ここまで読んできた諸君等は、いかに将棋と言うものが全世界で愛されるゲームと成り得るか多少でも理解したであろう。世界中にゲームは氾濫しすぎて最後は将棋が最も面白いゲームと誰もが気がつくのである。別に諸君等がせっせと普及などしなくても、将棋自体の面白さで世界中に広まって行く。
棋士諸君は自分のことが新聞や雑誌に好き放題に書かれて不満を持つこともあるだろうが、そのようなものは何も残らない。西條など肩書き取ればただの酔っぱらいである。そして新聞にさえ掲載されない棋譜でもすべてソフトに繰り込まれる。全棋譜を搭載したソフトも発売されるので、今せっせと棋譜の整理をしている諸君等はソフトの互換性など気にする必要はない。今収集している棋譜など一過性のものと思って扱うべきである。
そのような時代になると将棋についていろいろ書かれたものなど誰も読まなくなる。記者がせっせと集めた酒場の話などプログラマーが面白そうな部分だけ改変してもっと面白いストーリーにしてしまうからである。だから著作権が意味を持つのは棋譜だけとなる。どんな食事をしたかも写真には著作権があるが、何を食べたかという記述には著作権はない。不思議なことに現在棋譜には著作権が全く保護されていない。独占掲載権は新聞社が所有しているが、それは非公開の棋譜の独占である。公開された棋譜に著作権を保護する法律はないのである。もしこれを主張すれば、未来のソフト会社は棋譜の一部と名前を改編して使用するはずである。ブーハ対オーヤマなどと表記する。そして無論棋風や棋力を転写したものには、法律が変わっても著作権が保護できない。そこで棋士諸君は最後に人格同一権を主張することになる。しかし今でも諸君等には棋譜の著作権が保護されていないので、そこまで考えられる棋士はいないであろう。
さて将棋の解説はどうなるかというと、これも全自動である。すべてコンピュターが疑問手や最善手をはじきだす。しかもどのようにして新手が出現したかも一目でわかる棋譜がでてくる。過去の棋譜は全て体系化している。そのようなわけだから、現在の新聞や雑誌などの観戦記の主要部は使用されない。棋譜から棋士の心理状態もすべて読み取れるので、嘘っぽいことを書いた記者は恥をかくだけであろう。
棋譜があればなんでもできる。我々の実況は棋譜がすべてである。マシュダ一家風に解説するソフトもできるであろう。
すでに書いてきたことだが、棋士の棋風と棋力を完全転写したソフト同士でバーチャル対戦ができるようになる。棋士の棋力は各年に応じてかわる。2003年の羽生と19**年の大山を戦わせることもできる。だから棋士諸君はその年に不調でもがっかりすることはない。南や高橋も今より未来で尊敬される棋士になっているのである。中原と名人戦を戦った時の高橋道雄と今日は対戦しようと言う若者が未来に現れるのである。
かなり前にSONYが眼鏡式のディスプレイを発売した。眼鏡で映像を見れるようにしたのである。ところがあまり売れなかった。なんとなく違和感があるのである。これは技術の問題で解決するかもしれない。この眼鏡方式だと、大きなディスプレイは不要となる。かなり節電できるはずである。この節電というものが今後の商品で重要になる。バッテリーの問題は全商品につきまとう宿命である。相変わらず昔の電池と根本はかわらない。バーチャルグラスで将棋も楽しめるようになると様々なオプションが組み込める。ネット配信で供給されるNHKの全映像も電車で楽しめるようになる。マシュダ一家が10年前にあんなことを書いているが本当であろうかと確かめたい者はすぐにその日放映の囲碁将棋ジャーナルの映像をゲットできるようになるはずである。自由にサイズを可変できるデジタル映像は高速スキャンでそのうちテープではなくHDに収納される。そこから有料でだれもがリサーチできるようになる。
諸君等はゲームボーイに夢中になっている子供たちを電車でみかけてどのように思うであろうか?
我々はうやましい世代と思うのである。週間将棋などを読んでいるよりよほどスマートである。将棋もこのように楽しめるはずである。将棋にとって必要なのはCDほどの大きさのディスプレイである。そのうち全棋士の棋譜がそのようなポケットマシーンで電車でも鑑賞できるようになる。