A級順位戦2002.2.7 摩修陀談2002.2.11

5筋位取り対藤井システム

先崎学VS藤井猛

秒読みのスカトロジー


「では次は先崎藤井戦です」

「なんじゃ、5手めで先崎68玉?藤井はまだ飛車振っとらんゾ!」

「どうせ振るでしょうから」

「卑屈な手。居飛車で来られたら作戦負けじゃがな」

「藤井先生用では?」

「そういう煽り方が卑屈なの」

「あ、でも藤井先生6/42飛車と振りました!」

「もちっと先崎には堂々としてもらわんとね」

「15/58金ですが」

「急戦なしか。藤井ペースじゃね」

「16/95歩で突き越されちゃいました。藤井システム着々と進行です」

「23/36歩?」

「なんか方針が急に変わりましたが。藤井先生52金で先受けです」

「その52金はなんとも言えんね。必然手ではない」

「25/55歩で5筋位取りでした」

「おお!先崎本気か?」

「めずらしー戦法ですが」

「いや。王道。先手の利がここに集中する。間接的に95歩をも緩手にする野望を秘めとる」

「位を維持するのは大変ではないのですか?」

「位を放棄するタイミングが重要。盤面すべて使う事になるはず」

「28/71玉までの局面です」

「絵になる。先崎はこういう形に美を感じる所がええね」

「でも先手指しにくい局面では?」

「位はどうせ維持できんの」

「37桂馬跳ねは?」

「勇気いるね」

「29/68角でした」

「消極的。55歩の響きと一致しない」

「30/43銀」

「位の奪還を計る直接手」

「31/58飛」

「位を維持する応急処置。これで26歩が無駄となり先崎作戦負け。やっぱ無理か」

「33/77桂馬」

「桂離宮で持久戦を目指すっきゃない。9筋突き越されておっては、苦しい作戦変更」

「35/89玉までの局面は?」

「先崎陣ぐちゃぐちゃ。結局コイツはカッコつけてただけ。あの68玉、端歩手抜き、58金、55歩、どれも張ったりと判明。A級で将棋指せるような棋士とは到底思えん。藤井システムに真っ向勝負できんからコーなった」

「43/37桂馬で勝負です!」

「アホ。ただのあがき。今ごろ跳ねてもモー遅い」

「54/66歩で藤井先生飛車を見捨てました!」

「そんなん張ったりヤローにくれたれー!」

「58/67歩」

「傷口を針でえぐる釘歩。もーこれ以上はええわ。サディストになる」

75/51飛 どん臭い王手馬取り

85/68龍 開き直り

91/87龍 糞粘り

93/35角 最後のお願い

97/71角 形作り

以下秒読みスカトロジーの鑑賞外。170手にて藤井勝ち