情熱の国に生まれ

私はここにいるの
そこに理由なんていらないわ
私はたしかにこの大地を踏みしめてるんだし
海からやって来る風は私に心地よいひとときと与えてくれる
町の人はみんなイイ人たちだし
まあ、イタズラ好きの大人達もいるけど
私はこの町が好きよ
でもあなたはこの町を出て行くのね
別に止める理由もないから止めない
あなたはあなたの道をいけばいいのだから
それじゃあね

僕は荷物をボストンバックに詰め込むと町を後にした
今日はいつもより空が高いと思った
みなれた町の風景がいつもと違うく見えた
それじゃあまた
僕は誰もいない町はずれのバス停で帽子を取って
ペコリと頭を下げた


わーむほーる