たゆたゆ暮し
散歩

さくさくとあたたかいひざしが私の顔をてらす。
もう昼前
「おなかがすいたよ〜。」
ネコのミーがやってきてベットにもぐってる私の上にのる。
「む〜もうちょっとだけ〜。」
「ダメだよ。そういっていつもずっと寝ちゃってボクのこと忘れちゃうんだから。」
「・・・・・・。」
「はやく、はやく。」
ミーは私のおなかの上んとこでピョンピョンとんで、私を起こす。
私は目がさめてしまったのでベットからでて階段をおりて洗面所で顔を洗う。
そのあいだもミーは私の足のまわりをグルグル回り「はやく、はやく。」とせきたてる。
私は冷蔵庫から牛乳のパックをとりだすと、コップにいれてグビグビ喉を鳴らして飲み干します。
それから
忘れてないよミーのごはんを入れたげます。
ネコのえさだよ
だけどそれだけではミーは食べません。
ミーはちょっぴりグルメなネコ
「ミワちゃん、あれもいれてよ、忘れてないよね?」
「わすれてませんよ、ミー」
台所の戸棚をあけて取りだしたるは「かつおぶし」
ミーはこれが大好物
もうにおいがしてるのかミーは目をキラキラさせてる。
私はそれをエサの上にぱらりとふりかける。
「ん〜」
ミーは目をつぶってそのにおいをかいで
そしていっきに食べ始めた。
むしゃむしゃがつがつ

私はそのあいだに玄関に新聞をとりにいく。
今日はとてもあったかだ。
天気は最高、青い空。
そうだ今日はあの丘の上の神社まで散歩しよう、
三百三十三段の階段の上にある神社、
そこまでのぼるとこの町全部が見渡せてとても気持ちがいいのだな、これが。
そして今日みたいな天気のよい日は遠くにある海がみえることもあるのだよ。
絶対今日は見えると思うな
だから行ってみよう!

部屋に戻ってみるとミーはエサを食べ終えてもうお昼寝モードにはいってました。
「なんだミーは寝るの?散歩いかない?」
「むにぃ・・ミワちゃんおやすみ。ぐう。」
なんだなんだ寝ちゃうのかい
いいよ私ひとりで行ってくるよ今日は。
海が見えたら自慢してやるんだから。

まあミーにはちょっと遠いかもね。
そんじゃま
ちょちょっいと
おべんとつくって、「いってきま〜す。」

Back to Back