call2
なんとなく少女A

学校のグラウンドが見渡せる丘の上で昼寝をしている女の子がいた
空はとても青くやわらかな風がとても心地よかった
少女はセーラー服に長いストレートの髪をなびかせ雲を見ていた

「あーきもちいいー!・・・・・・・ふうっ
 もう今日はイヤなこと考えるのはヤメ!
 こんなにそらが青くてきれいなのに
 雲のかたちがこんなにおもしろいのに
 なんだかしばらくぜんぜん見てなかったみたい
 まあしかたないよね
  わたし 地面ばかり見てたもの
 つまずかないように へんなものふまないように
 うつむいてずっと歩いてた・・・・
 うん! 上を向いて歩こう!!
 あるんだよきっと
 私が気がつかなかったステキなこと
 絶対に!                    」

空には飛行機雲が尾をひいていた
まっすぐ まっすぐに
その雲が消えるころ少女は家路についた

 

わーむほーる