| 感想 |
これだからスニーカー文庫は分からない。
行き詰まったと思いきや、茅田砂胡+草河遊也という外の血を持ち込んで、
目からウロコが落ちる作品を出してきました。上手い!圧倒的に上手い!
思えば、私がロマンスファンタジーにハマッたのも、
スニーカー文庫の前田珠子「隻腕の神の島」でありました。
いやはや、こういう人を見る目があるというのは、角川編集部のかけがえのない財産でしょう。
作品の内容は痛快、爽快!に尽きるでしょう。
世界観も文体も爽やかで心地よいのですが、特に、初めて目にする異世界の中で、
特殊な能力を持たないにもかかわらず敢然と生きていく主人公キャサリンの人間性が素晴らしいです。
そして、これは榊一郎の「ドラゴンズ・ウィル」にも言えることですが、
ストーリー全体がファンタジーでなければならない必然性をちゃんと持っています。
シリーズ化されるかどうか、まだ未定だそうですが、読んだ後なら自信を持って言えます。
これは「ラグナロク」と並んで、スニーカー文庫を支える人気シリーズになりますよ。(2000/4/30)
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