| 感想 |
「ブギーポップは笑わない」以降、もう7年も少年向けライトノベルは次の方向性を模索してきました。
それまでは異世界ファンタジーが定番だったのに、現代が舞台になってしまったので色々な工夫が必要でした。
例えば、
・現代人の葛藤や精神的病理を描く。
・妖怪や妖精の変わりに宇宙人や超能力者を出す。
・時間軸の交差や視点の切り替えでメリハリを付ける。
・日常的観点では一見「摩訶不思議」に見える深層心理学や量子力学を持ち出す。
というようなことを盛んにやっています。
が、しかし、「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」やこの「荒野の恋」で桜庭一樹さんが目指しているのは
かなり違う方向のようです。現代社会の病理も描いてはいますがそれより重きが置かれているのが
・正攻法の「成長物語」をエンターテイメントと両立させること。
です。ある意味ど直球勝負というか、体当たり的な勝負の仕方です。
もしこれが商業的に成功すれば、桜庭一樹さんは少年向けライトノベルの流れを変えたと言われるかも知れません。
さて、売れるか!?(笑)
あ、あと、ミギーさんのイラストも素晴らしいです。寒色系の使い方が特に上手いですね。
これはちょっとやそっとじゃ真似できない。(笑)(2005/5/29)
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