「風の歌 星の道」の既刊情報&感想
著者 冴木忍 レーベル 角川スニーカー文庫

表紙画像のリンク先はbk1です。

風の歌星の道 前 タイトル 風の歌 星の道 前
初版 1992/10/25
ISBN 4-04-413801-X
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
風の歌星の道 後 タイトル 風の歌 星の道 後
初版 1993/1/1
ISBN 4-04-413802-8
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
あなたに逢いたい 風の歌星の道外伝 タイトル 風の歌 星の道外伝 あなたに逢いたい
初版 1995/2/1
ISBN 4-04-413809-5
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略。
でも、切なくて泣いた記憶があります。)
新・風の歌星の道 1 今日も元気! タイトル 新・風の歌 星の道1 今日も元気!
初版 1998/9/1
ISBN 4-04-413816-8
感想 待ってました!冴木忍調ユーモアファンタジーの復活です。(^^)
前作の不幸な脇役から、見事不幸な主役へと躍進したディスクリート。
周囲を変人に囲まれるというソードの悲惨な環境を受け継いだ彼が実に面白いのです。
弱いのか強いのか判然としなくて、しかも独り言が異様に多いし。(^^;
周りのキャラも、例えばアルガーは成長しているとはいえ、しっかりと落ち込みもするし、 ディスクリート、タースタン、ニザームの3人はお互いに信用してないし、 一筋縄でなくて良いですね。
全体を通しての説教臭さは確かにありますが、ディスクリートの場合、 実は自分に言い聞かせていたり、 セラフィンに対する見栄だったりするところがナイスです。(^^)(1998/9/12)
新・風の歌星の道 2 まっすぐに行こう! タイトル 新・風の歌 星の道2 まっすぐに行こう!
初版 1999/12/1
ISBN 4-04-413820-6
感想 読むたびに戸惑ってしまうのですが、やはり冴木作品というのは 他のファンタジーに対するのと同じ期待感を持ってはいけないのですね。 冴木作品の良さというのは、表現しようとすると難しくて、 切なさ、厳しさ、優しさといったものが知らず知らずやってくるとでも言いますか、 物語そのものの透明なやわらかさにあります。
でもこういうものはポップ&キャッチャーでは有り得ないわけですから、 読み込んで感じていくしかないんですよね。 それができない人は、はっきり言ってこれを読まない方が良いです。 焦っては駄目です。静かなところでゆっくり、忘れている事を思い出すように読みましょう。
きっと何かが見つかるはずです。(1999/12/19)
タイトル 新・風の歌 星の道3 天気になあれ!
初版 2000/8/1
ISBN 4-04-413822-2
感想 どうもこの作者、「天雲」以外は袋小路に入り込んでしまっているようです。 端的に言ってしまえば、「何を言いたいのか分からない」「どうしてこうなったのか分からない」。
「ルゲイラング」なんかが一番悪い例なのですが、とにかく話の因果関係がいい加減すぎます。 なぜリルが前半寝たままだったのかちっとも分かりません。 そして3冊も使って、結局ほとんど内容のない話をしてどうしようと言うのでしょう。 こんな事では傑作「風の歌 星の道」に蛇足を足して行くだけです。
ハートフルではありますよ。でも昔の冴木作品はもう少し説得力がありました。 こんな誰でも書けるような完成度の低い作品じゃありませんでしたよ。 一体全体どうしてしまったのでしょう。(2000/8/6)
新・風の歌星の道 4 虹をこえて! タイトル 新・風の歌 星の道4 虹をこえて!
初版 2001/1/1
ISBN 4-04-413823-0
感想 前巻で多くの謎を残しながら完結かと思っていたのですが、ネタが続く限り終わらせないようですね。 元々のんびり&ほのぼのした作品なので、それが壊されない限り悪くはないのですが、 なんだか間延びしてしまっています。う〜ん、これで良いのでしょうか。
この人の作品の魅力はハートフルな作風でありました。 角川系ライトファンタジーでは元祖と言っても良いでしょう。 それは今でも変わらないのですが、 「捨てプリ」や「フルメタ」に代表される様にファンタジア文庫の主流がハートフルになってきて、 冴木作品の素晴らしさをアピールするのはとても難しくなってしまったようです。 ハートフルへの流れは流行り廃りというよりも、ライトファンタジー全体としての進歩だと思っているので、 その中で冴木作品は先駆者、老舗としてのもっと洗練されたほのぼのさが欲しいのです。(2000/12/29)
新・風の歌星の道 5 両手をひろげて! タイトル 新・風の歌 星の道5 両手をひろげて!
初版 2001/5/1
ISBN 4-04-413824-9
感想 細かいことに突っ込むのはやめて、ただただ楽しんで読みました。 そういう読み方ができる本です、これは。 5巻まで来て、やっと第1部の無邪気な面白さが取り戻せたのではないでしょうか。
なにか無理やり完結させたような感じもありますが、 逆に言うと全然完結させていないので、良いんじゃないでしょうか。 だって、この終わり方なら続編が出てもちっとも驚かないですもの。(笑)
こんな、さして内容のない、けれども妙に心穏やかになる作品が出せるというのは、冴木忍の大きな武器ですね。 神坂一や秋田禎信がこんな本を出したら周囲が許してくれまい。 もっとハードかナンセンスでないといけないし、シリーズものであれば巻を追うごとに ハードさとナンセンスさが加速されて行かないといけないでしょう。 幸か不幸か冴木忍にはそれが求められていないのです。 追求する必要はないから。だって答えはもう、ここにあるから。
良いなぁ。私はきっと10年後もこの人の本をゆっくり読んでいることでしょう。(2001/5/15)

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