「双色の瞳」の既刊情報&感想
著者 霜越かほる レーベル 集英社スーパーダッシュ文庫

表紙画像のリンク先はbk1です。

双色の瞳 ヘルズガルド戦史 タイトル 双色の瞳 ヘルズガルド戦史
初版 2000/7/20
ISBN 4-08-630004-4
感想 期待していた程でもない、というのが正直な感想ですね。 というか前作「高天原なリアル」が奇抜すぎたんでしょう。 せっかくこれだけのストーリーを書けるんだから、 メリハリを付けるために、もうちょっと「ほっ」とさせる無邪気な笑いも欲しいところではありますが、 最後まで一気に読ませる、心の奥底に訴える良い作品です。
ただねぇ、「ロケット・ガール」や「E.G.コンバット」が売れなかったのに、 こんなソウルでダークでマニアックなものが売れるでしょうか? 逆にこれが売れたら「ロケガ」と「E.G.」の立場は?という事になるような。
まぁ、レーベルも対象読者層も違うので、ファンタジア文庫と電撃文庫で外していても、 スーパーダッシュ文庫ではこの路線が当たるかもしれません。 主人公2人が美少女じゃないのもとても良いし (これで美少女だったら枯れたライトSFそのものですぜ)、 それにコバルト系列ってもともとダークな作風ありますし、 コバルト・スーパーファンタジー読者層に受け容れられる要素はそれなりにありそうです。
続編もすぐに出るようですし、今後の売れかたに注目しましょう。(2000/8/2)
双色の瞳 ヘルズガルド戦史 2 タイトル 双色の瞳2 ヘルズガルド戦史
初版 2000/10/30
ISBN 4-08-630012-5
感想 相変わらず、重いですねぇ。 とてもしっかりしていてソウルフルなのは良いのです。 燃料油の煙は黒く、潤滑油の煙は白いことをよく知っていたものです。 人間として大切なものも伝えられています。 が、二番煎じであることは否めません。
この手の作品は外すことはありません。けれども当たることもありません。 売れるか、売れないかで言えば間違いなく売れません。 この本はこの作者の評価を落とすものではありません。 けれども「高天原なリアル」から前進しているものでもないのです。 大型新人が大切なのも分かりますが、何か決定的なものが欠けていませんか? もう少し冒険しないと商売上手の角川には勝てませんぜ、集英社さん?
ただ、文章の字面だけで語るのではなく、 作品全体で「私の声を聞いてくれ!」と言ってくれないとね、 マニアにはともかく、多くの人にまで伝わらないこともあるんじゃないでしょうか。(2000/10/28)

竜人館に戻る。
このページに関するご意見、ご感想は、 ぎをらむ、こと嬉野通弥(ureshino@i.bekkoame.ne.jp)まで。