「猫の地球儀」の既刊情報&感想
著者 秋山瑞人 レーベル 電撃文庫

表紙画像のリンク先はbk1です。

猫の地球儀 焔の章 タイトル 猫の地球儀 焔の章
初版 2000/ 1/25
ISBN 4-8402-1388-7
感想 この数ヶ月間のもやもやが吹っ切れました。私の読みたかったものはこれです。凄ぇ!最高! 「E.G.コンバット」はどうにも肌に合いませんでしたが、今回はドハマリです。
ライトノベルは軽いだけでも重いだけでも駄目で、子供だましではないしっかりした理論的基盤と、 そんなものには関心のない人でも楽しめる口当たりの良さを持っていることが大事なんです。 この「猫の地球儀」は、その条件を見事に満たしています。 そして「ファンタジーとは所詮こんなものだ」という閉塞感を木っ端微塵に粉砕してくれています。
この作品は発売当時あまり売れなかったようですが、はっきり言ってメディアワークスの売り方が悪かったんでしょう。 フルメタやブギーポップと同じくらい売れても良いだけの内容があります。 まぁ、世間は広いですからもっと良い作品も埋もれている可能性はあるのですけれど、 電撃文庫は2000年初めの時点で、このジャンルの覇者となるための作品を手にしていたのだと思います。 と、今さら評論するのは簡単なんですが。(笑)
この続き、そして「イリヤ」を俄然読みたくなってきました。(2002/10/26)
猫の地球儀 その2 幽の章 タイトル 猫の地球儀 その2 幽の章
初版 2000/ 4/25
ISBN 4-8402-1487-5
感想 どうしてこの本を今まで読まなかったのかと思うと、実に悔しいです。 本自体はずっと前から入手していて、眠らせてあったのです。本当に悔しいです。 でもしょうがないです。後から悔やむから後悔なんですよね。
人間(作中では猫ですけど)とは何なのか? 迫真の演出を駆使して、作者は深く深く問いかけます。 そこに情け容赦は一切ありません。問答無用で圧倒されます。 読んでいる途中から「ラストは絶対に泣けるだろうなぁ」と思っていましたが、やっぱりその通りになりました。
色々な本を読んでいると、あるいは日常生活を送っているとどうしても忘れてしまうことがあります。 それは「十二国記」や「フルメタ」や「ドラゴンズ・ウィル」「ブギーポップ」などを初めて読んだ時の 「ファンタジーってこんなことができるんだ!人間ってこんなことができるんだ!」という驚きです。 そして「猫の地球儀」も、その忘れていた驚きを思い出させてくれました。 恐るべし、秋山瑞人。バカ売れしそうな気配がする訳です。電撃文庫の最終兵器です。 いてもたってもいられなくなって、夜中に本屋に走りこんで「イリヤ」を買って来てしまいましたよ。 というわけで、次は「イリヤ」を読みます。(笑)(2002/10/29)

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