「フォーチュン・クエスト」の既刊情報&感想
著者 深沢美潮 レーベル 電撃文庫

表紙画像のリンク先はbk1です。

フォーチュン・クエスト 1 世にも幸せな冒険者たち タイトル フォーチュン・クエスト1 世にも幸せな冒険者たち
初版 2002/ 5/25(新装版)
ISBN 4-8402-2101-4
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
フォーチュン・クエスト 2 忘れられた村の忘れられたスープ 上 タイトル フォーチュン・クエスト2 忘れられた村の忘れられたスープ(上)
初版 2002/ 5/25(新装版)
ISBN 4-8402-2102-2
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
フォーチュン・クエスト 3 忘れられた村の忘れられたスープ 下 タイトル フォーチュン・クエスト3 忘れられた村の忘れられたスープ(下)
初版 2002/ 5/25(新装版)
ISBN 4-8402-2103-0
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
フォーチュン・クエスト 4 ようこそ!呪われた城へ タイトル フォーチュン・クエスト4 ようこそ!呪われた城へ
初版 2002/ 7/25(新装版)
ISBN 4-8402-2144-8
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
フォーチュン・クエスト 5 大魔術教団の謎 上 タイトル フォーチュン・クエスト5 大魔術教団の謎(上)
初版 2002/ 7/25(新装版)
ISBN 4-8402-2145-6
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
フォーチュン・クエスト 6 大魔術教団の謎 下 タイトル フォーチュン・クエスト6 大魔術教団の謎(下)
初版 2002/ 7/25(新装版)
ISBN 4-8402-2146-4
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
フォーチュン・クエスト 7 隠された海図 上 タイトル フォーチュン・クエスト7 隠された海図(上)
初版 2002/ 9/25(新装版)
ISBN 4-8402-2178-2
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
フォーチュン・クエスト 8 隠された海図 下 タイトル フォーチュン・クエスト8 隠された海図(下)
初版 2002/ 9/25(新装版)
ISBN 4-8402-2179-0
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
タイトル 新フォーチュン・クエスト1 白い竜の飛来した町
初版 1994/ 8/25
ISBN 4-07-301871-X
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
タイトル 新フォーチュン・クエスト2 キットン族の証
初版 1995/ 7/25
ISBN 4-07-303255-0
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
タイトル 新フォーチュン・クエスト3 偽りの王女
初版 1996/ 6/25
ISBN 4-07-304770-1
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
タイトル 新フォーチュン・クエスト4 真実の王女(上)
初版 1998/ 3/25
ISBN 4-07-308175-6
感想 あの王家の塔を見ると、「サボテンロード」を思い出すんですけど... ってそんなことはどうでもいいですね。
面白いです。
最近のFQやDSってmini文庫やリミテッドも含めて 何が言いたいのか良く分からない作品が目立ちましたが(外伝とリプレイは面白かったよ)、 これは久々に作者の「FQって結局何だろう?」という思いが伝わって来るようです。 そしてタイトルの「真実の王女」。 これはもちろんミモザの事なのですが、 実はパステルの事を指しているのではないでしょうか。(1998/3/8)
タイトル 新フォーチュン・クエスト5 真実の王女(下)
初版 1998/11/25
ISBN 4-07-310278-8
感想 をを!これは久々に良いぞ、FQ! マリーナとギアがストーリーに深く関わってきた2巻以降のエピソードも、 ここでようやく終わりです。賛否両論はあるでしょうが、私はこれで良いと思います。
今回の文章のノリと旨さはなかなかで、特に4巻から5巻への引きは効果的ですね。 ひょっとしたら5巻でFQは完結なのではないかと思ってましたからね。 見事にしてやられてしまいましたが。(^^;
しかし、ギアは結局こーゆーことになってしまったのか。 今後、絶対登場しないということはないだろうけど、当分ないだろうなぁ。 う〜ん、一時はレギュラーもあわや、というところまで来たのに、哀愁漂うキャラだなぁ。(^^;(1998/11/8)
新フォーチュン・クエスト 6 待っていたクエスト エピソード1 タイトル 新フォーチュン・クエスト6 待っていたクエスト エピソード1
初版 2000/ 7/25
ISBN 4-8402-1587-1
感想 なんとプロローグだけで1冊というか、 この1冊の内容こそがFQと言うべきか。
普通、ファンタジーで家を買う話なんてしないですよね。 いや、捜せばそういう作品もなくはないでしょうが、 売れているシリーズで、しかもそういう面を売りにするというのはFQくらいしかないでしょう。 それを批判する人もいるけど、 逆に言うと今のファンタジー全般が そういう日常的な描写をないがしろにしすぎているのも問題なんですよ。 しかもこれ、ちゃんとファンタジーになってるんですよねぇ。 魔法や剣が出てくるというんじゃなくて、生きていくという意味でね。 ここまで典型的にやられると悔しいなぁ。(^^;
オーソドックスですが、FQの魅力は未だ健在であると確認できた1冊です。 それにしても今までで一番長い話って...新FQの2〜5がひとまとまりの話でしょ? それよりも長いということは5巻以上掛かるという事ですか。 この刊行ペースの遅いシリーズで。3年くらいは覚悟しておいた方が良さそうです。(笑)(2000/7/9)
新フォーチュン・クエスト 7 待っていたクエスト エピソード2 タイトル 新フォーチュン・クエスト7 待っていたクエスト エピソード2
初版 2001/ 3/25
ISBN 4-8402-1761-0
感想 FQというのは本編の最初の時から、既成のファンタジーやRPGに対して 「こういう反則技はどうだ!」と言ってきている訳ですが、 今回もまたへんてこな仕掛けを持ってきましたねぇ。(汗)
パロディも立派なオリジナリティとして扱われる時代だからこそできる芸当ですね。 設定はかなり無茶をしていますが、馬鹿馬鹿しい面白さを演出できるのであれば これくらいの割り切りがあっても良いんでしょう。
ただし訴えかけるものは弱いですね。 反則技も「ファンタジーって結局、何?」というテーマにつながって行きそうにないし、ストーリーも平凡だし。 まぁ、デュアンみたいに焦ってオチ無しにならず、 ゆっくり巻を重ねていってくれればFQはそれで良いとは思いますけどね。(2001/3/18)
新フォーチュン・クエスト 8 待っていたクエスト エピソード3 タイトル 新フォーチュン・クエスト8 待っていたクエスト エピソード3
初版 2002/ 3/25
ISBN 4-8402-2055-7
感想 RPGエッセンス満点というか、RPG以外に何もない内容ですね。 いや、実験的なことをやっていて面白いですよ。でもちょっと完成度がねぇ。(汗)
意外性という面では今回もなかなかやってくれています。 反則技という説もありますが、やったもの勝ちでしょう。 ありきたりな展開にもって行かないように努力しているのがよく分かります。 ちゃんと笑えますし大したものです。
けれども、あまりにも話が中途半端。 クエストは途中で放棄してしまうし、その後も収拾がついていません。 ここがちょうど良い区切りなのかも知れませんが、ページ数増やしてでももう少し先まで入れて欲しかったところです。 全体の構成も、必然性はあるでしょうが、 読み終わった後に「どういう話だったっけ?」と悩んでしまうようなまとまりのなさです。 本当にこれで良いのでしょうか。私はかなり不安を感じるのですが。(汗)(2002/3/17)
新フォーチュン・クエスト 9 待っていたクエスト ファイナル タイトル 新フォーチュン・クエスト9 待っていたクエスト ファイナル
初版 2003/ 9/25
ISBN 4-8402-2452-8
感想 をを〜、きっちりまとまりましたね。 根本的な問題解決はできませんでしたが、ストーリーは大きく進みましたし、 これまでのストーリーもすっきりと整理されています。 前巻までの心配は杞憂に終わりました。(笑)
ダンジョンでのアクションシーンも面白いし、 孤独と不安に揺れるパステルや中間たちの心理描写も良いです。 いや、アクションも心理描写も今のライトファンタジーの中で飛び抜けたものではないんですけれどね(笑)。 それでも、ダンジョンの中での一つ一つの戦闘やイベントで生じる恐怖心とか、 一人ではぐれてしまった時の孤独と、それとダブって感じる将来への不安なんかがていねいに書かれていて、 「これがFQのオーソドックスな魅力だよ」というものを見せてくれています。
次は再びキットンのエピソードになりそうですが、ここでも再びパーティ解散の話が浮上してくるのでしょう。 不安を抱えながら続くパステル達の旅を、これからもゆっくり読んで行きたいです。(2003/9/20)
新フォーチュン・クエスト 10 キットンの決心 タイトル 新フォーチュン・クエスト10 キットンの決心
初版 2005/ 3/25
ISBN 4-8402-2995-3
感想 なんとなんと純愛ラブストーリーであります。 フォーチュン・クエストで、しかもキットンで純愛ラブストーリーであります。 ところがこれがまじめに良い話なんだから驚きです。この作者、こんなのも書けたんですね。 まぁ今までもギア・リンゼイの話とかもあった訳ですが、このシリーズを30冊以上読んできて、 ここまで作品の枠を広げる展開に出会ったことはなかったんじゃないかと思います。 まだまだシリーズとしての活力があって、変化し続けていることが見られるのは嬉しいことです。
フォーチュン・クエストは数奇な運命を辿ってきた作品です。 最初はスニーカー文庫の看板作であり、次いで電撃文庫の看板作となり、 今では電撃の古株&異色作になりました。 そう。これは今風の典型的な電撃作品ではありません。異端と言って良いかも知れません。 ネット上で「電撃文庫を代表する作品は?」と質問を出して「フォーチュン・クエスト」と答える人は少ないでしょう。 けれども、流行から外れていようがしぶとく人気作であり続けるたくましさを持っています。 このたくましさに関しては、フォーチュン・クエストは今風の電撃作品より上ではないかと思います。 5年後、10年後、電撃文庫が今とは変わった姿になっていても、 やはりそこにはちゃんとフォーチュン・クエストがあるような気がします。(2005/3/29)
新フォーチュン・クエスト 11 クレイの災難 タイトル 新フォーチュン・クエスト11 クレイの災難 上
初版 2006/ 1/25
ISBN 4-8402-3266-0
感想 まったくもっていつものフォーチュン・クエスト。 もうこのシリーズを15年読んでいますがほとんど変わりません。 プルトニカン生命のヒュー・オーシなんて超序盤のなつかしのキャラまで(チラシの上だけですが)出てきますし、 クレイは相変わらず不幸です。
ストーリーは深刻と言えば深刻なのですが、あくまで15年前ののんびりゆったりな雰囲気が漂よっています。 これは今のライトノベルの主流とは全然違いますし、 現在のライトノベルの中のゆったりした作品ともまた違う雰囲気なのです。 なんというか、15年ものののんびり感としか良いようのないものです。
それにしても今回は随分と大風呂敷を広げてきました。伏線敷きまくりです。多分あと1冊では回収できないでしょう。 謎の行商人は永遠のテーマとして(をぃ)、その他の伏線回収だけでも上・中・下巻になるか、 あるいは次のエピソードに持ち越すかしそうです。 まぁボールドウィンなんてすぐに出てこなくても良い訳ですし、 このシリーズに緻密さを求めること自体が間違っていると思います。 これはこれで良いのだ!(笑)(2006/1/30)
新フォーチュン・クエスト 12 クレイの災難 タイトル 新フォーチュン・クエスト12 クレイの災難 下
初版 2006/ 6/25
ISBN 4-8402-3448-5
感想 うーん、やっぱり全ての伏線を回収できませんでしたか。 プルトニカン生命絡みとボールドウィンは次巻以降に持ちこしですね。 でも面白い!この人の作品は丁寧に、はしょらずに書けばいつも面白いです。 細部の描写から形作られる独特のほのぼのした雰囲気が良いのです。 だからデュアンも下巻を駆け足の展開にしないでもっとじっくり書いてよ〜。
高尚なテーマがある訳ではないですし、迫真のリアリティがあるとも思いません。 いや、ファンの私から見たってぶっちゃけ安っぽいです。 それでも、短期的な刹那的な流行とは一味違ったものがここにはあります。 飾らない食生活とか、家族的な雰囲気などから、かすかに浮びあがってくるものが。 それは本当に本当にささやかなものだけれども、意外とライトノベルでは見つけにくいものでもあります。 それが失われない限り、私はフォーチュン・クエストを読み続けるでしょう。ゆっくりと、ゆっくりと。(2006/7/27)
新フォーチュン・クエスト 13 蘭の香りと消えたマリーナ  上 タイトル 新フォーチュン・クエスト13 蘭の香りと消えたマリーナ 上
初版 2007/ 7/25
ISBN 978-4-8402-3911-0
感想 うーむ、まったくもっていつも通りのフォーチュン・クエストであります。15年前と全然変わりません。 このあまりの変化の無さに関心いたします。
謎の行商人は出てくるし、食事のメニューは出てくるし、アクスは出てくるし。 今回のアクスはこれまでで一番よくしゃべったかも。いつも一瞬で消えますからねぇ。 あと小クエストでの一発ギャグモンスターなども、昔からずっとこのノリのままですね。 もはや飽きるのを通り越して、この食事シーン、この軽いギャグがなければFQを読んでいる気がしないという領域まで来てしまったような気がします。 読者をこういう気分にさせてしまった時点で勝ちなんでしょうね。
この巻でのお気に入りのシーンはオペラハウス。 たぶん作者さんがオペラ鑑賞したときの体験を元に書いているのでしょうが、 部屋や席が典型的なオペラハウスの配置になっていて雰囲気がよくでています。 オペラグラスもしっかりお約束(?)の使い方をしています。
あぁ。マリーナについては全然心配しておりません。下巻では元気に登場することでしょう。(待て)
ところで、FQの読者なら私に限らず誰もが考えたと思うのですが、最後のスケルトン、 あれは「呪われた城へ」で出てきた「ピン・ゾロ」のピンだよね?(2007/12/27)
新フォーチュン・クエスト 14 蘭の香りと消えたマリーナ  下 タイトル 新フォーチュン・クエスト14 蘭の香りと消えたマリーナ 下
初版 2008/ 1/25
ISBN 978-4-8402-4142-7
感想 ぎゃはははは〜。やっぱりスケルトンは●●だったんだ。まぁ、分かるように書いてるんでしょうけど(笑)。
ダンジョンの冒険シーンも、決戦の戦闘シーンもいかにもFQという感じのユーモアが溢れていて良いです。 パステルの微妙に信用されていない情けなさが絶妙です。しかしケルベロスよ、お前は犬で良いのか?あ、もともと犬か。
そして、戦闘が終わった後の終盤のシリアスさもまた良し。 無論FQよりシリアスな作品は世の中にいくらでもある訳ですが、 どこかほのぼのした戦闘のあとのシリアスさは、意外とメリハリが利いています。 特にラストのパステルとマリーナが星空の下で語り合うシーンは(「前にも似たようなシーンがあったよね」というツッコミは置いといて) うまく余韻を残せていると思います。
この作者の作品は、前後編に分冊されると、後編が駆け足になってあまり完成しているように見えないことが多いのですが、 今回はきれいに物語が予定通り(と思われる)ページ数に収まっています。 前編である程度お膳立てができていたのが良かったのではないでしょうかね。 対象年齢層を考えているのか、ページ数を抑えているように見えるのですが、 どちらかというと深沢美潮さんは物語を詰め込まないで、ページが掛かるだけ掛けたほうが作風にあっていると思います。 もちろん、それは物語にきっちりオチが付くことが大前提です。(2008/2/29)

竜人館に戻る。
このページに関するご意見、ご感想は、 ぎをらむ、こと嬉野通弥(ureshino@i.bekkoame.ne.jp)まで。