「デュアン・サーク」の既刊情報&感想
著者 深沢美潮 レーベル 電撃文庫

表紙画像のリンク先はbk1です。

デュアン・サーク1 魔女の森 上 タイトル デュアン・サーク1 魔女の森(上)
初版 1996/ 9/25
ISBN 4-07-305107-5
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
デュアン・サーク2 魔女の森 下 タイトル デュアン・サーク2 魔女の森(下)
初版 1996/10/25
ISBN 4-07-305231-4
感想 (あまりに昔に読んだので感想省略)
デュアン・サーク3 双頭の魔術師 上 タイトル デュアン・サーク3 双頭の魔術師(上)
初版 1997/10/25
ISBN 4-07-307098-3
感想 う〜ん、この長さでは下巻まで読んでみないとなんとも言えないなぁ。(^^;
デュアンの生き方というのは、結構好きなんですけどね。
まぁ、気長にデュアン君の成長を待ちましょう。あはは...(1997/10/8)
デュアン・サーク4 双頭の魔術師 下 タイトル デュアン・サーク4 双頭の魔術師(下)
初版 1998/ 8/25
ISBN 4-07-309499-8
感想 今までの4冊の中では一番面白いです。個性的な実験ではあります。
とはいえ、やはり落ちが弱いなぁ。完成度が低いですよね。
4冊読んでみて、結局何なんだ?という感が強いです。
デュアンは確かに成長しました。 でもその過程が何か物足りない、話に厚みがありません。
言いたい事はよく分かります。でもそれを納得させるだけのストーリーと感動がないんです。
これだったらデュアンが成長しない方が説得力があると思いませんか?(1998/8/11)
デュアン・サーク5 銀ねず城の黒騎士団 上 タイトル デュアン・サーク5 銀ねず城の黒騎士団(上)
初版 1999/ 9/25
ISBN 4-8402-1285-6
感想 完璧に近い出来ですね。 この作者がこういう話を書けるというのは、ちょっと嬉しい誤算です。
今までのDSというと、身近な話なんだけど完成度がイマイチ、いやイマサンくらいの FQが無ければただのマイナー作という印象だったのですが、 今回、いきなり胸を張って「これは傑作だぜ!」とお薦めできる作品になりました。 更にはFQから読んでいる人にもサービスしてあるし、これは売りに来たな〜。(^^)
キャラの描写、特にアニエスの周囲の人物が良いです。 チャールズにはこのまま成長しないで逆ギレして欲しいなぁ〜とか、 アランには是非土産物屋をやって欲しいなぁ〜とか(何だそりゃ)、 感情移入しやすいカタルシスがありますね。 オーフェンとはまた違った、ライトファンタジーの完成形です。これは。(1999/9/11)
デュアン・サーク6 銀ねず城の黒騎士団 下 タイトル デュアン・サーク6 銀ねず城の黒騎士団(下)
初版 2000/ 3/25
ISBN 4-8402-1479-4
感想 不満です。5巻と、この6巻の前半まででこれだけ盛り上げておきながら、 何故最後は駆け足にいろいろなものを未消化のまま終らせてしまったのでしょう? 魔道士三兄弟は結局たいした罪悪感もなしに逃げおおせてしまったし、 クレイ・ジュダは行方知れずになったと思ったらちゃっかり無事に戻ってくるし、 アニエスが魔法を使えなくなった理由がまったく説明されてないし、 犬の石像についても謎が多すぎる... こんななんでもありでは、ファンタジーとしての魅力はないも同然です。
もちろん、そういう理屈とは別の所にFQ&DSの魅力があるのは分かっていますよ。 5巻からの心理描写も相変わらず冴えていますし。 けれども、5巻であれだけ物語を緻密に組み立てられたことを、 最後までやり通して欲しかったな、と思わずにはいられません。 この壁を破らなければ、「デュアン・サーク」はいつまでたっても 一部のファンの間だけでしか読まれないシリーズのままでしょう。(2000/3/8)
デュアン・サーク7 氷雪のオパール 上 タイトル デュアン・サーク7 氷雪のオパール(上)
初版 2000/11/25
ISBN 4-8402-1684-3
感想 大丈夫ですかねぇ。 この「デュアン」は奇数巻が面白いという法則性がありますが、今回も例外でなく、楽しめる出来になっています。 しかし逆に言うと偶数巻、つまり上下巻の下巻の方は、いつも展開が駆け足だったり、 そりゃないよ!と言う終わり方なのです。 今回も2つのエピソードがありますが、どちらも途中で切ってしまっている。とても不安です。 作者さんは、この前の6巻について「どうにかなった」と書いていますが、とんでもない、はっきり言いましょう。 あれは駄作です。
書きたいことを書くのは結構。この人の作品にはそれだけの魅力があります。 今までの読者に対してはそれでも良いでしょう。 でもねぇ、より多くの人に読んでもらいたいのであれば、最後まできっちり書かなければ。
すんごく歯がゆいのですよ。 良いものを持っているのに「デュアン・サークは良い作品だ。お薦めです。」と言いきれない。 ページ数を気にするほどぶ厚い訳でもあるまいし、どうしてもっと構成に気を配ってくれないのでしょう。(2000/11/11)
デュアン・サーク8 氷雪のオパール 下 タイトル デュアン・サーク8 氷雪のオパール(下)
初版 2001/ 6/25
ISBN 4-8402-1847-1
感想 やればできるではないですか。 この作者は実験的な奇をてらったものを書き始めて、 最後はうまくまとまらないで終わるという悪い癖があるのですが、 今回はオーソドックスに手堅くまとめてきました。
目新しさはありません。 が、ストーリー上重要なところでキャラの描写をきっちりとやっていて、読み応えがあります。 最後も締めていて納得のできる終わり方です。
これで一応完結な訳ですが、 この8巻のおかげで「デュアン」というシリーズの印象はかなり良いものになりました。 逆にオチなしだったら悲惨なことになっていたような・・・。でも終わり良ければ全て良しとしましょう。
次の同系列シリーズ「青の聖騎士伝説」への期待大です。(2001/6/17)
デュアン・サーク2−1 翼竜の舞う谷 上 タイトル デュアン・サークII 1 翼竜の舞う谷(上)
初版 2002/10/25
ISBN 4-8402-2189-8
感想 コテコテの直球勝負で来ました。 パーンドレイクのパーンってなんですかパーンって。パ―ンの竜騎士?(笑)
しかし面白い。設定で凝る訳でもなく、心理描写を掘り下げる訳でもなく、 単純に読んで面白い話を作って来ましたね。 良いスタートだと思います。 これで下巻の方もきっちり描いてくれれば大成功になるんでしょうけれども・・・まぁ、大丈夫でしょう。 今までの下巻は話をはしょって失敗することが多かったですが、 今回はそんなに残しているイベントがないですしね。
第2部というのは人気が落ちやすいものですし、さらにイラストレーターが変わったことでどうなるかと思ったのですが、 第1部で何が終わり、第2部になって何が始まったと言う訳でもないので、 イラストの好み以外は問題なさそうです。 逆に言うとイラストレーターが変わった以外に、第2部とした意味が全然ないような気がします。(笑)
私はこのイラストでも良いと思いますが、世間一般ではどう受け取られるかな?(2002/10/11)
デュアン・サーク2−2 翼竜の舞う谷 下 タイトル デュアン・サークII 2 翼竜の舞う谷(下)
初版 2003/ 7/25
ISBN 4-8402-2403-X
感想 終盤までパーンドレイク&竜騎士VSドラゴンゾンビ&骸骨戦士の空中戦や、 ダンジョン内の探索で盛り上がるのですが、ラスボスのやられかたが・・・ちょっと待てぃという感じです。 うわ〜、すごい勿体無い。また最後で詰めの甘さが出てしまいましたね。 ラスト以外はオーソドックスながらファンタジーであることをうまく活かせているので、 これできちっとオチが付けばもっともっと売れると思うんですけど。(汗)
アニエスはここでまた別行動になりましたね。 まぁ今までも各エピソードに1回は出て行っては戻って来てるんで、心配ないでしょう。 というかアニエスがパーティから出たり戻ったりするのがエピソードの区切りのような気がしてきました。(笑)
次はきっとデュアン&オルバで始まって、途中からアニエスが合流するんでしょう。(2003/7/30)
デュアン・サーク2−3 魔法戦士誕生 上 タイトル デュアン・サークII 3 魔法戦士誕生 (上)
初版 2004/ 1/25
ISBN 4-8402-2570-2
感想 上巻は面白いが、下巻は分からない。これを「デュアン・サークの法則」と言います。(勝手に決める。) 今回もこの法則は守られて、上巻はオーソドックスながら、単純に読んで面白い作品になっています。 シリーズを通してのデュアンの成長物語としての側面も、まあまあだと思います。
けれども、個々のエピソードで見たときのオチが弱いことが多いんですよね。 例えば前回の「翼竜の舞う谷」は、ラストの敵との対決が「なんじゃそりゃ」と言いたくなるしょぼさでした。 今回も森の宝を奪い取った「闇魔」という敵役がいるようですが、 闇魔がどういう存在なのか、なぜ森を荒らすのか、闇魔と森の宝とはどういう必然的な関係があるのか、 といった説明がほとんどされておらず、 前回と同じような気の抜けたラストになりそうな不安があります。
「氷雪のオパール」のように上手くまとまる時もあるので、期待もしているんですけれどね。(2004/1/14)
デュアン・サーク2−4 魔法戦士誕生 下 タイトル デュアン・サークII 4 魔法戦士誕生 (下)
初版 2004/ 8/25
ISBN 4-8402-2751-9
感想 一応ストーリーはちゃんと下巻で終わりました。闇魔も倒したし。 闇魔がなぜ金の森を狙ったのかよく分かりませんが、 まぁ、森の住人達につけ込まれる隙があったということなのかも知れません。 それはそれで良しとしましょう。
しかし、デュアンの発動原理も定かでない強力魔法はずるいですよ。これは反則です。 いや、この人のファンタジーは反則ばかりですが、 既成概念を笑い飛ばし、知らず知らずできてしまっていた壁をぶち破る、良い意味での反則だけにして欲しいです。 今回のようなご都合主義は駄目です。
精神的な奮起はとても大切だとは思います。 デュアンの言っていることは正しいし、 デュアンが森の住人達と力を会わせて、努力して闇魔を倒すエピソードだったなら、納得いったと思います。 でも、最後にデュアンの反則魔法で事態を解決してしまった、 物理的にも精神的にもどうにもならないことをご都合主義でねじ伏せてしまった、 これはライトノベルとして、非常に安易で危うい傾向ではないでしょうか。(2004/8/21)
デュアン・サーク 2−5 勇者への道 上 タイトル デュアン・サークII 5 勇者への道 (上)
初版 2005/ 5/25
ISBN 4-8402-3039-0
感想 晩餐会でのルイーザがかわいぃ〜!かわいい!かわいい!ルルフェよりかわいい!(待て)
それはおいておきまして、世のライトノベルの潮流がどうであろうが、深沢美潮さんは我が道を行きます。 ちょっとどうかな〜と思う内容の時もありますが、この巻は上手くデュアンの成長を描けています。 心理設定?分析的なトラウマ語り? そんなものはなくてもオーソドックスな手法で人間は描けるんだよ、という深沢美潮さんの笑いが聞こえてくるようです。 しかもデュアンの話だけに限れば、この巻ではファンタジーにつきものの戦いすらありません。 それでも、見た目じゃなくて本質を押さえていれば物語は成り立つのです。
目新しさは全くないですし、ネット上でも全く話題になりません。 しかしこの作品が電撃文庫から刊行され、しっかり売れていることも事実です。 このことが、ライトノベルの将来を占う上で、結構重要な判断材料になり得るんじゃないか、と思っています。 少なくとも編集者にとって、深沢美潮さんはとても安心して見ていられる作家さんでしょう。(2005/7/24)
デュアン・サーク 2−6 勇者への道 下 タイトル デュアン・サークII 6 勇者への道 (下)
初版 2005/11/25
ISBN 4-8402-3207-5
感想 デュアン側の話はルルフェがレンジャーになってからの最初の冒険。 とはいえ冒険そのものよりも、冒険に出るまでのいきさつの方が面白いかも。 いざ冒険が始まると、展開が駆け足になって物足りなくなります。 この書き方の変化は疾走感を出すのが狙いなのかな?と思いますがあまり上手く機能していません。 ページ数が多い訳ではないですし、もっとじっくり描写した方が良いのではないかと思います。
オルバ側の話は予想以上にシリアスな展開でびっくり。 ファンタジー設定はご都合なところが多いですが、人間がちゃんと描かれていますね。
とりたててどうこうという内容はないのですが、 ゆっくりながらも時間が流れてキャラクターが変化していくことが描かれているので、 それなりに物語として読めるものになっているのではないでしょうか。(2005/12/30)
デュアン・サーク 2−7 烈火錯乱 上 タイトル デュアン・サークII 7 烈火錯乱 (上)
初版 2006/7/25
ISBN 4-8402-3518-X
感想 デュアン、アニエス、オルバの3人が揃ったのは5冊ぶりでしょうか。 主要キャラが分かれたり合流したりするとそれだけでストーリーが面白いですし、 特に今回のアニエスの再登場の仕方は意外性があって楽しかったです。 アニエス単独の物語がどう進んでいるのか伏せられていただけにね。 アニエスの精霊使いとしての設定も、イマイチ原理が分からないのですが、 でもあまりありがちではなくて悪くないのではないでしょうか。
アズル、ズーニョ、ルルフェといった脇役たちも良い味を出していて、上巻としては普通に面白いです。 ただ、デュアンは下巻がなぁ……。 5、6巻の場合はまあまあでしたが、今回は本題であるクエストが7巻で全然進んでいないため、 また下巻である8巻でコケそうな不安があります。
ところで7巻まで来てようやく気付いたのですが、 このデュアンの第二部って、口絵のデザインが1巻から統一されているんですね。 無論このシリーズに限ったことではないのでしょうが、なかなか作品の内容に合った雰囲気を出していると思います。(2006/8/28)
デュアン・サーク 2−8 烈火錯乱 下 タイトル デュアン・サークII 8 烈火錯乱 (下)
初版 2006/12/25
ISBN 4-8402-3637-2
感想 うーん、これまでの下巻と比べると良い方ではありますが、やはりクライマックスになってからの早足の展開が気になります。 スピード感があって迫力があるのなら良いのですが、淡々と終わってしまう感じがします。 元々戦闘シーンはあまり得意ではないと思うのですが、FQではその分をクエストで盛り上げて補っているのではないですかね。 対してこのデュアンではクエストの部分が淡々としすぎてしまっていて、 戦闘シーンに入ってもそのまま盛り上がらずに終わってしまうみたいな。
キャラクターではこの巻は何と言ってもルルフェ。思い切りが良いというか無謀というか、随分と変わりました。 もはやアニエスを食ってメインヒロインになってしまいそうです。 まさか、3巻で登場してきた時はこんな重要なキャラクターになるとは思っていませんでした。
アニエスやデュアンの成長も作者は描きたいのでしょうが、いかんせん主役の割に謎な部分が多すぎます。 アニエスについては精霊設定の説明が不足していて、アニエスがどういう状態になっていて何をやりたいのか良く分かりません。 デュアンはもう助かりそうもないみたいなこと言われてたのに、ずるいよなぁ。 あと、時々人が変わったようになるのは、デュアンの持つ魔力に関わる伏線なのでしょうが、この先ちゃんと回収されるのか少々不安です。(2007/1/29)
デュアン・サーク 2−9 堕ちた勇者 上 タイトル デュアン・サークII 9 堕ちた勇者 (上)
初版 2007/5/25
ISBN 978-4-8402-3840-3
感想 なんか見事に闇魔の策略にはまっていくデュアン。成長せんな〜。ルルフェのことを言える立場じゃないやん。 というか、もう完璧にルルフェとデュアンの立場が逆転してます。(笑)
前巻でのデュアンの魔力と豹変ぶりが伏線として活かされるか少々不安だったのですが大丈夫でした。ちゃんと活かされています。 しかし闇魔にしろシドの剣にしろ、どれだけ意思があるのかはっきりしませんね。 シドの剣は、闇魔が悪さをすることを分かっても、デュアンの中にいることはまでは分からないっぽいです。 どうせ闇魔と対決するなら、デュアンはシドの剣の近くにいた方が良いはず。 闇魔もそれを知っていてデュアンをシドの剣から遠ざけようとしているのか、 それとも何も考えてなくて行き当たりばったりの行動をしているのか。まぁ、後者かな。
上巻は戦闘がほとんどありませんでしたが、このぶんだと下巻も大きな戦闘はなく、 デュアンの中の闇魔をシドの剣なりオパールなりで退治するという展開になりそうですね。 僧院の箱の封印が解かれた件が伏線として活きてくるとすれば、ズーニョとオルバも登場するでしょう。 あとデュアンとアニエスがオパールに会いにいくのならセシリアンヌに乗っていくのが速い訳ですが、 そうしないのであれば、ルルフェがセシリアンヌに乗って追いかけるのではないでしょうか。 そしてデュアンはルルフェに「なんで相談しなかったんだ!」って怒られるんです、うん。(2007/5/27)
デュアン・サーク 2−10 堕ちた勇者 下 タイトル デュアン・サークII 10 堕ちた勇者 (下)
初版 2007/11/25
ISBN 978-4-8402-4064-2
感想 (未読)

青の聖騎士伝説 タイトル LEGEND OF THE BLUE PALADIN 青の聖騎士伝説
初版 2002/ 3/ 5
ISBN 4-8402-2043-3
感想 いつも軽いものを書いていると「私はこういうものだって書ける」と言いたくなるのでしょう。 FQ&DSとはうってかわった抑え気味のストイックなファンタジーです。 電撃hpで連載開始と聞いた時には、おお長編シリーズになるのか、とときめいたものですが、 結局この単行本に収録されている分で一段落のようです。
デュアン・サークに登場するクレイ・ジュダは多くを語ることのない謎の多い人物ですが、 本作でその秘密が明かされるかというと、全然明かされません。相変わらず謎めいています。 まぁ、そこが彼の魅力の一つなんでしょうけれども、 できればもっと色々なエピソードを出して、彼の側面を少しずつ書いていって欲しいものです。 FQの外伝3冊分に10年掛かった作者ですから、かなり待たなければならないでしょうけれども。(笑)
でもさぁ、これで1800円はちょっとボリすぎじゃない? 紙を厚くして少ないページ数を誤魔化しているようにも見えるし。 2年もしたら文庫版が出てた、なんてことになったら怒りますよ。(^^;(2002/2/13)
青の聖騎士伝説 2 タイトル LAMENTATION OF THE EVIL SORCERER 青の聖騎士伝説II
初版 2005/ 9/30
ISBN 4-8402-3198-2
感想 アクションシーンがちょっと弱いものの、 普通にファンタジーとして読めば普通に面白いと思います。 グラシェラの設定はひとひねりしてありますし、主役クレイ・ジュダはあいも変わらず謎めいています。 このクレイ・ジュダの悠然とした性格によって作品全体がかなり良い味を出しているかも知れません。 通常のライトノベルではクレイ・ジュダのようなキャラを主役にするのは難しいと思います。 地味ですもん。でも、ハードカバー作品ならこの方がむしろ合っているような気がします。
しかしこの本(と青の聖騎士伝説の1巻)を目いっぱい楽しみたいのならば、 やはり「フォーチュン・クエスト(FQ)」「デュアン・サーク」を全巻読んでおくべきでしょう。 逆に「FQ」「デュアン」を目いっぱい楽しみたいのなら、この本を読んでおくべきです。 サヴァランにこんな若い時期があったのか!老けてるけど!とか、 闇魔が狙ってるのってデュアン?とか、レリウスってどうみてもあの行商人だよなぁとか、 とにかくファンサービスを堪能しましょう。 「FQ」「デュアン」ファンのための本ですね。(2005/10/29)

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