「ディバイデッド・フロント」の既刊情報&感想
著者 高瀬彼方 レーベル 角川スニーカー文庫

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ディバイデッド・フロント 1 隔離戦区の空の下 タイトル ディバイデッド・フロント1 隔離戦区の空の下
初版 2003/6/1
ISBN 4-04-429301-5
感想 実力がありながら知名度を上げるチャンスに恵まれない作家というのは沢山いると思いますが、 高瀬彼方もそういう一人でしょう。 「カラミティ・ナイト」の描写も凄かったけど、この「ディバイデッド・フロント」も鬼気迫るものがあります。 主人公、土岐英次のタイトロープを駆け抜けて行くような決死のアクションと、 ヒロイン宮沢香奈のどうにもならない行き詰まった心理描写、 どちらも賀東招二や秋山瑞人といった人気作家に勝るとも劣りません。 スニーカー文庫からほとんど注目されずに刊行されたというのが惜しいですね。 電撃文庫から出てたら話題作になった可能性が高いです、これは。
難点はファンタジーとしての必然性が感じられないことでしょう。設定に不可解な部分が多いです。 でもそんな欠点を補って余りあるパワーを、私はこの作品からもうらことができました。(2003/10/29)
ディバイデッド・フロント 2 僕らが戦う、その理由 タイトル ディバイデッド・フロント2 僕らが戦う、その理由
初版 2004/5/1
ISBN 4-04-429302-3
感想 燃えています。イコマ小隊が逆境の中で燃えています。玉川高島屋も燃えています。 炎の中、背筋も凍る戦慄の心理描写です。凄い。問答無用で圧倒されてしまいました。
高瀬彼方の心理描写と戦闘シーンの迫力、それにメッセージ性は ライトノベルス界では間違いなくトップレベルにあります。 ファンタジーとして平凡なことなど全く問題にならないほど、作者の書きたいことが強烈に伝わってきます。 絶望的な状況にありながら、いや絶望的な状況だからこそ必死に生きる英次や一流や香奈や彩の姿が鮮烈です。 人間というのはぬるま湯の中で腐ってしまうこともあるし、 追い詰められて自滅してしまうこともあるけれど、こんなに強くなれる可能性も持っているのかと感心してしまいました。
ああ、この作家は是非とも売れて欲しいなぁ。どうしたら知名度が上がるんでしょう。(2004/5/12)
ディバイデッド・フロント 3 この空と大地に誓う タイトル ディバイデッド・フロント3 この空と大地に誓う
初版 2005/3/1
ISBN 4-04-429303-1
感想 今回も無茶苦茶に熱いです。直球ど真ん中です。 この作者の書く凄まじいまでの心理描写、そこから伝わってくる熱いメッセージには脱帽です。 周囲の条件など問題ではない。他の人が何をやっているかなど知ったことではない。 自分は何ができるのか?自分は何をすべきなのか? それに向き合うことこそが大切なんだと、高瀬彼方は必死に語りかけてきます。 銃弾が飛び交う戦場を、血みどろになって這いずってでも教えに来てくれます。 そうだ!小説はこうでなくちゃ!
このシリーズは当初から全3巻の予定だったそうですが、無事、全力で掛け抜けました。 これをステップにまた新しいシリーズを出して欲しいところです。 「カラミティ・ナイト」だって続きを読みたいですしね。 これだけ内容のある作品を出していれば、いつかきっとブレイクする時が来ると思います。
角川スニーカーよ!この作家を手放すな!また高瀬彼方に本を出させてあげて!(2005/4/20)

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