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富士見ミステリーが太田忠司を引っ張ってくれば、
角川スニーカーは清涼院流水を連れて来ました。
そしてそれは正解だと思います。
専らミステリーを書いてきた人のほうがやっぱりトリックが上手いですし、
ファンタジーとミステリーを組み合わせることの難しさを分かっています。
敢えて言うなら、ちょっと理屈を前に出しすぎているかな?
ファンタジー作家の書くファンタジー+ミステリーがファンタジー的自己満足に陥りやすいように、
流水はミステリー的自己満足に陥りかけています。
なにか余りに理論的な輪郭を強調し過ぎて、色彩のない絵画を見ているようです。
でも、ファンタジー(というか仮想現実)とミステリーの融合は実に見事で、
特に種明かしには愕然としてしまいました。
これぞ、仮想現実でなければできないミステリーでしょう。
この人の作品を読むのは初めてなのですが、
ファンタジー作家でないにも関わらず、なぜファンタジーはファンタジーでなければならないのか、
必然性をちゃんと考えてくれていますね。
それが分かっただけで嬉しかったです。
あんまし商業的には売れていないようですが、
「キャラねっと」で「ファンタジー+ミステリー」は新たな段階に入ったと思います。
これに「ライト」が、1人称だとか横書きだとか、そんな見てくれではない本当の意味での「ライト」が加われば、
物凄い作品ができるはずです。
ライトノベルス界をあっと言わせるミステリー作品がもうすぐ登場するのではないか。そんな予感がします。(2002/11/16)
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