TOPヴァジラヤーナコース教学システム>内容

●ヴァジラヤーナコース● 教学システム教本(P.34〜P.36)

第四話(一九八九年四月二十五日 富士山総本部)

 修行には三つの道がある。その第一は小乗、ヒナヤーナ的な修行だし、第二は大乗、マハーヤーナ的な修行だし、第三はタントラ・ヴァジラヤーナ、秘密金剛乗的な修行である。そして、小乗・大乗・真言秘密金剛乗というね、この三つは下から順に激しくなっていく。
 この現世というものは末法の相を呈している。わたしの弟子である君たちは、もう十二時を過ぎたから昨日ということになるけども、昨日、わたしと一絡に都庁、そして文化庁へと行った。そこで、社会的に一応地位の保障されている役人の言葉、あるいは姿勢、これを見て何を感じただろうか。どうだ。
 この現象界、これは真理の時代、つまり正法の時代だと感じただろうか。それとも、教えがきちんと残っていて、ある程度みんな教えの実践を行なっているという像法の時代と感じただろうか。それとも法は廃れ、凡夫・外道はいっさい真埋を行なおうとしないという末法の世だと感じただろうか。どうだ。
(一同)末法です!
 ということは、正法・像法・末法という三つの法の移り変わりの中で、あなた方が成就し、済度するために考えなければならない点、正法の時代と末法の時代、どちらの方が真理は広めやすいと思うか。どうだ。
(一同)正法です。
 ではね、ここに一人の辟支仏の修行者がいて、ここに一人の多聞の修行者がいて、そして、この末法の世を救いたいと考えたと。救うことができると思うか、できないと思うか、どうだ。−−支という意味わかるかな。独覚だ、独覚。つまり小乗の悟りのことを表わしてるわけだけどね、どうだ。−−できないよね。だとしたら、救済を考えるならば、すべての、シッシャすべてがその道を歩くことは無理たけども、少なくとも一部の人間はどうだ、タントラ・ヴァジラヤーナの道を歩かなければ、真理の流布はできないと思わないか。どうだ。
(一同)はい!
 そして今日、わたしはタントラの教えにのっとって、彼らと話し、交渉した。君たちは今日、わたしの話といのものが理解できたよね、どうだ。
(一同)はい!
 そして、単に今の役所の方々は権力というものに屈していると。どうだこれは。
(一同)はい!
 では君たちに聞こう。もし真理がだ、権力につぶされるような事態になるとするならば、君たちはどうするか。どうだ。これはいろいろ意見があるだろう。君たちの、じゃあ、三つに分けよう。まず、真理のために戦うという一つの意見と、そしてそういうものから逃げるという意見と、それから真理を捨て去って、その世の中に迎合するという三つだ。どうだ。じゃあ、まず戦うという人はどれぐらいいるか。じゃ返事をしてごらん、戦うという人。
(一同)はい!!
 では、逃げるという人はどうだ。
(一同)……。
 一人もいないのか。では、もうつぶされたんだから現世へ帰って、現世にまみれるという人はどうだ。
(一同)……。
 うん。だとするならばだ、もっともっと、君たちは自覚を持たなければならない。何に対する自覚だと。自分は今生で解脱・悟りを目指すんだと。そして、もし真理を阻害するものがあるならば、それは打ち破っていかなければならないと。そのためには、自己を律し、そして与えられたワークに励み、それだけではなく、絶えず真理というものを意識し続けると。そして最も早い道で成就をすると。もし君たち一人一人がそれができるならば、わたしは日本そのものがオウム真埋教と変わる日は近いんじゃないかと、日本そのものが仏陀の国に変わる時というのは近いんじゃないかと、そう確信しています。
 今日、昨日一日行なわれたことをもう一度顧み、なぜグルはあのときああいう話し方をしたのかと、なぜグルはあのときああいう強い言葉を使ったのかと、なぜグルはあのとき柔らかい言葉を使ったのかということをもう一度思い浮かべ、そして相手の表情、あるいは反応を考えながら復習しなさい。それがね、君たちが三番目に通過しなければならないマハームドラーの成就と大いに関係のあることだということを理解した上でやりなさい。いいね。
(一同)はい!
 もう一度確認する。今の世は、今日君たちが見た、昨日君たちが見たように末法だ。そして末法に真理の灯明を照らし、正法の時代にすることは難しい。しかしわたしたちは、正法の時代を作り上げるために生まれてきてるんだ。それをよく理解し、実践しよう。いいね。
(一同)はい!


ヴァジラヤーナ教学TOPに戻る

TOPに戻る