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●ヴァジラヤーナコース● 教学システム教本(P.241〜P.247)

第三十七話(一九九三年四月十一日 大阪支部)

 この大阪支部道場、新しい道場は、わたしの功徳というよりも、この大阪支部道場の人たちの努力と、それから、信徒一人一人の功徳が解放された結果、起きている現象であると考えることができます。
 もともとこの大阪支部道場は、まあティローパ師をはじめとする多くの立派な成就者たちを輩出した、オウム真理教にとってかけがえのない支部です。で、この大阪支部道場の今後の発展は、今ここに集まっていらっしゃる方々が一人一人大いに功徳を積み、善行をなし、そして寂静・法則の修習を行なうというだけではなく、その信徒の方々を成就へ導き入れるために、ナローパ師、それからタントラヴァジリ師、ナーギタ正師等をはじめとするサマナの努力が必要であるということはいうまでもないでしょう。
 ここで一つ、「慈愛」について話をしたいと思います。一般的に慈愛というのは、ほんのりと包み込むような優しさという印象があるかもしれない。しかし、実際、それは本当の慈愛ではない。慈愛とは、相手のカルマを見切り、そしてそのカルマを徹底的に叩くことにより、そのカルマを落とし、未来永劫において下の世界へ生まれさせない−−だけではなく、この人間の世界へも生まれさせないようにし、長くて、そして平安で、至福に満ちた世界へと誘う、これこそが慈愛である。つまり、厳しさなきところに本当の意味の慈愛はないんだということを、サマナ一同、あるいは、先達の信徒一同考える必要があるときに来ているように思われる。
 というのは、わたしは五大エレメント、あるいはグルヨーガ等のエンパワーメントを行なうとき、痛切に感じることは、毎年毎年、エネルギーの質が悪化しているな、人間の心がどんどん三悪趣へ向かっているなという印象を強く受けます。これはまあ、もともとそのような方向に導き入れようとするある一群のものの考え方があり、それに無智なる魂が乗っかっているゆえの結果であることはいうまでもない。しかし、その無智なる魂を救済すること、これこそがまさにオウム真理教の使命であり、また、キリストの使命である、といわざるを得ない。ここで少し、この道場開きから離れて、未来の予言について、そして、わたしたちがどのように支部活動を行ない、どのように修行したらいいのかについて、話をしたいと思う。
 わたしは、昨年の終わりからいろいろな予言をなしてきた。
 そしてその主だったものの二つ、まず第一は、今の経済危機、つまり、株価の下落は必ずや二月、三月に上昇するであろう、と予言した。これは実際、三月に上昇を始め、そして、今はうなぎ上りに上昇していると。しかしこの経済の上昇は、日本経済、つまり日本人が登場しているわけではなく、外国のある有力な筋の投資家が投資をし、そして日本の経済界の投資家たちに投資させた後、一気にカネを引き上げる算段であると。つまりそのときに第二の経済ショックがこの日本には訪れるはずである。そしてそれは、致命的なダメージとなるであろう。
 この予言と、もう一つは、PKOについての予言である。つまり、「カンボジアに出兵というか、まあお手伝いというか、している日本人が必ず現地人に殺されたという報道がなされるはずである」と、これは三月に予言した。それが、実際四月になって成就してしまっていると。
 これらはすべて、第三次世界大戦、ハルマゲドンに向けての準備であることを認識しなければならない。そして、この日本がその勝つ側に組み入れられている計画であるとするならば、このハルマゲドンは、日本の領土を拡大することができる大きなチャンスであるという意味において、メリットの大きい戦争かもしれない。しかし、もし、負けるために計画されている戦争であるとするならば、あなた方の知人・友人等を含め、多くの人が犬死にをしなければならない結果となるであろう。
 そして当然、それは後者であるということができる。
 ではなぜ、後者であるといえるのか。通産省の調査によると、アメリカ対アジアに対する投資は、数年前アメリカが二、そしてアジアか一という比率であったと。ところが、ここ一、二年は、アジア二、アメリカ一となっていると。これは明らかに、経済的にアメリカから離れようとする傾向を示している。というより、そのように方向づけられているのである。そして、日本はアジアの王として立ち、アジアの軍勢を引き連れ、そしてハルマゲドンに突っ込むと。
 では、ここで使われる兵器はどういう兵器だろうか。はたして原爆だろうか。それとも生物兵器だろうか。それとも化学兵器であろうか。つまり化学兵器であろうか。つまりA‐B‐Cと呼ばれる兵器だね。それとも、Tと呼ばれるトキシン、つまり毒素兵器だろうかと。
 −−否であると。
 まず、ロシアの使う兵器は何かというと、これは「恒星反射砲」と呼ばれるものである。つまり、太陽光線を三キロ四方の鏡に集中させ、実際は三キロ以上の大きな鏡を打ち上げる可能性があるが、その熱エネルギーを集中的に放射すると。これによって、大地が火の海と化すことは間違いない。
 一方、それに対し、アメリカはどのような兵器を使うのかと。これは、SDI計画にも関係していることだが、使われる兵器は「プラズマ衛星反射砲」であると。「プラズマ衛星反射砲」とは何かと。この、地球の周りにたくさん存在する衛星、この衛星を鏡とし、そしてアメリカから強烈なマイクロ波を発信すると。そしてそのマイクロ波の発信は、いくつかのマイクロ波の交点の部分で強烈なプラズマが生じると。それによって焼き尽くされてしまうのである。
 実際問題、湾岸戦争においてイラク人は十万人死んだといわれてるが、死体は八千死体しかなかったと。これは、残り九万二千死体のすべてがプラズマによって完全消滅したのである。では、なぜプラズマによって完全消滅するのかと。プラズマは、まあある程度の電波の強度をコントロールすることにより、温度を自由にコントロールできると。そして、その最高温度はだいたい五万度といわれていると。で、いったいわたしたちの肉体を構成している要素、これは何千度ぐらいまでもつのかと。せいぜいが三千度である。つまり、三千度以上になった場合、わたしたちは完全に蒸発し、消えてしまうということになる。
 ではなぜ、この考え方についてわたしは賛成の立場をとっているのかと。実はわたしは、この第三次世界大戦で使われる兵器の最終兵器の一つが、このマイクロ波による「プラズマ衛星反射砲」であると考えていた。それからもう一つは「恒星反射砲」であると考えていた。ところがこれは、ロシアによって成就し、そしてアメリカによって成就していると。
 ではいったい日本は、どのような再軍備ができるのかと。せいぜいが、核、つまりA兵器であると。確かに、この核爆弾は一時的に多くの被害を与えることはできるというメリットはある。しかし、その核が打ち上げられた瞬間、この地球の周りに飛び交っている衛星がその位置を正確に認識し、そしてそれに対して−−先程述べたプラズマでもいいし、あるいは太陽光線でもいいが−−それを照射することにより、あっさりと消滅してしまうという事実があると。
 そして、現にエリツィン大統領は、アメリカのクリントン大統領に対して、五十キロ先の核爆弾をプラズマによって消滅するというね、実験を共同研究しないかという提案を持ちかけている。これらは、すでにアメリカがそれだけの技術を有し、そしてロシアがその技術を欲しがっていることを表わしていると見るべきである。つまり、第三次世界大戦は、第二次世界大戦のスケールと全く違うのだということを認識しなければならない。  そこには善・悪ではなく力あるものが勝利する、つまり動物的構造が有しているといわざるを得ない。
 もともと人間と動物の関係を検討してみよう。この人間と動物の関係は、まず食べ物、つまり相手を殺す、食べるといった行為や、あるいはセックス、あるいは周りを歩き回るという楽しみだね、このような楽しみ、あるいは鳥などはいろいろさえずるという、歌う楽しみ等の楽しみの経験をしている間、人間は四つんばいから立ち、そして、神々の一つの要素である火というものを手に入れた。
 つまり何を言いたいかというと、精進のたまものによって火を手に入れたと考えるならば、この人間における格差を設けるためには、怠惰な民と、それから、その怠惰さを完全に超越した優秀な民との二分化をする必要があると。いや、この言い方は実際正しくない。もう、もともと二分化されているんだと見るべきである。
 ではその二分化されている魂の上位の魂を何と呼ぶのかと。これはユダヤであると。ではなぜ彼らは優秀なのかと。『旧約聖書』を見ると、彼らの系譜は、愛欲神から意識堕落天へ落ち、そしてこの人間界へ来たことになっている。ということは、彼らが明らかに神々の系譜であることは間違いない。しかし彼らに、偉大なる四無量心があるかどうかは別である。
 彼らは当然、この人間の世界を統治するためにはどのように考えるか。それは別種の魂、つまり、粗雑な、愚鈍な、欲望多き魂は、そのような情報を与え、そして愚鈍にし、支配することが最もいいんだと考えるであろう。それが今のこの状況である。  わたしたちに提供されるものは何か。それはセックス、スポーツ、食い物、ね。あるいは、個人主義という嫌悪、これが与えられるにすぎないと。そしてその総集編として、つまり完全に人間の中に二つのジャンルを作る−−神々の要素を有する者と、それから、そうでなく三悪趣の要素を有する者の二つを完全に区分するために、今回のハルマゲドンは生じるのである。
 では、力なき民である、わたしたちはどのようにしたらいいのかと。もちろん、力を有し、そして対決することが最もよかろう。しかし、それがもしかなわないとするならば、わたしたちは、わたしたちの持っているもう一つの素晴らしさ、つまり、彼らの有している意識堕落天の要素より、より高い神聖世界への道を歩み、そしてそれを具足すれば、彼らの計画から脱却し、救済される魂ということになる。
 では、その形状界へ至るための法則はあるのかと。それは当然、わたしの説き示す「六つの極限」がそうであり、それから「三十七の実践」、これがそうであり、ね、それから日々伝授されているプラーナーヤーマ、あるいは五根五力セミナーといったいろいろな瞑想体系がすべて、この神聖世界への道であると考えることができる。したがってあなた方は、あなた方が与えられたメニューをしっかりこなすだけで、あなた方は救済される可能性があるのである。
 ではその可能性についてこれから検討しよう。
 まず、先程も述べたプラズマを発生する場合、それはマイクロ波という徴細なね、周波数、ものすごく短い周波数の電波によって高熱が発生すると。実を言うとこれはわたしたちのチァクラにあるイダー、ピンガラの、例えばムーラダーラ、スヴァディスターナ、マニプーラと上がっていくわけだが、徐々に徐々に波長は短くなると。そして最終的にアージュニァー・チァクラに至ったとき、わたしたちはプラズマ現象を生じさせることができると。これは、静電気的な形で現われることが多い。
 このプラズマ化現象が生じたとき、わたしたちは外界からプロテクトされる要素が非常に強くなると。そして、外的なプラズマの影響が体に浸透するとき、逆にそれをエネルギーとして受け、そしてそれによってわたしたちは逆にエネルギッシュになることができるんだということを認識した場合、わたしたちが日々しっかりと修行することはいかに大きな利益があるのかを認識できるはずである。
 では、「反射恒星砲」についてはどうであろうかと。これはものすごい火元素であるから、一見は耐えられないかもしれない。しかし、例えば仮に焼けたとして、そのときの心のショックの状態はどうかというと、これはロシアテレビでも説明しているとおり、成就者とそれから非成就者とでは呼吸数・心拍数は違うと。つまり成就者であればあるほど、高い成就をしていればしているほど、その影響を受けないという結果が出ている。
 これは何を意味するのか。つまり臨終のとき、正しい念を持って、正しい記憶修習を持って輪廻転生できることを意味している。つまり、人間はいずれ死ぬわけだから、その死ぬ段階において心を統一し、そして自分自身が今どのような状況に置かれてるか、どのようなバルドがそこで生じるのか、そしてどのようなバルドを選べばわたしたちは高い世界に行けるのか、ということをしっかりと認識できる土台ができ上がるということである。
 このような点から考えると、わたしたちが修行し、そして高い世界へ至ろうと絶えず努力し続けることは、ハルマゲドンが起きようが起きまいが、わたしたちに利益になるということはいうまでもない。それは、わたしたちが必ず死ぬからである。
 したがって、結論としては、とにかく修行しよう。徹底的に修行しよう。そして、もういっさいけがれたデータは捨断する。このけがれたデータに乗っかるがゆえに、この日本はボロボロになったではないかと。
 もともと、オウム真理教が叩かれても平気な教団であり、それから、このようなバブル経済が崩壊しても安定している理由というのは、わたしの運営方針にあると。わたしは教団が発足して以来、いっさい教団についての借金をしていないと。ではなくて、ある、つまり与えられた部分だけで満足し、その与えられた部分をすべて救済に使い、そしてこのような教団形成をしてきたと。そしてこの方針が変わらない限り、つまり、わたしの思考の中にバブルの発想がない限り、オウム真理教は必ずや拡大し続けるであろう。−−もちろん、第三次世界大戦がない、と規定するならばだ。
 第三次世界大戦がある場合、わたしが、予言されたキリストであるとするならば、逆に、この第三次世界大戦は、わたしにとって、それからオウム真理教にとって、飛躍の、つまりジャンプ台となるに違いない。この結果については、神々のみぞ知ると、真理勝者のみぞ知るということになる。
 したがって、結論。わたしたちの形成しているバルドが、あるいは五蘊が解放される、これが未来であると。つまり、自分の五蘊について自信があるならば、自分のなしてきたことに対して自信があるならば、未来がいかなる状況であろうとも、それは利益であると考えるべきである。
 例えば、わたしが今から三日後、死んだとしよう−−これは仮定だよ−−この、三日後死んだとしても、わたしに悔いは残らないであろう。それは、わたしが人類に尽くした、その見返りとしてこの肉体を捨てさせてもらえるんだと。また新しい肉体を得るか、あるいは空に還元するかはそのときのわたしの本質が決めることであるが、死そのものはわたしにとって決してマイナスでないとわたしは考える。このような認識にあなた方がもし立てるとするならば、あなた方はハルマゲドンが起きようが、あるいは死が来ようが、必ずや幸福な魂の歩みをとることができるであろう。
 まあいずれにしろ、この素晴らしい新大阪支部道場が開設できて、わたしも大変うれしいし、それからシヴァ大神、すべての真理勝者方、すべてのタントラヤーナ、すべてのヴァジラヤーナの神々が、喜んでいらっしゃることは間違いない。今日この日を境に、よりいっそうしっかりと修行しましょう。いいね。



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