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●ヴァジラヤーナコース● 教学システム教本(P.227〜P.229)

第三十四話(一九九三年四月八日 広島支部)

 一九九三年は、激動の年であるということができます。それは例えば、九二年のバブル経済の崩壊、そしてモザンビークに対するPKO、つまり出兵と。これらのことに加え、昨年の終わりにわたしが予言したとおり、今年の三月から株価の上昇と。そして、一時二万円台を突破したと。この二万円台を突破した内容は、次に必ず、また株価の暴落、そして日本経済からの大きな金額の撤収という構造により、日本経済が全く闇の状態に至ることを示しています。
 この闇の経済状態に対してわたしたちはどのように対処したらいいのか。それは、できるだけ銀行に預けることなく、そして借金を持たないで確定させると。そして、コツコツコツコツとした生き方をすると。このような生き方をすれば、一年、二年、三年といった短い期間における社会的安定というものを保つことはできるでしょう。
 しかし、この、もともと闇の経済というのは、例えば、日本経済を崩壊させることによって自衛隊に対する入隊を促進するとか、あるいは、いろいろな企業が崩壊することによって大手企業−−例えば、三井や三菱、住友といった財閥系の企業−−がどんどんその勢力範囲を広げているとかいうような軍国主義体制への移行をしていることは間違いない。
 わたしは軍国主義を悪いとはいわない。なぜならば、戦うときは戦わなければならないからだ。しかし、弱い軍隊を有するのは危険であるし、それは悪いことであるといえます。なぜかというと、もし弱い軍隊で強い軍隊と戦った場合、それは、その軍隊だけが滅びるのではなく、国家そのものが滅びてしまうからである。まあもちろん、日本という国が滅びてもいいと考えるのならば、それはそれでもいいと思います。
 まあいずれにしろ、これらの流れに対して、わたしたちはどのように対処したらいいのかと。それは、個人としては、必ず解脱を果たすべきであると。
 例えば、解脱するということは、静電場が生じる。あるいは、非常にショックに強くなると。例えば、最も新しい実験では、五○度のお湯に成就者と非成就者が手を突っ込んでみると。その場合、心拍数および呼吸の回数に完壁な開きがあったと。これは何を意味するかというと、この五○度のお湯に対する、つまり刺激に対する心の働きが、成就者と非成就者では違うんだっていうことを表わしているわけだね。
 まあこのほかに、しっかりと修行することによって、例えば、百キロ以上の車で突っ込んだとして、その車が大破するような状態であってもかすり傷一つ負わないとかいう現象は起きているし、それから、それだけではなくて、酸素の消費その他を見てもわかるとおり、成就者と非成就者では違うと。
 とするならば、早くまず成就をすべきであると。そして、いかなる現象が起きようとも、そのショックに対して耐え、そして、自分自身が行かなければならない世界に対して、しっかり行けるようにする。つまり、死の準備をする必要があるんだということだね。もちろん、これらの大きな危急をいっさい回避できないかといったら、できないことはないが、それは非常に至難の技だと思います。
 したがって、信徒としてなさなければならないこと、それは何はさておき修行すると。何はさておき教学すると。何はさておき瞑想すると。なぜ瞑想しなければならないのかと。それは、いずれ死ななければならないからであると。
 そして、この九三年から二○○○年にかけてのハルマゲドンは必ず起こるし、そしてその、起こることに対する準備をしている者が勝利するんだということを認識する必要があると。まあ、このようなわたしが話をしたとしても、「いや本当にハルマゲドンは起きるんだろうか?」と、ね。あるいは、「何となく、自分は、大丈夫そうだ」とか、考えるかもしれない。
 しかし例えば、近ごろでは多くの、経済の予想をしている人がね、「この状態は一九二九年の世界大恐慌と似ているんだ」と、「そして、このままいくと必ず、第三次世界大戦になりますよ」と言っているんだよ。そして、同じように宗教家であるわたしも、「必ずや、このまま行くと第三次世界大戦、つまり、ハルマゲドンになりますよ」と言っていると。そして、君たちはわたしの予言を見たらわかるとおり、確実に、予言は成就していっていると。そしてまあそうだね、この一ドル一○○円ぐらいのときに、本当の意味での軍事体制が日本に敷かれ、そしていよいよ、キナ臭い雰囲気が現われ出すと見ていいだろう。
 したがって君たちは、そのような意味においては、非常に恵まれた、幸福な魂であるということはできます。なぜかというと、幸福な魂であるがゆえに、前もって現象を察知できると。前もって現象を察知できるがゆえに準備できると。準備できるがゆえに、この生成のバルド、つまり生きているという中間状態を超え、そして、ひょっとしたニルヴァーナに入れるかもしれないと。あるいは修行次第によっては神聖世界へ至ることができるだろう。あるいは愛欲神の神々の状態へ至ることができるだろうと。あるいは意識堕落天の神々の状態へ至ることができるだろう。あるいは、まかり間違っても人間だと、ね。そのようになるように全力で修行しましょう。いいね。
 人は死ぬ。必ず死ぬ。絶対死ぬ。死は避けられない。したがって、その避けられない死を逆手に利用し、幸福な転生をしようじゃないか。いいね。


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