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●ヴァジラヤーナコース● 教学システム教本(P.186〜P.189)

第二十八話(一九九二年十二月十八日 松本支部)

 現代は、まさに世紀末である。この世紀未という意味は、一九九○年代を迎えたという意味ではない。例えば、ノストラダムスの予言詩の中にこのような詩がある。それは司法官が乱れ、そして宗教家が乱れると。この司法官が乱れとは、例えば裁判が正、あるいは邪というものの判定を正しくできなくなり、世の中に迎合し、そして力の強いものに巻かれる時代、それと同時に宗教か本来持っている、宗教の特性である人々を真に苦悩から解放するという役割を果たさないという意味である。まさに現代はその時代である。そしてこれは、今がその時代であり、そしてその成就は何を意味するかというと、わたしたちの近い未来において大いなる裁きが訪れることを予言している。
 この松本支部道場は、初めはこの道場の約三倍ぐらいの大きさの道場ができる予定であった。しかし、地主、それから絡んだ不動産会社、そして裁判所、これらが一蓮托生となり、平気で嘘をつき、そしてそれによって今の道場の大きさとなったと。また水についても同じで、松本市はこの松本支部道場に、上水道、つまり飲み水を引くことを許さず、また下水道においても社会的圧力に負け、何とか下水道を設置することは目をつむったわけだが、実際問題として普通の状態で許可したわけではない。
 しかし、これらの現象は、別の見方をすれば大変ありがたいことといわざるを得ない。それはなぜかというと、例えばある化学変化を起こす場合、その化学変化を起こす場合には二つの条件が必要となる。一つは熱であり、一つは圧力である。また外的条件においては、触媒というものが必要となると。この三つをそれぞれ検討した場合、まず触媒はグル、あるいは真理の教えというものかそれを果たし、そして熱はその中で生活している、つまり真理を実践している人たちが大いに功徳を積むこと、そして外的圧力とは、いうまでもなく社会の理不尽な圧力であると。
 これらの圧力・熱・触媒という三つの力によって、普通では考えられないような化学変化が起き、新しい物質が生成される。まさにこれはわたしたちが、このけがれた人間社会から出離し、脱出し、解脱し悟るためのプロセスであるといわざるを得ない。
 そのような意味において、この社会的な圧力というものは、修行者の目から見ると大変ありがたいものであるということができる。
 しかし、これは修行者側から見た内容であって、これがもし逆にその圧力を加えている側から見た場合、どのような現象になるのかを考えると、わたしは恐怖のために身のすくむ思いである。
 わたしはこのような予言を九二年に行なった。それは、神々の怒りが増すであろうということが一つと、そしてもう一つは宗教間の戦いが激しくなると。そのバックは、つまりその戦いを挑ませているものは何かというと、キリスト教、別の言い方をするならばフリーメーソンによるユダヤ教であると。
 一九九二年の何といっても大きな現象の一つは大津波であると。この大津波で約千五百人ぐらいの人が行方不明になり、そしてそれによってマグニチュードも、史上最大といわれる数字を出したと聞いている。この他インドにおいては、ヒンドゥー教とイスラム教の対決により、千人以上の人が死んで多くの逮捕者が出たと。これはまさに予言の成就といわざるを得ない。
 また、オウム真理教の世界に発している「エウアンゲリオン・テス・バシレイアス」、つまり御国の福音の反応も徐々に大きくなり、すでに世界から五百通以上の人の感想の手紙が教団に寄せられている。そして、世界五十力国以上の人が、このオウム真理教の世界放送、御国の福音を聞いていることが証明されている。これらはすべて予言の成就である。
 ところでイエス・キリストは、予言どおり登場し、そして予言どおり十字架に架けられ、その役割を果たし逝った。また、サキャ神賢の時代、サキャ神賢は周りの疑念と闘いながら、そして晩年は王を超える王としてインドに君臨し、法則を説き明かし、そして役割を果たし逝った。また、マホメットは、自分の神からの啓示を受け、そしてそれとともにいったん宗教的戦いに破れ、そして聖戦により、今では世界の約三分の一の信徒を獲得している大教団を形成している。彼らはすべて、予言に述べられた、予言上登場しなければならない人物である。
 では、オウム真理教の役割とはいったい何か。それは、この地球のすべての魂を救済することが予言されている教団である。したがって、キリスト教に述べられている予言、ノストラダムスに述べられている予言、あるいは仏教に述べられている予言、これらを一つ一つ確実に成就させていっている。政治、司法、マスコミという三つの圧力に対してじっと耐えながら、先程述べたとおり個々の内なる変化を誘発させつつ、オウム真理教は少しずつ世紀末、つまり二○○○年に向けて進んでいるわけである。
 そのような意味において、この松本支部道場の建設の完成は、わたしたちに大きな一つの証明を与えてくれたということができる。それは、いかに圧力が加わろうとも真理の教えは最後には勝つと。そして、この真理の殿堂が、真理の伝道、つまり伝え宣べるための準備を確実に行ない、この殿堂から多くの真理の法則が発され、そして、それにより多くの松本の人、あるいは多くの長野県の人たちが救済される。
 当然、法則のスタートは苦難に満ちなければならない。それは、この世の中がマーラ、つまり悪魔の支配に完全に侵されているからである。そして、わたしたちは着実に一歩一歩、真理の足跡をこの地球に刻み続けている。これらの法則の普及は、九三年の後半、特に十月以降急激に新しい変化をもたらすはずである。それは、オウム真理教の大いなる発展ということかできる。
 わたしは数々の予言をした。これは、教団についてもそうである。そして、例えばすでにオーケストラ−−このオーケストラというのは今のNHK交響楽団とね、同じぐらいのレベルのものがすでにロシアにでき上がり、これは三月から公演かスタートするわけだが−−この具足。それから先程述べたラジオにおける世界放送の具足。それから日本向け放送についても、今まで七二○キロヘルツで入りづらかったものが、一四七六キロヘルツで、しかも、中波のね、三時間連続で一月一日からスタートすると。そして、ロシア国内においては三十分間の毎週のテレビ放送、および二億二千万人に対する一日五十分のラジオ放送と。
 そして、これらの具足は次にわたしたちに大きな予言の成就を約束させている。それは、最終的にはこの地球そのものが、真理の実践を土台とした大いなる光り輝く生命を有する国に変わるということである。そして、その予言の成就のために、わたしたちは全力を尽くさなければならない。そのターニングポイントば一九九三年十月ということになる。
 つまり、この一九九三年十月以降オウム真理教の教団そのものが、これは信徒数および質を含めて飛躍的に発展するであろう。それは、今の例えば十倍とか二十倍とかいわれるような数字ではなく、劇的な変化を遂げるはずである。
 しかし、その変化を遂げる前に、わたしたちはそれらの人々を導く準備をする必要がある。それは、わたしたちは大きな功徳を積み、奉仕をし、戒を守り、忍辱の具足をし、そして自分自身の善法の増大と悪法の捨断・教学・瞑想・サマディ・智慧への到達・悟り、そして解脱である。これらをしっかりと具足し、そして、一人一人に対して真剣に真理の法則の流布を行なうならば間違いなくこの予言も成就し、地球そのものが、わたしたちがまだ生きている間に、いやもっともっと早い時期に真理の惑星へと変わるはずである。
 その大きなきっかけの一つとして、この松本支部道場が活用されることを祈りたいと思う。


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