教団ビデオシナリオ(Part2 ヴァジラヤーナの実践のためには帰依と供養が必要だ)シナリオ紹介



Part2 ヴァジラヤーナの実践のためには帰依と供養が必要だ 公平−−−もしもオウム真理教から尊師がいなくなってしまったら、どうなると思う? 真理子−−尊師のいないオウム真理教なんて、成立しないんじゃないの。 公平−−−そうだよね。ポクたちをこの苦しみの世界から脱却させてくれるただ一つの      魂、そして高い世界に導いてくれるただ一つの魂。それが尊師なんだ。 真理子−−そんなことわかってるわよ。わたしだってちゃんと教学してるわ。 公平−−−いや、わかってないと思うな。ただ一つの魂ってことが。      ポクもそうだけど、グルしか頼る人はいないんだっていう最も大切な点が      認識できてないんじゃないかな。 真理子−−そう言われてみれば、そうよね。認識が甘いわよね。      尊師しかわたしたちを解脱や悟りに導いてくれる魂はいない。      しっかりと心に刻みつけなきゃ。 公平−−−そうだろ? ポクもホント、今まであんまり意識できなかったけど、オウム      真理教がヴァジラヤーナの時代に入って、これは帰依の心が弱いなって、      強烈に感じ姶めたんだ。 真理子−−正直言って、ちょっと尻込みしちゃうの。ヴァジラヤーナって、激しい教      えだから。 公平−−−でも、破滅まで時間との戦いだから、激しい実践をしなくちゃ、救済は絶       対に間に合わないだろ? 真理子−−97年ハルマゲドン。それまでに急いで救済を進める必要があるってわけね。
公平−−−だから激しい教え、激しい実践であって当然なんだ。心のレベルに合わせ      て三乗を選択するんじゃなくて、グルが現在説き示してらっしゃる現状に      合った法則に、心の方を合わせていくべきだと思うよ。      そのときに、帰依の心が揺らいだら、激しし教え、激しい実践についてい      けなくなる。      ボクたちが一番大切にしなければならないのは、グルに対する帰依を培い      続けることなんだ。このごろ考えてるのは、そのことばっかり。 真理子−−帰依って、どうやったら培えるんだろう。 公平−−−やっぱり法則に対する理解が土台となると思うよ。教学だね。      人間って、動物と違って、頭で理解しなきゃ心も体も動かない部分って相      当大さいと思うんだ。つまり納得しないと動けないんだよ。 真理子−−自分を深く納得させていくためには、教学によって理論的背景をがっちり       と固めるってことね。 公平−−−それから、それにのっとって思索することかな。普段何を考えているかに      よって、いざというときの行動が規定されてしまうからね。普段から法則      を土台として思索していないと知識だけに終わってしまうような気がする      んだ。つまり実践まで至らないんじゃないかな。 真理子−−教学や思索以外に何があるのかしら? 公平−−−やっぱり、すべてを捨てることじゃないかな。グルにすべてを委ねるって      ことじゃないかな。 真理子−−でも、すべてを捨てるって、難しいんじゃないの? 公平−−−その捨てるっていうのは、トランプのポーカーゲームみたいなものなんだ。
     悪いカードを捨てなきゃ、いいカードは来ない。      つまりボクたちのけがれた五つの構成要素、形状-容姿・感覚・表象・経験      の構成・識別、これらを放棄して初めて、神々の身体、神々の意識、神々      の智慧、そして神通を得ることができるんだ。 真理子−−論理的でわかりやすいわ。すべてを捨てたときにすべてを得るのよね。 公平−−−そうなんだ。だからグルにすべてを捧げてしまうことが修行を最も早く進      め、最も早く解脱・悟りに到達する道なんだ。      すべてってことは、財は無論のこと、労力、時間、自分が培ってきた観念      まで含めて、自分が供養することができる、すべてのものを指す。 真理子−−わたしもけっこう贅沢してるから、反省しなくちゃ。もっと切り詰めれば、      もっとお布施ができるのに、適当なところで妥協しちゃうのよね。自分で      もなさけないわ。 公平−−−今日から改めればいいんだよ。布施って徹底してやると、気持ちいいよ。      物や財産は、あるからなくなるわけで、所有することによって、それだけ      心配事が増えるだけだと思うな。 真理子−−自分の持っている財産なんて、自分の貧りの心が形になったものよね。      生活に必要な最低限のものを除いて、本質的に必要なものじゃないし、そ      れを供養することによって救済計画が少しでも進むならば、こんなにうれ      しいことはないって思うの。 公平−−−死ぬときに持っていけないものなんて、本質的に所有しようったって不可      能なんだ。必要最低限のものを残して、全部供養してしまった方がスッキ      リするよ。 真理子−−でも、自分の観念をグルに差し出すっていうのは、一番難しいんじゃない      かな。その観念が煩悩そのものなわけだし。自分の観念がすべてグルに供      養できたら、心においてグルと合一できるような気がずる。 公平−−−そうなったら最高だね。とにかく、今できる最高の帰依を培い続けること      が、早くその境地に到達できる道じゃないかな。 真理子−−帰依は実践でしょ。だったら今グルが意思してらっしゃること、つまり自      分に与えられた課題を全力で実践することが帰依を培うことになるのよね。 公平−−−今のグルの意思。それはやっぱり導きじゃないかな。      早く多くの人を救済しなきゃいけないんだ。自分と縁のある魂をすべて導      くぐらいの意気込みがないとね。



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