今日は現代宗教論ということですが、私は、宗教の専門家ではありませんし、宗教について専門的に学んだことは一度もありません。大学も法学部でしたし。
 ただ、考えてみますと、たとえば、他の授業でも、まあ、経営学部なんかが特にそうでしょうが、実社会で活躍する人が、特別ゲストとして、その日一日の授業をまかされて、実社会での経験を語ることだってあるわけで、まあ、そういう意味では、私が出てきても意義があるのでは、と思っています。
 で、私は何故ここで話してるかというと、まあ私は学問の対極というのか、学問の世界から一番離れてて、それどころか既成学問から一番嫌われそうな世界の住民代表として、おそらくやってきたものだと思います。現代宗教論というよりは、現代風俗論や現代文化論にふさわしい人間、といった感じでしょうか。
 そういえば、この授業の掲示板で、私のことを「斯界の大物」などと書かれてましたけど、ま、大物かどうかは知りませんですが、おそらく出版物に、インタビューを含めて、10回くらいは紹介されてるかと思います。
 ただし、それは、宗教関係の本ではなく、「裏インターネットの世界」の類の本とかでありまして、例えば、エロサイトとか、ハッカー・クラッカーのサイト、死体画像サイト、ロリコンサイトと同じように、見てはいけないといいますか、ケシカラんサイトの一つとして、紹介されるのが常であります。
 で、それでは私のホームページとは何か、といいますか、わたしは何をやったためにここで話すことになったかという話になります。
 私は、そうですね、最近は死語になりつつありますが、マスコミ用語を使えば、オウマーと呼ばれる人間に該当するかと思います。で、オウマーとは何かといいますと----そうですねえ、言い出したのは、当時「SPA!」という雑誌で、吉田千穂さんという人が、マハーチーホとか言って、その言葉を使いだしたそうですが----例の地下鉄サリン事件報道が盛んな当時、上祐さんの追っかけをしたり、当時「サティアンショップ」というオウム真理教のグッズ、例の「わたしはやってない」って歌とか、そんなものを売ってる店があって、そういう店に行っては、下らない歌を買ったり、今、皆さんが見たような、異常に美化された尊師が空を飛んだり、沢山の殺人鬼がとんでもなく美化されて出てくるアニメビデオを買っては、家で鑑賞してニタニタしているといったような人種で、当時のマスコミに、「ああいう店でお買い物する奴は、サリン事件に荷担したも同じ」とか言われて、それを言われた自分としても、「その人達の批判は実に適切だなあ」と思っているのですが、まあ、そういった人物でございます。
 そうですね、いわゆる共産党シンパですと、まあ、「共産党に入る意思はないが、共産党の日常活動は素晴らしい」とか、「共産主義には反対だけど、共産党の言ってる事は正しいから、応援してあげよう、カンパしてあげよう」みたいな、まあ共産党の延長上にいる訳ですけれど、オウマーの場合は、別に「サリンは間違ってるけど、修行する姿勢は素晴らしい」とか、「オウムに入る勇気はないけど、まあ、やってることはストイックだから応援しよう、カンパしよう」という訳ではなく、まあ、グッズを買って殺人集団の資金援助をしているのは事実ですが、むしろ、オウムが犯罪集団だから素晴らしいのであり、よってそんな無差別殺人集団に入る意思なんかさらさらないという、まあ、確かに実に、ある意味では、信徒よりも悪質な、まさに不謹慎そのものの人間なわけです。

 では、何故、そのような鬼畜な事を始めたかというと、まあ、そこまでやらせた一つには、当時のマスコミ報道とかに疑問というのか、怒りというのか、そういう部分があったから、という気がします。
 1995年3月20日、地下鉄サリン事件が起きたのですが、その頃テレビ見てまして、実は私、面白くてとてもワクワクしてました。
 しかし、どうもマスコミに出てくる人達を見ていると、やたら正義面して、「被害者感情がどうのこの」「坂本弁護士がどうのこうの」ばかり言っています。
 所詮、自分にとって関係ない事件なんて、ある意味では娯楽なんだから、「何を正義面してるんだ」と、どうも偽善のにおいを感じて仕方がなかった。まあ、勿論、自分が被害者だったら、そんな事は絶対に言わないで、怒り狂いますけど、ね。

 でもです。例えば、「『オウムならば別件逮捕もOK』と言ってるが、別件で逮捕されたのが左翼的市民団体だったら間違いなく大騒ぎするような連中が、オウムの時だけは、どうして『別件逮捕がOK』と言えるのか。」-----実際に誰が左翼で誰が共産党だなんて、それほど考えてなかったんですけど---とか、「『別件逮捕OK』って言ってた人間が、破防法になると、あんなにヒステリックにオウム反対を叫んでた連中----それこそ、江川紹子さんとか----が、どうして突如反対するのか」とか、まあ、当時のマスコミを見てると、偽善的に見えて偽善的に見えて、どんどんオウムの味方をしたくなっちゃう。
 それと、特に不愉快だったのが、坂本弁護士の報道。連日のように、最初に「一年生になったら」をかけて、例のおかあさん----さちよさんが出てきて、「龍ぼうがいつ戻ってきても良いように、小学校の入学式に着て行くためのブレザーをあつらえた」とか、「いつか龍ぼうが戻ってくるような気がして、ランドセルが捨てられない」とか。だいたい、なんで彼だけ大げさに。仮谷さんだって殺されてるのに。
 で、しかも、何か都子さんがボランティアに熱心だったとか、それに比べて麻原は他人を踏みつけて自分の欲望を満たそうとした----まあ、「他人を踏みつけて自分の欲望を満たそうとした」のは、全くその通りなんですけど。----しかし、人間ってそういうものなのかと。だいたい、半盲(これは差別語なのかな。だったらゴメンナサイ)で幼い頃から親から間引き(これも差別語かな)された人間の気持ちだってあるわけだし。
 で、何か、坂本堤と麻原が議論したときに、「他人を不幸にする権利はない」と言ったそうだが、麻原に「他人を不幸にする権利はない」って言ったって、麻原は「自分以外みんな不幸になれば良い」と思ってるに決まってるし。
 どう考えても、あの頃の反オウム論壇の言ってることは安っぽく思えた。だから、「かたや坂本的な素晴らしい生き方ががあって、かたや麻原のようなケシからん生き方がある」なんて単純な報道----少なくとも、私にはそうとしか思えなかったし、今でもそう思ってます----は納得できなかった。坂本にだって、麻原の心があるはずだ。ただ単に、それを実行しないだけで。

 それと、要するに、俺は尊師みたいにやってみたいのでは、と。バンバン地下鉄にサリン撒いて、それも自分は手を汚さず、騙して出家させた一流大卒のエリートにやらせて、そうすればサリンを吸った人も死にますし、撒いたエリートも死刑になったり一生を台無しになりますから、一挙に両者を不幸におとしいれる事ができる。
 で、騙したエリートが一生懸命殺人をしている間に、自分は若くてかわいいサマナといいことしてる、まあ、分かりやすく言えば、とっかえひっかえSEXしまくってる。
 で、より殺したり、より快適に性欲を処理するために、薬物を使ったり、電波を流したりして、まあ実験の途中過程で記憶がなくなったり廃人になっても、代わりはいくらでもいる訳だし、使いものにならなくなったのは、そんなのはレンジでチン、ポアすれば良い。
 ここにいる女性の方には申し訳ないのですが、男性の方は、サリン撒かせるのはともかく、少なくとも、SEXし放題の方は憧れるでしょう。憧れませんですか? 本当は憧れてるだろう、嘘つけ。
 だから、当時のテレビを見てて、坂本堤がいかに献身的だとか、坂本都子が大学時代にボランティアをやってて素晴らしいとか、それに比べて麻原は自分の欲望のために他人を利用して、なんて報道を見る毎にヘドが出て、ますますオウムを応援したくなる(笑)。
 しかも、当時は割と浅野健一とかの言ってることも一理あると思ってましたので、「相手がオウムだったら悪口を言えばそれでいいんか」と。

 当時の私としては、そんな事を考えて、「何かマスコミ報道の言ってることは間違ってるんじゃないか。どうして俺のように考えてはいけないのか」と思って、オウマーのホームページを1996年9月に始めたわけです。
 で、はじめた当時は、いつ横浜弁護士会から抗議文が来るかと。まあ、今にしてみれば、当時は横浜弁護士会なんか、インターネットを使えなかったんでしょうけど。
 そんな感じで、おっかなびっくりホームページを始めたら、同じ事を考えてる人間のクズから声援のメールが来たりして、そのうちクズ同志で一緒に酒を飲んで意気投合して、で、「一緒に上九に行こう」とかいう話になって、実はその時に、これから紹介するビデオを見つけてきたんですけど----まあ、立ち入り禁止になってたので、住居不法侵入・窃盗なんでしょうね。まあ、そんな感じでやってきました。