スペインってどんな国

スペインの首都マドリッド市
マドリッドの概要と気候
スペインの首都であるマドリッド市は,北緯約40度ほどに位置している。日本でいえば,盛岡市あたりになり,「太陽の国」などと言われる割には,高緯度に位置している。人口は,約500万人。イベリア半島の中心部に位置し,海抜646メートルの高原にあるため,内陸性気候となっている。気候は,1年を通じて晴天の日が多く,空気は非常に乾燥し,寒暖の差が激しい。スペイン人曰く,三ヶ月の地獄と冬。スペイン人が言う通り,マドリッドの季節は,非常に暑い夏(6月から9月)と冬に分けられる。春と秋は,とても短く感じられる。夏の太陽は,容赦なく照りつけ,40度を超えることも珍しくない。しかし,湿気が少なく,カラッとしているため,日陰や室内に入ると意外に涼しく感じられる。冬は寒く,氷点下になる朝もあるが,雪は,ほとんど降らない。

人種・言語・宗教
人種的には,ラテン系をベースとした混血で,身長は日本人と同じくらいで,髪の色は,黒,褐色,金色と変化に富んでいる。言語は,標準化した国語としてのカスティーリャ語の他に,北部バスク地方のバスク語,東部カタルーニャ地方のカタラン語,北西部ガリシア地方や南部アンダルシア地方にも独自の地方語がある。宗教は,人口の99%が,ローマ・カトリック信者で,スペイン人の生活もローマ・カトリックの習慣に負うところが多い。

国民性
    スペイン人気質は,一般に社交的で話し好きであるが,のんびりしていてマイペースといった感じである。特に時間的な約束については,約束した時間通りに事が進まない場合が多い。日常の生活は,日本とかなり違い,昼食は,2〜4時,夕食は,9〜11時が一般的である。レストランも夜8時頃から開き始める。また,昼の時間は,シエスタ(昼寝の意味)とよばれ,大部分の店,会社,美術館等が休みにはいる。治安の面では,日本からすると甚だ悪く,いつも用心が必要である。観光客が多く集まる場所では,スリやひったくり,置き引きなどは,日常よくある。

スペインが分かる・マドリッドカルタ(マドリッド日本人学校の子どもたちが作成)