スペインの 美女の名前は JAPONさん


 1996年のミススペインに、Japon姓の女性が選ばれました。(ミススペインの写真,左がJAPONさん,右は,1995年のミススペイン,日本人の方々は,左から坂本大使夫人,加瀬元日本人学校校長,並木参事官夫人) 1613年10月28日、月の浦を出帆した支倉常長一行は、約一年の長旅の後、1614年10月5日、スペインのサンルーカルに到着します。ここから、さらにグワダルキビル河を溯ってコリア・デル・リオで船を下り、スペインに上陸するのです。ここには、支倉常長の上陸を記念して、彼の銅像がグワダルキビル河を見下ろす形で立っています。ここ、コリア・デル・リオは、小さな田舎町で特にこれといって見るものはありません。しかし、この地に驚くべき事実があるのです。この周辺には、苗字がJapon(スペイン語読みでは、ハポン)の住民が600名ほど暮らしています。「Japon」これは、ズバリ日本のことです。なぜ、この地に日本という苗字をもった人々が生活しているのでしょうか? 実は、このハポンさんたちは、385年前に到着した支倉一行の末裔なのです。日本人の血が綿々と受け継がれて 、今に至っているのです。 私が、1996年12月、コリア・デル・リオを訪れたときのことです。常長の銅像前で記念写真を撮っていると、若者が「私の苗字は、日本です。」と身分証明書を見せながら声を掛けてきました。すると、そこには、Japonの文字。この青年の体の中にも、私と同じ日本人の血が流れていると思うと感激で一杯でした。