著者:夢幻★infinity


雨が降る中ボクは独りたたずんでいた。
自分の罪をすべて流すかのように・・・・・

決して消えることのないボクの罪を、
穢れゆくボクの心と身体を、
雨はすべてを洗い流してくれる・・・・・

空っぽになったボクの心を
優しい音色を奏でながら、
時には激しい音色を奏でながら、
ボクの心を満たしていく。

ワイングラスにワインを満たすように、
心に雨が注がれる。

天が涙してくれているかのように、
雨の優しさで心が満たされる。

雨は自分が純粋になれる最後の砦。
穢れゆくボクのたった一つの懺悔の場所・・・・・

− 了 −


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