あるミュージシャンの物語

著者:夢幻★infinity


第1章

「遅刻だぁー!!」

と叫んでいる一人の男がいた。
その男の名は、神崎 涼という。
彼は授業中ほとんど寝ていて、
起きていても授業は聞かないというとんでもない人物だった。
しかし、そんな彼にも大いなる野望があるのだった。

第2章

「俺の歌声で世界中の人々を魅了し、世界制覇してやるぜ!!」

という野望を胸に秘めていた。

「俺はミュージシャンだ!!
俺の歌声を聞けば、どんな人間でも魅了され俺の傀儡となるに違いない。
よーし、まずはオーディションに応募して日本を制覇するか。」

と考え、オーディションに出す曲作りに励むのだった。

第3章

「タイトルは俺の野望に決定だ!!」

曲作りを終えた涼は、タイトルを決めて応募したのでした。
曲の内容は次の通り。

やーぼー やーぼー
俺の野望は世界せーふくー
やーぼー やーぼー
俺の声を聞きゃ人は皆俺の虜だーぜー
もう誰もー 俺の野望は止められなーい
もう誰もー 俺に逆らえーないー
やーぼー やーぼー
俺の野望は世界せーふくー

第4章

「ない・ないぞ・何故だー!!」

オーディションの結果に名前が載っていなかった涼は、
何故自分の歌が選ばれなかったのかを考えるのでした。

「やはり俺の崇高なる曲を下等な愚民共が
 理解するのには無理があったか。
 それなら、今度はもう少しレベルを下げて、
 愚民共にも分かる様に曲を作ってやるか」

全く懲りることを知らない涼だった。

 

−了−

 

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