−−−第三章−−−

さて、ここは大きな桃!?の中。
中には男が寝息をたてています。

ガツンッ!!ガツンッ!!

外からの音がその男の夢の中にまで入り込んで来ました。

「うるさいなぁ・・・・・。
 後5分でいいから寝かせてくれ。」

どうやらまだ寝ぼけているようです。
しかし、その音は次第に大きくなってきます。

    

ガツンッ!!

       ガ ツ ン ッ !!

 ガ ツ ン ッ !! 

   ガ  ツ  ン  ッ  !!

「な、なんだ?この音は?」

やっと中の男は目覚めたようです。
耳を澄ますと外から声が聞こえてきます。

「ばぁさまや、この桃は半端じゃなく堅いねぇ!!」

「どれ、じぃさまや、あたしも手伝ってやろう!!」

「いや、ばぁさまや、わしの奥義を使えばこのくらいは真っ二つにできるだろう。」

何やら恐ろしい会話が聞こえてきます。

「じょ、冗談じゃない!!」

男は恐怖で顔面蒼白です。

「奥義!!怒竜旋風斬!!」

おじいさんが、奥義の構えに入ろうとしたとき、

「ま、待ってくれー!!」

大きな桃!?がパックリと開き中から男がでてきました。

それを見たおじいさんとおばあさんは、

「おったまげたー!!」

と声を揃えて言いました。

 

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