−−−第二章−−−
おじいさんが芝刈りから帰ってきました。
「ばぁさまや、今日は大猟だ!!
猪と熊がとれたけぇ!!」
おじいさんは満面の笑みを浮かべながらそう言いました。
「じぃさまや、今夜は熊鍋と猪鍋のどちらがいいかね?」
「そうだなぁ、ばぁさまや、両方喰っちまわねぇか?」
「じぃさまがそう言うんならそうするべ。
その後のデザートはこの桃でいいべか?」
おばあさんはそう言って、大きな桃!?を指さしました。
「ばぁさまや、このおっきい桃はどうしたんだべ?」
おじいさんもひどい老眼なのでその大きな物体は桃に見えたようです。
「じぃさまや、この桃はなぁ、洗濯しているときに流れてきたんだべよ。」
「ほぇーっ!!世の中には不思議な事もあるんだべなぁ!!」
筋肉ムキムキのマッチョマンのようなおじいさんとおばあさんが住んでいる
という事の方がよっぽど不思議なような気がしますが、突っ込まないでおきましょう。
そして、おじいさんとおばあさんは熊鍋と猪鍋をペロリとたべてしまいました。
さぁ、次はこの大きな桃!?です。
おじいさんは斧を振りかぶりその大きな桃!?を一刀両断せんと振りおろしました。