−−−第十四章−−−
桃太郎達は、とうとう街に乗り込みました。
「ワタシ、日本から漂流してきた桃太郎とイイマース。
船が壊れたので、船を購入するためのお金が欲しいデース。
ワタシ、動物達を使って芸をヤルネ。
面白かったらお金をクダサーイ。」
ピーヒャラ、ピーヒャラ!!
ボンボンッ、タッタッタ!!
ピーヒャラ、ピーヒャラ!!
ボンボンッ、タッタッタ!!
桃太郎は笛を吹き、太鼓を叩きながらそんなことを言いました。
(何処にそんなモノを隠していたのだろう?(笑))
「マック、どじょうすくいだ!!」
マック(猿)は桃太郎に言われた通り行動します。
ha ha ha!!
ha ha ha!!
ha ha ha!!
それを見ていた人達から喝采が起こります。
「ジョン、死んだフリ!!」
ジョン(犬)は死んだフリをします。
oh oh oh!!
oh oh oh!!
oh oh oh!!
oh oh oh!!
ドーベルマンのような恐い容貌の犬が、
こんなことをするのが信じられないのか、
まわりの人達からは感嘆の声が上がります。
「キット、この板に穴を開けろ!!」
キット(雉)は上に向かって飛んで行ったかと思うと、
くちばしを板に向け錐籾状態のまま降下しています。
そして、くちばしが板に接した瞬間、
木屑が飛び散り、一瞬にして板に穴が開きました。
・・・・・・・・・
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・・・・・・・・・
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これを見ていた人達は、あまりの感動のためか呆けています。
そして、この沈黙の後、
Great!!
Miracle!!
Wonderful!!
Unbelievable!!
見物客から大喝采の嵐。
もう並大抵の物音などは全て掻き消されてしまう程です。
このように犬・猿・雉たちに芸をさせることで、
桃太郎達は金銀財宝の一部を集めることにしました。