−−−第十章−−−
早速、桃太郎はこの猿を連れて村に戻りました。
村に戻り、長老に猿を捕らえたことを報告すると、
30分もしないうちにその事が村全体に伝わり村人達が集まってきました。
「皮をひっぺはがしてしまうべ!!」
「いやいや、いっそのこと殺してしまうのがいいっちゃ!!」
「生き埋めにしてしまえぇ!!」
などの過激な声が村人達から湧き起こります。
『殺すのはいくらなんでも可哀相だなぁ・・・・・
よし、俺がこの猿を引き取ってやるか。』
桃太郎は猿が可哀相になったのでそう決意しました。
「村長さん、この猿を僕に引き取らせてはいた抱けないでしょうか?」
桃太郎は村長に頼みました。
「引き取る?
このいたずら猿を?
お前さんがか?」
村長は呆気に取られたような表情で聞き返してきました。
「はい、どうか僕にゆずって下さい。」
「お前さんが本当に引き取りたいのであれば、
別に構いはしないが・・・・・」
「どうも有り難うございます!!」
村長が桃太郎に猿を引き取らせることを許可したので、
村人達は静まり返りました。
「そういうことなんで・・・・・」
桃太郎は村人達にそういうと、
きびだんご(ペットしつけ玉)を猿に与えました。
「今日からお前の名前はマックだ!!
しっかり俺について来るんだぞ!!」
こうして、桃太郎の家来は犬・猿の2匹になりました。