−−−第二章−−−
「愚民滅亡計画が着々と進んでいるですってぇ!!(*_*)
ほ、本当ですか!!
偉大なる刃博士ぇー!!」
「うむ、蔵本君!!(^_^)
実はもうプランはできあがっているのだよ!!
どんなモノか知りたいかね?
うん?どうだ?(*^_^*) 」
「知りたいです!!(^_^)
どんなモノなんでしょうか?
今世紀最大の頭脳の持ち主!!
高山 刃博士教えて下さい!!m(_ _)m」
「うむ。(-。-)y-゚゚゚
そんなに知りたいか!!(^_^)
仕方ないなぁー!!
よろしい!!(*^_^*)
君にだけは教えておいてやるか!!
それでは、耳を貸しなさい。」
と高山が言ったので、
蔵本は素直に高山の言葉通りの行動をした。
ゴニョゴニョ
ごにょごにょ
ゴニョゴニョ
ごにょごにょ
「ほほう!!
そういう考えでしたか!!
面白くなりそうですね!!(^_^)」
「そうだろ!!
後はこのプランを実行するだけなんだよ!!
−−−翌日−−−
「さあ、寄ってらっしゃい、見てらっしゃい!!(^_^)
家族に耳の不自由な方がいる御家庭の方!!
これを見ないと損だよー!!
この度、ここにいる偉大な天才発明家、高山 刃博士が大発明をしたよぉー!!
な、な、なんと、ここにある薬品を飲めば、どんなに耳の悪い人でも、
たちまち耳が良くなるってぇシロモノだぁー!!(^_^)
これは買わないと損だよー!!」
それを聞いたおばさんが、驚いた表情を作りながら、
「ホントなの?(?_?)
そんなおとぎ話みたいな事が実際にあるのー!!」
と言ってきたので蔵本は愛想の良い笑いを作りながら次のように言った。
「何をおっしゃいます!!
奥さん、良く聞いて下さい!!(^_^)
これはそんじょそこらにある薬品とは違いますよ!!
じゃあ、だまされたと思って、一回試してみたらどうですか?
今日は大セールだ!!
本来なら1ビン10000円の所を、
本日限りってことで5000円だ!!
えっ!!
まだ高いって?
全くこの商売上手!!
仕方がない、涙を飲んで、(/_;)
本日限りの大特価1ビン1000円だぁ!!
持ってけドロボー!!(^_^)
定価の1/10じゃこっちは儲けどころか大損だが、
今回だけの大セールってことで損を承知で売ってしまおう!!
さあさあ、買うなら今だよぉー!!」
とか何とか言っているうちに、
高山達の口車にのったのか分からないが、
なんと、完売してしまった!!
ところで、何故、耳の良くなる薬が愚民滅亡計画につながるのか?
それはこういう事らしい。
耳の良くなる薬を飲む → 耳が良くなる → 愚民は欲が出てくるから更に薬を飲む
→ 耳が良くなりすぎる → 鼓膜が破れる → 耳が聞こえなくなる
→ 音の無い世界に恐怖する → 気が狂う → 自殺する
なんとも一方的な計画である。
人間の考える事なんて予想のつかない事もあるのに、
そんな事は考えてもいない未完成の計画である。
さらに、愚民滅亡計画の救済の項の事は考えてないものではないか!!
全くアホな計画であると思うが、本人達は全然気付いていないようだ。
それどころかこれ以上のモノはない計画であるとさえ思っている。
はぁー!!
全く馬鹿ばっかりだなぁ。