こんにちは!ナラです。私もがんばってレポ書きます。
本当にね、ダーリンとのペアはとんでもなかったぞう!
夢幻さんのと併せて楽しむ、ペア碁レポートRosso編で、
私のすんごい苦労の一端を知ってね(笑)。
(でも何目勝ったとか負けたとか覚えてません…ごめんね)

さっそく当日、集合時間が早いのでわりと大変ー。
かなりぶうぶう思いながら、やっとのことで家を出ました。
私の今日の服装は、先輩の結婚式で着た、
紫がかったピンクのドレスに、ラベンダーのオーガンジー。
さすがにこれだと凍えるので、11月だけどコート。
お互いに「待ち合わせ時間に来てなかったら、
まだ家で寝てるってことだから」なんて言い合っていたので
果たして会えるかまずどきどき。
でも行きの電車の中から、いちゃいちゃしながら詰碁解いてる
フトドキなライバルさんたちを4・5組見かけて、
「あーん、わかんなぁい〜」とかやってんな(怒)!
キミら、はたから見たら絶対ヘンだぞ。うらやましくなんかないぞっ!
と、女心に火がつきました(笑)。

待ち合わせ場所に行くと、夢幻さんもちゃんと来ていて
BATHUのネクタイがやっぱりお似合い。
がんばろうねっ!と今日の目標を確認しあいました。
チーム目標は「時間切れ負けには絶対ならない!」
私の目標は「ちょっと待て。それは欠け目だ、注意しろ!」
以上、2点(笑)。
いやあ、初歩的というかなんというか。
でもこれがけっこう切実だったりする(笑)。

会場に着いてみんなと合流〜♪
女の子たち、みんなすっごくかわいかったよー!
化粧室からもう、わいわい★
袴にサーモンピンクの着物で、春の女学生風りとぞうに、
爽やかなブルーのドレスと透け感のあるボレロで
しっとりとした感じの深窓のお嬢様風ぷてに、
黒のレストのベロア素材ワンピに白いショールの
「きれいなお姉さんは好きですか?」的TAKAYAさんに、
真紅のチャイナドレスに黒のレース、ディティールもこだわった
「香港マフィアの女総統」的、すっごいかっこいいマーヤさん!
それから、「こんな格好でデートに来られたらもう…!」的な(笑)、
いっつもきれいなホーリさん♪
女の子たちはみんなお互いに「かわいー!」を連発。
BBさん、ひいろさん、けいさん、小野○さん、KUNIさん、
この幸せもの〜!
なんにせよ、うちの一団は集うとほんとに華やかで
主催者側が写真を撮ってくれたりもしました。

さてさて第一局!
私たちと同じくらいの級のオバサマと
その先生にあたる男性のペア。
これはもう、ペア碁の醍醐味を味わえる一局でした!
序盤、布石の段階では、とにかく私がリードして
好きなところ、打ちたいところにどんどん打つ。
そして、中盤以降は局地に強いダーリンにリードしてもらう、
っていう理想的な進行!
私的に嬉しかったのは着手順。しかも相手ペアで女性の方が弱い!
局地的な戦いや、手入れが必要かどうかちょっと迷う場面は、
『私→あんまり強くないオバサマ→夢幻さん→先生おじさん』なので、
「ほんとに必要だったらきっとダーリンが手入れしてくれるハズ〜♪」
と、安心して打つことができました(笑)。
先生の打つ手はさすがに「おおう!?」って感じだったけど、
それに続くオバサマが手を抜いたりするので、相手チームが割と自滅。
そのうちに先生の方がイライラしてきちゃってる感じでした。
中押し勝ちムードのままで終局!
相手のチームの先生に「とてもバランスのいいお二人ですね」って
誉めていただきました。
まさにチームワークの勝利!

「一緒に暮らし始めてから分かったけど、
うちのダーリンって案外頼りになるんだわ★」と、夢幻さんを振り返ったら
「いやあ、これで今日の目標は達成達成」と何やら
このまま帰ってしまいそうなムード。
おいおい、いいのか?と思っていたら
やっぱりだめになっていきました〜(泣)。

二局目、けいTAKAYAペアが負けたペアが相手。
小学生くらいの男の子と、囲碁教室の先生的な女の人。
男の子のそばにはお母さんがついていて、
男の子の服のボタンを開けてあげたりお茶をあげたり
大変な感じ。
「ああ、やっぱり将来のプロ棋士目指すのも、
今お受験戦争に挑戦するのも、同じなのね〜」と思いながら
対局開始。
先生がやっぱり凄い〜。しかも相手ペアで女性の方が強いと
うちのチームはなかなか主導権を握らせてもらえない。
序盤早々、星にかかって、挟まれて、さっそく定石が発動!
でもその定石、私は知らなくて
後で女の先生いわく「この一手がこの定石の命なのよ〜」というべき
一手を抜かしてしまう。
しばらくしてそこを咎められました。
でも正しく受けられれば被害はさほどなし、という局面。
ダーリンはその定石は知っていたんだけど、そこで受け方をミス。
私とダーリンの2連続のこのミスで、地はそっくり取られてしまう。
「ああう〜」とがんばるんだけど、先生がすごくテクニシャン。
そうこうしているうちに、中盤からダーリンがハマリムード!
時計押しはダーリンがしてるくせに、時計を全く見ない!
「お願い、お願い、時計を見てーっ!」っと必死で念じても
どうやら通じないご様子(泣)。
「赤いの、落ちるって落ちるってー!」と心で絶叫!
相手の男の子がご丁寧にこっちの時間がいつ終わるか
何度も何度も時計を覗き込みます。
結局、あと2・3回で落ちるな…って時に、
先生が「じゃあ、ダメ詰にしましょうね」って親切に言ってくれました…。
こりゃあ、完敗だったねえ、っていう感じ。

と、この辺で、大会本部の人からポロライドカメラでの写真撮影を受ける。
なんと「ベストドレッサー賞にノミネートされました。
入り口に写真を張り出しますので…」とのこと。
でもでも、なにはともあれ対局!
このあたりから、ますますダーリンの雲行きが怪しくなってきます。
「いい、ダーリン!This is a clock!これね、実はカチコチって動くのよ?
それでね、この赤いのが落ちちゃうと、なーんと時間切れ負けになっちゃうのよ?」
と、一生懸命教えても
「いやいや、予定通り予定通り」と千鳥足…。
「時計押してるんだから、押すごとに時間見てよう!」と泣きついても
「時間?見たよ。3分前に…」とのお答え。
おいおいおーい。誰か助けて〜。

怪しいままに第三局突入。
ペアポイント0の強いお二人。
男性が風邪で体調悪そうかな?って感じで、
これまた女性リード型チーム。
必死で置き碁5子のリードを守ろうとするんだけど
やっぱり中盤早々、時間がイヤな感じ!
もうね、すっごくすっごく心臓に悪い。
「お願い、ちょっとでいいから時間を見てよう…」と
迫り来る時間にどきどき。ペア碁って体と心によくないぞ!
しかも今回は、お互い小さいところに打っている気がする!
ダーリン、こんなんじゃ私たちダメ〜、と
チームワークがうまく機能していない感じ。
そのうちに守りたくて守りたくて仕方なかった三三、
「次は絶対そこに打とう!」と思っていたまさにその時、
相手の男性に打たれてしまう。
三三で生きられた挙句に、そのせいで、続きで生きていたこちらの
石が、かなり大変な生死の攻防の末に、ご臨終。
ああー、そこが死んじゃったらもう全然足りない…
しかもダーリン、また時間がないのよう…
これも相手がこっちを気遣って「じゃあ、ダメ詰でいいですよ」と言ってくれて
なんとか終局。だけどはっきり実力及ばす…。

終局後、ふとダーリンを見ると、
なんとダーリンの体から、タマシイ半分出かかっている感じ!
慌てて、「逝かないで〜」と懇願。
それでもミスや何やら引きずって虚ろなダーリンは
「俺、もう帰っちゃおうかなぁ」と切ないお言葉。
「お願い、気分変えて!がんばろうよ、ねっ!」っと
一生懸命励ましても、のれんに腕押し、糠にクギ〜♪
ここらへんで妻として、もう堪忍袋の緒が切れました!
「最後ね、負けてもいいから気分よくがんばりたいの!
次時計見てくれないんなら私、実家に帰らせていただきますッ!」と
ダーリンに離婚宣告。
周りのみんなが夫婦の危機に、あたたかく励ましてくれました。
りと「夢幻さん、勝ったらナラちゃんのキスが待ってるよ〜」
けい「いや、それよか先にしてあげた方が、やる気になるんじゃない?」
私「そんなことして不良債権になったらどうするの?」

そんなこんなで、正念場第四局。
相手はなんと身内、けいTAKAYAペア!
望みはただ一つ、気持ちよく力を出し切ること!
ダーリン元気になってね、と思いつつ、今日はじめての白番で対局開始です。
TAKAYAさんの星打ち、私も星、けいさん小目、夢幻さん星。
その4隅から始まった対局。
この開始数手目、夢幻さんの『伝説に残るべき』一手が盤面に炸裂!
けいさんの小目に対して低いケイマ(閉まる方じゃないほう、つまり2−六)!
打った瞬間、夢幻さん以外の3人の目がテン。
「夢幻さん、アレだよね…。」「うん、アレだね…。」「星だと思ったんだね…」
と、敵味方ながら心と心が通じ合う一瞬の後、
夢幻さんが「あ、一路低かった…?」と我にかえる。
その声に「ばかーっ!なんなの、このオシャレな手はー(泣)!」と切実にツッコミ。
ここで私は悟りました…
最早、頼りになるのは自分しかいない、と(笑)。
とにかく楽しんで、自分の気持ちいいところに打って、強気でいく!と決意を固めて
ひとり勝負(笑)。
そのうち、私がいいリズムに乗れてきて、つられてダーリンも冴えだしました。
ああ、こんな手もあったの!っていう、ダーリンの本領発揮!
しかも私なんか到底追いつけない、局地的な強さ!
やっとやっと朝が来て目が覚めたみたいに、いきいきし始めて、
私もとっても嬉しくなりました!
そのうちに、仕掛けたところが成功して、相手の石を切断。
宙に浮いた石を殺して、中央制覇。
おまけのウッテガエシとオイオトシも決まって、終局。
けいさんペアと一緒に、両チームとも『ペア碁』を楽しめた一局でした!

夢幻「まあ、終わりよければすべてよし、って言うし」
私「ばか!だいたい心臓に悪すぎるのよ〜」と
オツカレサマの握手。
なんとか、どうにか、かろうじて、離婚せずに終わりました(笑)。
本当に、ペア碁って、どきどきするのも怖いのも、嬉しいのも何倍にもなる!
波乱万丈な、ながーい一日でした。

それにしても、私たちの実力が
大会に出てくる他チームのレベルよりも、ずっと低かったのを実感。
来年までにはもうちょっと強くならなきゃだね。
それまで、ダーリン。キスはおあずけよん!ってことで
今回のレポートを終わります(^0^)/

ナラでした♪