正寿司に行こう!

1995年2月作品

by Kenzi Mazima




2.6 正寿司

夜ご飯を食べている途中に、今日も悪友どもが弁天寿司に誘いにきた。しかたなくついて行くが、弁天に近づくにつれ、気持ちも高まってきた。
しかし・・・弁天寿司は閉まっていた。急用ができたと張紙に書いてあった。一同落胆。私以外の者はおなかをすかして、もう我慢ならん状態らしい。次の候補を考えるも全く思い付かない。すでに10時30分だ。

超地元の回転寿司屋に行ってみるもすでにシャッターが降りている。寿司レストラン「赤兵衛」に行ってみるがここも閉店。ロボット寿司屋「すしめいと2」に行ってみるが定休日。

そして・・長い会議の末に普通の寿司屋に行くことに決定した。そこが「正寿司」である。入るのははじめてだ。

値段のことが気になったが、みんなはもうハラペコ状態らしく、一気に店になだれ込み、カウンターにどっかりと座った。

中にはおじさんがひとり。壁には値段表は全く無い。はっきり言って財布の中に4,000円しかない私は動揺していた。

握る支度をはじめた店主に向い、たんめんが大きな声で発言した。
「すいません!!まぐろとしゃけ!」
ここは回転寿司屋では無いことを忘れ、回転寿司メンバーは支度に一生懸命な店主をよそに次々と注文を始めた!
「かつおはありますか?」
とけんちんが聞く。
「かつおは今は季節じゃないから・・」と店主。

ここで、いきなりペナルティである。値段表の無い店屋の気分を損ねると後がこわそうだ。
とりあえず、まぐろとエビが握られる。でかい。やはりでかいのだ。ネタがごはんの3倍はある。
それぞれの下駄に乗せられる。たんめんは勢いよく口に放りこんだ。

ほとんどそれと同時に全員うなりはじめた。我々以外の客はおらず、静まりかえった寿司屋さんでメンバー同士の鋭い目線が交差する。



(終わり)


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