まるとく日誌

1997年8月作品

by Kenzi Mazima



インドまぐろの怪

残念なことに私は現在回転寿司屋の非常に少ない地域に住んでおり、めっきり回転寿司屋から足が遠のいてしまっている。
そんな現状を危険視した私と弟子は、折り込みチラシでその存在を知り、前々から気になっていたおいしいインドまぐろにぎりをうたう固定寿司屋(回転しない寿司を人は固定寿司と呼ぶ)のランチを食べに行くことにした。
午前11時くらいに到着すべく、我々は家を出た。
そして、経堂駅前にあるビルの2階に上っていった。 良かった。開いているようだ。「サービスタイム中」と大きく貼り紙がしてある。 自信満々に弟子とともに入店すると中の板前さんらしき人が「まだ開店してないんですよ」と我々に待ったをかけたのであった。
「だったら張り紙をはずしておけ!!このタワケが!!」という言葉を飲み込み、我々はその店をあとにした。
開店時間までモスバーガーでなにか飲んで待っていようと弟子に提案すると弟子は「最近オープンした"まるとく"へ行ってみたい」と言った。
そのとき、私に異論は無かった。
うに

驚愕!まるとくの寿司

「寿司処まるとく」。オープンしたての真新しい店だ。私はこの店を回転寿司屋だと ばかり思っていたのだが、店内を外からのぞいてみると、おなじみの回転ベルト台 が無く、非常にあやしい感じがした。
またそればかりではなく、チャチな店構えから、味の保証はできそうに無い、レベルの 低い店という感じもした。
しかし、不発に終わったインドまぐろのせいもあってか、我々は今、非常に寿司を欲していた。
幸運にも店が開いているのだからと、我々はまるとくに入店し奥の席を陣取った。

まず驚いたのは店のシステムだ。欲した種類の寿司をあらかじめ用意されたオーダーシートに個数を記して注文する方法だったのだ。
もちろん我々はこのようなシステムを全く知らないわけではない。
過去に大井町の某固定寿司屋で同じ方式を経験していたが、そこの寿司は評価できるものではなかったのである。
その経験からか「まるとくはダメっぽい...」そう思わざるを得ない状況だった。 しかも、最悪なことに厨房では「ビニール袋手袋」をした若者が寿司を製造している。 だが、ここのネタは豊富。料金設定も固定寿司にしては良心的であるといえる。
私は冒険だったが「日替わりセット\1,000」というものを注文した。

注文してしばらくして、それは出てきた。そして食べてみた....
....なんと、味は最高級のものであった。いや、最高級どころではない。最高だ。

廉価でこんなものを食べさせてくれるとは...、回転寿司にこだわる私にとっても ショックであった。そしてその時、自分がしてきたことへの自信が大きな音をたててくずれた。
チェーン店らしいが、間違いなくおすすめだ。全員、経堂の農大通りに集合したほうがよい。

現在毎週通い、その味の調査を行っている。すべてのネタを食べる必要があるのだ。
それにしてもここは市場直送のネタが効いている。

今日はここまでだが、事後報告に期待していて欲しい。



(終わり)


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