Disco stretch: 発泡コアに100円テープで直貼りしてみる!@10/12/01

これ実は本年の夏休みの工作でした。私はまだRC-HLGにそれ程入れ込んでいませんが、周囲の圧力に押されっぱなしです...(^^;) 本来のHLG(FF)はその昔U/C技術で流行った頃、かなりやりました。

このDiscoは元々初期のRC-HLGですが、モーター付きで400モグラ田圃競技用に作成しました。その後の山シーズンではスロープでの良い供となり、重量オーバーの厚手被覆フィルムが幸いして意外な高速性能で相当時間飛行。その後田圃シーズンではHLGの勢いに結局モーターを外して本来のHLGとなりました。16g=>9gサーボ+250mA+2chAM+重りで350gとなり他の最新HLGと比べたらちょっと(かなり)重いですね。これでまずRC-HLG入門です。

何度も投げながら色々な調整を施して行くうちに腕も痛くなるし、各部が壊れて行きます。翼取り付け部、指かけ部等。次第に解って来たのは、昔のHLGと違って、この様な機体は投げるとき手首の縦スナップを効かせてもあまり効果が無いという事でした。300gのかなり空気抵抗の有る物をスナップを効かせて投げても初速が着かないのです。それ所か各部に瞬間的な力がかかりヒビが入って来るのです。それよりもゆっくりとした腕振りモーションの方が獲得高度も変わらず、肩も痛みにくいのです。俗に言われる「オジサン投げ」ですかね。EVO軍団の高性能を横目で見ながら暫く楽しんだ後、改造してみました。きっかけは以前頂いていた2mクラスグライダー用のRG15のコアを眺めていた時、ヒラメキました。「コレに透明テープを貼ればグラス直貼りに近い強度が出せるのかな?」...もしそうであれば作業性、コスト効果は抜群、コレはやってみるべし!

主翼:大量にフォームコアを作られるお宅ではやはり大量のストックが押入れにあり、これなんかは最高のカットではないのは凸凹加減を見て解ります...(^_^;) 左右中央パネルを一枚除けばHLGサイズになります。こんなフニャフニャが使えるのでしょうか。EPP(発砲スチロールの類)材に荷造りテープで被覆を施す発想は如何にもアメリカンですね。Zagi等がこの手法を使っていたのは知っていましたが、まさかこれ程効果かがあるとは思いませんでした。それを実感したのはT-33EDFにおいて胴体張り合わせと補強とダクト内部の表面処理に使った際です。T-33EDFはもう3年経過しEPPの表面はかなり汚れていますが、透明テープで被覆した部分はひと拭きで綺麗になり、その強度は他のヒビ割れ部とは比較にならない程です! つまりT-33EDF胴体は全面透明テープ張りで仕上げればずっと丈夫で長持ちとなり飛行性能もさらに向上するでしょう。構造部の表面被覆というアイデアは構造物その物の強度を増すという考え方でもあります。100円テープでも引張り強度はカーボンロービングを凌ぐか?!

コアの表面を一応掃除した後、フニャフニャのコアにカーボンロービングをスパー部分と主要支持部分にエポキシで貼り付け補強をしておきます(ビニールシート成型工法)。発進時の荷重を考慮して中央翼上下面は念入りに、翼端パネルは上面のみ。下面の引張荷重はテープで充分受ける事が出来ると考えました。問題は上面だと思います。すこししっかりしたコアに後縁から前縁に向かってダイソーの100円透明テープを貼って行きます。コレだけです。ホイホイ作業が進みます。主翼完成重量80g! 半分はテープの重量?

この手法はEPP面だけでなく被覆用フィルムの変わりにバルサ面にも使えそうで、フルプランクHLGであれば透明オラカバの換わりに使ってはどうでしょう? 100円と2000円の違いは大きい。コストだけの話ではありませんが、さほど性能に違いも出ない様な気がします。見栄えもチョット見には解らない...(^^;) それと紙材の補強+表面処理と防水も可能で、ムサシノ島崎氏に頂いていたWhite Wings-PLG(パチンコグライダ−)にも使ってみたら大変丈夫になりました。紙飛行機は持ち運びが難しく、箱に入れて運んでいますが尾翼がすぐに曲がってしまい、再調整が大変でしたが、これで紙のヨレを防止出来、しかもより良く飛ぶ様になりました。勿論これはバルサPLGにも使えます!

 

胴体:Discoの短めの胴体を切り離しカーボン入り釣竿(4.5m竿@上州屋で490円!)でストレッチ。尾翼はこれまた再利用です。

メカ:サブマイクロサーボHs55(9g)と双葉の2chAM受信機のケースを外した物です。サブマイクロサーボも安価になりましたね!このHitec-Hs55は仲間に呼びかけて20数個輸入したのでさらなる値引きがありお買い得でした。バッテリーは以前フタバ産業のあった辺りのジャンク屋で単三型ニッカド150円/個で売られていた物です。四本買って忘れていたのですが、ある時充電して変な電圧なのに気付き外身を剥いて見ると、なんと小さなニッカドが3セル繋がっているではないですか。てなわけでコレを4セル組にした物です。この様の物が合計3パック作れます。これだからジャンク屋はやめられない! 多分100mAですので、AM2chだと一時間以上は作動します。以前100mAhで普通のマイクロサーボ2chを2時間飛ばしっ放していましたから。これは4セル組で僅か30gで(^-^)と思ったのですが、テールを伸ばしたので相対的に機首が短めとなり結局機首に鉛玉を3個積んで全備重量240gに....なぁんだいつもの250mAでも良かったのかいな。

一機のみでのテスト飛行でしたが我ながら大変良く飛びました。100円テープは有効です! 後で翼長が160cmもあるのに気付き、HLG競技には規格外です(Unlimitted?!)。やはり縦のスナップを効かせるよりは「オジサン投げ」の方が効率良さそうです。翼の強度はやはりちょっと不足で風があるとヨレ気味ですが、無風時では強度も充分で大変優雅に飛行してくれます。こういう機体はやたらと操舵入力するよりは優雅に泳がせてあげると良いですね。そうして暫く楽しんでいるうちに不用意にスナップを効かせて投げてしまい、発泡の乾いた音と供に上反角が増えてしまいました?! 三段上反角翼はさらに良く飛びます...(^^;) 翼中央上面にシワが寄り、つまり折れた! コレくらいのカーボンロービング補強では翼上面の圧縮荷重には耐えられなかった様です。実際どれくらいの圧縮応力を発揮するのか興味があったのですが、なる程硬質発泡直貼り完成機の例を見てもかなりのカーボン補強がしてありますね。下面は引張荷重なので一筋+テープで十分ですが。

主翼Part2:さてこれで終わりかと思いましたが、そう、この破断部分を切取り翼を短くすれば丁度60インチ規定に収まりそうです。中央接合するのならついでに翼根上反角をつけましょう! と、出来たのがコレです。飛んでる姿は翼の反りがまるで鳥人間滑空機。さらに優雅に飛行します。この時中央パネルには同じ上州屋釣竿材補強を入れてあります。これで中央部の破断は無いでしょう(多分)。中央フラットパネル翼との違いは、飛行姿勢、センタリングのし易さのみならず、翼荷重を左右に逃がしているのが手応えで解りました。中央上反角は強度的にも有利なデザインですね。

主翼Part3: Part2で一応満足でしたが、重さは80gにしても長さが150cm超のしかも3段上反角とくれば大変持ち運びが不便なのです。従ってどうせ中央翼に釣竿補強を入れるのならばと、余っている中央パネルを利用して分割翼を作りました。釣竿の段をそのまま利用すればガタも無くピッタリです。上段のパイプにすぐ下段のパイプを差し込む様にすれば、カンザシやピンは要りません。接合部には荷重を受けるべく1.5mmハードバルサリブを入れます。パストラルでも述べましたが、Butt Jointの利用においては荷重面から強度部材への力の移り方を考慮します。ココに目星が付けば後は簡単です。図の様にピッタリ合った接合面からスパー部へと荷重が繋がれば接合面にタップリとエポキシを着けるよりは上下面をしっかり捕まえた方がずっと強度が出るのです。私はモーターグライダには良質繊維入り荷造りテープを菱形45度方向に使っています。このHLGでは透明テープで充分。これは分割式でなくても同じ理屈で、接合面(特にスパー部)に隙間が無ければ接合面の接着は瞬間接着剤を数滴のみで充分で、あとは周囲に捲くマイクログラスの方が大事です。

主翼Part3作業でハッと気付きました。どうせテープを貼ってそのままカバーするのであればビニールシート成型工法ではなくて「そのままテープ成型工法」で良いのです! つまりエポキシで濡らしたカーボンロービングをコアの上で扱いたらそのままテープを貼ってしまえば一気に作業が出来るのでした。

さて、この100円テープ被覆の寿命はどうでしょうか? そして何故だか次にはVテールとなります...(^_^)v これで全備重量200g!

おまけ: RCのHLGをやるには必ず超軽量メカが必要だと思っていませんか? 超小型受信機(4000〜6000円?)や、6gサーボが必要だと(4000円?/個)、バッテリーはCR2を2個(600円x2)買わなければと思っていませんか? コレだけでもヘタすると15000円の出費です。しかもエルロン付き4〜6サーボだともっと凄い事に!そしてVテールのミキシングだと4〜6個のサーボがラダーを一蛇打つたびに全部同時に動いたりする(@_@;)

ECO-EPからの提案は2chの最もシンプルなメカです。受信機もサーボも標準型でも良いのですよ! AMで何が悪い! そう、その辺に転がっている40MHzです。上級者になるまではなかなか遠くまで飛びませんから、ぶらぶらと長いアンテナも半分に切ってしまいましょう。どこそこのフェザー級受信機よりずっとマトモに作動するでしょう。もともとムサシノスカイウォーク(多分QRPロッキーも?)やDiscoその他の初期HLGは標準型サーボ(45g)が載る寸法で設計されています。単三型電池ボックスが載るかどうかは定かではありませんが...。このごく当たり前の組み合わせは上記の最新超軽量メカの組み合わせより150g程重いでしょう。しかしHLG入門者でもよーいドンで投げて見ると、重たい標準メカ機が高く上がる筈です! その後の滞空性能は劣りますが。しかし蛇の効きもかえってしっかりして飛ばし易いでしょう。最初はそれで充分。それから「必要に応じて」超軽量メカにステップアップして行けば良いと思います。尚、300g以下で仕上がればRCカー/ボート用27MHz受信機の空モノ使用許可が出ています。

さあ、その辺に余っている2ch標準メカでHLGに入門してみましょう!

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