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オーロラを楽しく安全に見るためのガイドブック
by 日蝕貧乏知恵者猫
懐中電灯
 オーロラは街灯や建物の明かりが邪魔になるので暗い場所まで移動して見る方が良いのですが、移動する際には真っ暗な雪原を歩くことになるかも知れません。
 しかし、スノーモービルの跡もなく、誰も歩いていない雪原に足を踏み入れると、突然腰まで埋まってしまうこともありますので、是非、足下を照らす懐中電灯を持って行って下さい。
 そのとき、折角暗闇に慣れた目を強い光で眩ませないために、そして、写真を撮っている人にとって懐中電灯の光は大敵なので、
赤いセロファンなどで減光しておくことをお勧めします。

 また、マンガンやアルカリ電池はすぐに電池が冷えて使えなくなります。
 懐中電灯を使わない時には、ポケットの中やマフラーなどで包んで暖めておくと良いです。
 なお、一度冷えて使えなくなった電池も、部屋の中で温まると復活しますので、すぐに捨てないようにしましょう。
 リチウム電池の方が寒さに強いです。
 リチウム電池式の懐中電灯やヘッドライトも各種出ています。

 それから、使う時には
自分の少し前の足元方向を照らすようにして下さい。
 前方上に向かって照らすと、もしもその時にこちらの方向の写真を撮っている人が居る場合には、ライトの明かりが入って、折角の写真が台無しになることがあります。くれぐれもご注意を。(必ずダメになるという訳ではなくて、入射角度や光量が微妙みたいです。その写真を諦めることなく、シャッターをすぐに閉じるなどで対処して、DPEしてみて下さいネ。思いの外、被害は少ないことが多いようです。)

ストロボの使用について
 通常オーロラを撮影する時には、ストロボは必要ありません
 折角暗闇に目が慣れても、ストロボが光れば目が眩んでしまいますし、写真を撮っている人に迷惑をかけることも考えられます。
 夜間の戸外などl光量が少ない場所では、ストロボが強制発光してしまうコンパクトカメラもあるので、操作にはご注意下さい。

 ちなみに、オーロラと人物を一緒に撮影する時には懐中電灯やストロボなどが必要になります。
 でも、くれぐれも何の断りもなくストロボを光らせたりすることのないように、お願いしたいと思います。
 オーロラや天体写真などを撮っている人が居る場合のマナーとして、懐中電灯やストロボを使う時には、
「灯りを点けてもいいですか?」「ストロボを使ってもいいですか?」と、周りの人に確認することを心がけていただけると嬉しいです。(^^)

 もし、オーロラを見ている時に「防寒具に身を包んでいる姿を記念に撮っておきたい!」という時には、周りに誰か居るように見えなくても暗くて見えないだけかも知れないので、ちょっと恥ずかしいかも知れませんが「ストロボを使いたいのですが、今大丈夫ですか?」と声をかけるとトラブルが起こらないのではないかと思います。
 懐中電灯やストロボを使ったら、いきなり罵声を浴びせられた!(;_;)・・・などという話を良く耳にしますので。
 いきなり怒鳴らなくても良いのに・・・。(;_;)

 日頃、星空ウォッチングや撮影をしたりオーロラ・リピーターという方ならば、懐中電灯やストロボの明かりが邪魔になるというのは想像できると思いますが、そういうシチュエーションや趣味は、一般的には少数派ではないでしょうか?
 普通の状況では、懐中電灯は暗くて足元が見えないから点ける訳ですし、足元を見るには明るいに越したことはないので光量も多く、先のほうまで見えるほうが良いので広範囲を照らしたくなります。
 少し考えれば「暗い所で明るい光を見たら目が眩む」と分かるかも知れませんが、日常生活ではなかなかそういうシチュエーションがないので、そこまで考えが及ぶことは少ないと思います。
 もし、懐中電灯の灯りを自分のほうに向けられたりストロボが光った時に、いきなり怒鳴られたら、注意された方は何故それがいけないのかがわからずに、お互いに苦々しい気持ちだけが残ってしまうのではないでしょうか?
 注意するほうもいきなり怒鳴ることなく、「懐中電灯やストロボを使う時には一声お願いしまぁ〜す!」とか、何故それが問題になるのかを説明すれば、お互いにイヤな思いをすることも少ない(「ない」とは言えないのが辛いところ)のではないでしょうか?
 オーロラが乱舞していると、それを説明している時間すらもったいない?!
 う〜ん・・・それはゆとりがなさ過ぎて、これもまた悲しいことだと思うのですが。
 オーロラの舞いが少し落ち着いたら、お話しに行っても良いのだし・・・。
 誰しも、またいつ会えるとも分からないオーロラとの遭遇ですから、ほんの少しの時間も惜しいというのは分かりますけれど、腹立たしい気持ちを抱えながらでは心底楽しめないのではないかと思うのです。
 お互いに楽しくオーロラを見るために、一声かけあうことを心がけたいですネ!

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このページを前ページより独立させ、加筆(July,27,2003)