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オーロラに会いに行こう!
いつ、どこへ行けば会えるの?
by 日蝕貧乏知恵者猫
地磁気時間
 分かりやすく解説できるだけの理解度と、解説図を作成する力がなくて、頓挫しています。(^^;;)
 ごめんなさぁ〜い!m(__)m

 しかし、素晴らしいページを見つけました!
 通信総合研究所による地磁気時間の地図で、オーロラが出やすい場所と時刻を表したものです。

 オーロラは地球の自転軸ではなく、磁気極を中心したドーナツ状の地域に現れるため、地図上の緯度とは別に地磁気緯度というのを使って、その場所のオーロラの現れやすさを表します。
 それがリンク先の地図上で赤い線で記されたものですが、磁北極が北米側にズレているため、地磁気緯度も北米側のほうが北欧側に比べると高くなっていることが分かります。

 つまり、これは北米側では地図上の緯度よりも地磁気緯度が高いということになり、北米では緯度がそれほど高い場所ではなくてもオーロラが現れやすいことを示しています。(北米側でもよりグリーンランドに近いアラスカや西海岸よりも東海岸のほうが、地磁気緯度が高くなります。)
 北米ではオーロラを見るために北極圏内に行かなくても確率が高いのに、北欧では北極圏よりももっと高緯度に行かなければ、北米と同じ確率にはならないということ。
 目ぼしいところの地図上の緯度と地磁気緯度をピックアップしてみると・・・
地名 地図上緯度 地磁気緯度 地名 地図上緯度 地磁気緯度
レイキャビク 64N 64 バロー 70N 70
ヘルシンキ 61N 56 フェアバンクス 65N 64
オスロ 60N 56 ノーム 65N 61
コペンハーゲン 56N 52 アンカレジ 61N 60
ロンドン 52N 47 ジュノー 58N 60
パリ 49N 44 シアトル 48N 52
ベルリン 53N 48 モントリオール 46N 55
モスクワ 56N 51 オタワ 45N 55
イルクーツク 53N 47 シカゴ 42N 52
北米側も、西海岸よりも東海岸のほうが地磁気緯度が高いことがわかります。同じアラスカ州内でも、北緯が同じフェアバンクスとノームとでは、東に位置するフェアバンクスのほうが若干地磁気緯度が高くなっています。そして、場所によっては地図上の緯度よりも地磁気緯度のほうが高いところも出てきます。ワシントンD.C.は北緯39度ですが、地磁気緯度は49度。メキシコシティは北緯19度と地図上の緯度は低いのに、地磁気緯度は東京と同じ28度になるのです。 ニューヨーク 41N 50
ワシントンD.C. 39N 49
ロサンゼルス 34N 39
マイアミ 26N 36
メキシコシティ 19N 28
東京 36N 28

 オーロラは観測地の真夜中頃に最も活発になるとされていますが、これも実際の時計上の真夜中のことではなく、地磁気上の時刻(地磁気時間)での真夜中を指しています。
 ここでも地球の自転軸と地磁気極がズレているために時計上と地磁気上の時刻がズレるのですが、北欧側よりも北米側のほうのズレが大きくなっています。
 北欧側では時計上の真夜中と地磁気時間の真夜中はほとんど差がないのですが、北米側では2〜3時間も後ろにズレてしまうのです。
 地磁気時間の地図からわかるように、
オーロラが見頃なのは北欧では20時〜24時頃、北米では22時〜翌2時頃と違ってくることが分かります。

 このことから、
北欧では夜早い内からオーロラ・ウォッチングを始めて夜中を過ぎたら就寝、昼間も様々なアクティヴィティを楽しむ時間的余裕も生まれるでしょうし、北米では夜更かししたほうがオーロラ遭遇率も高くなるので、昼間のアクティヴィティを抑え目にしておくか、睡眠時間が少なくても大丈夫という体力に自身のある方にお勧めと言えるかも知れません。

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