いつ、どこへ行けば会えるの? by 日蝕貧乏知恵者猫 |
|||
◆オーロラ・ウォッチングの時期 | |||
オーロラは一年中地球の両極で発生しており、オーロラ帯の上空に出ています。 しかし、オーロラは淡い光なので白夜の頃は太陽の光に負けて、よほど明るいオーロラでない限りは肉眼では見ることが出来ません。平均的に北半球では8月頃にぼちぼち見え始めて、4月上旬くらいまでの夜のある時期がオーロラ・シーズンということになります。 先に気候のことを述べましたが、気温は概して北米の方が低くなりますので(スウェーデンやフィンランド内陸部は北米並に寒くなることがあります)、それを加味すると次のようになると思います。 ◆極寒体験をしたい方 ◆極夜(※)体験をしたい方 ◆クリスマスの雰囲気を楽しみたい方 ◆予算に余裕のある方 ↓ 年末年始にトライ! ※極夜=一日中太陽が昇らない時期のこと。 アラスカのフェアバンクスやカナダ・イエローナイフは北極圏には位置しないので厳密には極夜にはなりません。フェアバンクスの冬至の日照時間は3時間42分。それでも不思議な感じがすると思います。 ◆体力に自信のない方 ◆高血圧、心臓や肺、呼吸器系疾患がある方 ◆寒さが苦手な方 ↓ 厳寒期には(特にカナダやアラスカ、北欧内陸部では)屋内と戸外の気温差が80度近くにもなることがあるので、身体に負担がかかります。 また、呼吸器系疾患がある方は、冷たい空気を吸うと発作が起きることもあります。 上記に該当される方には、秋口の9月(雪景色はまだ見られないものの、黄金に色づく紅葉が楽しめる可能性があります)か、寒さが和らぐ2月中旬〜4月上旬の間をお勧めします。 なお、北欧方面の方が北米のオーロラ帯の地域よりも高緯度になるので、春先の日脚は急激に伸びます。そのため、4月上旬では、北米ではオーロラを見るのにまだ十分な夜の長さがありますが、北欧方面では夜が随分短くなります。 夕暮れの薄暮の西天や、明け方の薄明かりの東天中に現れるオーロラは透明感があり、また地平線に残るオレンジ色と相まってとても美しいものです。そういうオーロラは夜が長いミッド・ウィンターではなく、9月や3月下旬以降がお勧めです。 「太陽や月光に照らされたオーロラは紫色になる」と、友人のオーロラ写真家が言っていましたが(ニール・ブラウン先生の本にも書いてあったと思います)、私が撮影できた写真にも紫色が捕らえられていました。(2003年にも撮れたので、そのうちアップしたいと思います。) また、湖沼や河川が凍る前の秋口には、それらにオーロラが写り込む様子が見られるチャンスがあると思います。 |
|||
ナナカマドの画像を追加、内容に加筆(Jul.,25,2003) |