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オーロラに会いに行こう!
いつ、どこへ行けば会えるの?
by 日蝕貧乏知恵者猫
クリスマスとオーロラ
 
様々なイヴェントは記憶に残りやすいから?
 オーロラが見られるチャンスですが、先に述べたように、統計的数字を単純に見ると地磁気極に近い北米側のほうがチャンスが多いということになるのでしょうか。(北欧での遭遇率を上げるには、より高緯度の観測地を選択すると良いと思います。)
 但し、一般的にお休みが取りやすい年末年始は寒さが非常に厳しいということも、述べた通りです。

クリスマスツリー 12月と言うと、思い浮かべるのはクリスマスです。
(北欧ではクリスマスの期間は長く、年明け6日の公現祭までクリスマスの飾り付けがされている所が多いようです。ですから、年末年始でもクリスマスの雰囲気が味わえると思います。)
 現地の人に聞くと「オーロラはクリスマスの頃が一番だ」という人が多く、これは北米でも北欧でも同じでした。

 さて、空は温度が下がったほうがクリアになります。
 また氷点下でも街中や街の上、街の側などでは排気によるアイス・フォッグという霧状の物が発生して、晴れていても霞がかかったように空が寝ぼけてしまうことが多く、きれいにオーロラが見えません。
(凍結しない河川や海などもフォッグの原因になると思われます)
 いずれにしても、厳寒期のほうが空がクリアになる可能性は高いと言えます。

 そして、クリスマスのイルミネーションとオーロラの取り合わせは格段に美しく印象的ですし、様々なイヴェントと共に記憶に残りやすいでしょう。
 
現地の人にとってオーロラは雲や虹と同じような感覚。
 わざわざ見るために外へ出る物ではないので、夜更かしをしても良い時とか、特別な事があった時の記憶と結びついていると、私は感じています。
 他にも「自分の誕生日の夜」など、そういう記念日や祝祭日だったと教えてくれた人も多かったことからも、そう思います。
 
理論的には、太陽と地球の位置関係から、秋分と春分の頃に活発なオーロラが見られる確率が高いとのことですが、記憶の中ではクリスマスが一番!と言う人が多かったです。

 現地の人は、厳寒期にオーロラを外で待つのは良くて30分が限度だと言いますし、「クレイジー!」で片づけられて、部屋の中から見るのが一番だと勧められます。
 それ以上外に居ると凍傷の危険もあり、体力の消耗も激しい上に思考能力も鈍ってしまうので、注意が必要です。
 オーロラの撮影をしようと思っている人も、厳寒期には機材のトラブルが多くなるので、予備の機材やフィルムがより多く必要です。

 厳寒体験とクリスマスの雰囲気の中で見るオーロラは、なかなか魅力的。
 でも−40度以下なんて耐えられそうもないし、かと言って、やはり年末年始の方がお休みが取りやすい。どうしよう!?とお悩みのあなた。
 アラスカやカナダ、北欧のオーロラ・ウォッチングのツアーで訪れる所では、オーロラ待機小屋などが設置されている所が多いので、その中で見るとかオーロラが出てきたら外へ出るというスタイルでも、充分楽しめます。
 なんといってもライヴが一番だし、写真など撮らずに肉眼で見るだけというのが一番贅沢だとも言えます。
 写真を撮っていると、カメラのアングルとか露出時間とか、色々気を使いながらになってしまうので、見ることが犠牲になっている部分がどうしてもあります。
 最近、「オーロラと記念写真」とか「現地で撮影したオーロラの写真」のプレゼント付きというツアーもありますし、同じツアーには寒さをものともせずに一晩中写真を撮っていらっしゃる方もおいででしょうから、写真は是非ともそういう方から旅行後にお譲りいただき、何はともあれシートの上に大の字になって見る!というのが究極だと思います。
 寒さについては気を付けなければならないことも多いのは事実ですが、そこで暮らしている人たちもいる訳ですから、正しい知識を持った上で楽しみに行きましょう。

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