Home/index/prev/next

オーロラに会いに行こう!
いつ、どこへ行けば会えるの?
by 日蝕貧乏知恵者猫
機上からも楽しめるオーロラ
 
運がよければ目の前や眼下に乱舞が!
 飛行機からのオーロラは窓ガラス越しなので地上から見るようにクリアには見えませんが、自分の目の前で翻っているように見えることもあります。
 しかし、本当にオーロラが目の前の高さに現れている訳ではありません。
 オーロラは地球と宇宙の境目で起こっている現象で、オーロラは飛行機よりもずっとずっと高い所にあるのです。飛行機は上空1万m=10km程度を飛びますが、オーロラの裾はどんなに低くなっても80km以下にはなりません。
 地球が丸いので、遠くの空に出ているオーロラが目の前に見えているのですね。
 背の高いオーロラは上空1,000kmほどの高さにもなることがあり、スペースシャトルは高度400kmで飛行することもあるので、オーロラの中を突っ切ることがあります。オーロラの中を飛んだ宇宙飛行士は「光の林の中を飛んでいるようだ」というコメントを残しています。

 機上からオーロラが見られるチャンスは案外多くて、太平洋路線やシベリア上空を夜間飛んでいるときに可能性があります。
 成田−ニューヨーク便はフェアバンクス上空を飛ぶことがありますし、成田−シアトル便などもアラスカ上空近くを飛ぶことがあるので、たまにオーロラが見えることがあります。
 けれども、この路線を飛べば必ず見えるとは限りません。オーロラ次第です。

 1997年秋、北欧へ成田−アムステルダム経由−ヘルシンキででかけたのですが、アムステルダムからの帰りのシベリア上空で、現地時間午前0時頃から2時間ほどの間、オーロラがずっと乱舞していました。
 母はモスクワからの帰りに、やはりシベリア上空で、友人はデトロイト出張の際にアラスカ上空で見たとのこと。(詳しくは『オーロラ報告』をご参照下さい)
 夜間オーロラが見られる地域を飛ぶ便に乗る時は、北側にあたる窓際をゲットしてトライしてみるのも良いと思います。でも、寝不足覚悟かも・・・。

 そして、チャンスを活かすために必要なのは、機内の明かりが窓に反射するのを遮るブランケットや色の濃い上着などです。(色が薄いと、覆った衣服自体が窓ガラスに写ってしまうことがあります。)
 少々恥ずかしいのを我慢して、窓に張り付くようにしてそれらを頭からすっぽり被って室内灯が反射するのを遮ります。
 人の目が暗さに完全に慣れるまでには最低5〜10分程度かかりますので(暗順応)、しばらく待っていると、目の前に星空が見えてきます。
 飛んでいるルートにもよりますが、運が良ければ自分の目の高さか少し低い位置に東西に繋がった光の帯が見えることがあります。
 最初は雲と見分けがつかないかも知れませんが、しばらく見ていると動きや色がわかることもあります。

機上から撮影したオーロラ 先の北欧帰りに飛行機の窓から撮影を試みました。
 右がその時の写真です。
 持っていたのはコンパクトカメラ。(但し、30秒まで露出可能なもの)
 三脚は預けてしまったし、窓際の席が取れなかったため、通路の窓に中腰になって窓枠にカメラをくっつけて頑張ってみました。
 しかし、コンパクトカメラだったのでレンズも暗く、残念なことにISO400のフィルムしか手元になかったため、手ブレがひどくて「まぁ撮れた」という程度でした。(明るいレンズ+ISO800のフィルムだったら、もう少し綺麗に撮れたかも。)
 オーロラ下端の明るい部分しか写っていませんし、この大きさだと詳細は全く分からないのですが・・・画像では随分黄色味が強くなっていますが、緑白色のところどころに赤い色が認められ、結構規模の大きな二重のカーテンで、上部まで伸びた背の高いオーロラでした。
 窓から見える限りの空の東西を結んでいて、空の端から光の波がうねってくる様子が見えるという、面白い光景でした。ゆっくりと、ヒラヒラ形を変えながら踊っていました。
 眼下にはポツリポツリとシベリアのどこかの街明かりが見えたのが、また印象的でした。
 画面中央右側の黄色っぽい光点は機内灯が写りこんだものです。

▲Page Top/Home/index/prev/next

Produced by Madoka Fukushima
Copyright (C)MADOKA FUKUSHIMA 1999-2003
All Rights Reserved.
機上から撮影したオーロラの画像を登録/2003.7